指導員が同乗しないAI自動車教習、ミナミホールディングスが開校 国内初

指導員が同乗しないAI自動車教習、ミナミホールディングスが開校 国内初

AIによる自動車教習車(画像:ミナミホールディングス発表資料より)

 ミナミホールディングスは30日、指導員が同乗せずに1人で運転練習が出来る「AI教習車」を活用した「AI教習所岡山校(岡山県岡山市)」を、7月1日に開校すると発表した。同社によると、AI教習車による教習所は国内初という。

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 AI自動車教習を国内で初めて導入するのは、南福岡自動車学校(福岡県大野城市)を運営するミナミホールディングス。岡山ももたろう自動車学校の協力を得て、「岡山ももたろう自動車学校」の教習コースを利用して開校する。

 国内では高齢化が進み、どの業界でも人材不足が問題になっているが、自動車学校も指導員の高齢化や採用難に直面しており、指導員の負担増が問題になっている。また75歳以上の高齢者運転講習もこなす必要があり、指導員の負担は増している。

 このような現状を改善するため、ミナミホールディングスでは、グループ会社を通じてAI教習システムを開発した。

 自動車免許の取得は、毎回同じ指導員とは限らず、どんな指導員が同乗するかは不安もある。中には厳しい指導員もいるが、AIであれば怒られながら自動車教習することもない。

 逆に1人で運転することに不安を覚える人もいるだろうが、AIの教習では的確なコース案内を音声ナビで行ない、運転後には録画された自分の運転を見ながらAIが判定と評価を行なう。運転の振り返りも出来るため、着実に運転技術が向上するという。

 安全対策については、AIがアクセルとブレーキの踏み間違えを見守るほか、障害物への接近や速度超過があってもAIが事前に予知し、危険回避の補助ブレーキを使用する。

 自動車教習は1段階と2段階に分かれており、1段階が終了時点で仮免許が交付される。その後2段階目では路上教習となるが、今回のAI教習は、仮免許が取得できるまでの1段階目の教習になる。

 開校にあたり、トライアルキャンペーンが実施される。1段階目の教習は一般的に15万円ほどかかるが、今回のトライアルキャンペーンでは、4万9,990円(税抜)にて提供される。

(小泉嘉史)

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