業界2位のALSOKが5期連続増収増益「濃厚」、その足元

業界2位のALSOKが5期連続増収増益「濃厚」、その足元

2021年6月に開始した「ALSOK混雑状況配信サービス」の概要(画像: ALSOKの発表資料より)

 前期まで4期連続営業増益の綜合警備保障(東証1部、以下ALSOK)は、5期連続増益が濃厚。且つ連続増配継続も必至な状況にある。

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 前3月期を「2.1%増収、1.1%営業増益、3.5%最終増益、2円増配72円配」で潜り抜け、今期は「6.5%の増収(5005億円)、13.2%の営業増益(421億円)、9.5%最終増益(275億円)、4円増配76億円配」計画と増勢を示す形で立ち上がった。そして開示済みの第3四半期の計画比に対する進捗率は、「73%、82%、84%」。着地の利益上振れを感じさせる、予定+αの歩みを示している。

 何故を第3四半期決算の内容から確認した。

*セキュリティ事業: 機械警備保障/常駐警備保障/警備輸送業務に分かれるが、主力の法人向け機械警備業務で「ALSOK-G7(ライブ画像確認を標準装備)」「ALSOK混雑状況配信サービス」「ALSOK AIカメラシステム」の販促が予定通りに進んだ。

 個人向けサービスでは主力の「ホームセキュリティBasic」に加え、専用アプリをリニューアル(21年8月)しアプリ上から契約者が無料で利用できる「健康相談」や、割引特典が受けられるハウスクリーニング等の生活便利サービスが徐々に浸透。等々で前年同期比7.2%増収、26.3%の営業増益。

*綜合管理・防災事業: オゾン除菌・脱臭器やサーマルカメラ(光の有無にかかわらず撮影可能なカメラ)など、新型コロナ感染症対策関連商品やワクチン接種会場の運営サポートの受注などが堅調に推移。7.2%増収、26.3%営業増益。

*介護事業: 施設の稼働率向上や訪問医療マッサージの利用者が回復。3.7%増収、134.1%営業増益。

 そして注目したいのは、事業部門で成長を促す可能性を有した新たな展開に向けた体制整備が行われている点。例えば綜合管理・防災事業では、ファシリティマネジメント(建物・設備等の最適・効率化運営)に向けた20年の三菱商事との資本業務提携に加え昨年、連結子会社2社の合併で間を設立している。また国土強靭化に対応するため、インフラ点検用ドローンの空撮を開始している。

 介護事業では三菱商事・日本ケアサプライ(訪問介護や福祉用品のレンタル事業を手掛ける上場企業)との間で、介護等高齢者生活支援事業で資本業務提携を行っている。更には小規模事業者向けの産業医による健康管理サービスを開始している。

 ちなみに収益(事業)規模では明らかな差異があるセコムと比べ株式投資のパフォーマンスでは、こんな結果が残っている。分割等を勘案した調整済み株価でセコムは過去9年余の値上がり率は、約2倍。ALSOKは約4倍。

(千葉明)

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