カカクコム、東南アジアの金融比較サイトに出資、海外事業の拡大続く

 カカクコムは7日、東南アジアで個人向け金融ポータルサイトを運営するMoneySmart.sgへ戦略出資を実施したと発表した。出資比率は20%となり、取締役議席を一席確保したという。2011年からの海外事業拡大がより加速しそうだ。

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 カカクコムは海外戦略として、2011年より「価格.com」の海外ブランド「Priceprice.com」をアジア4カ国で展開している。ASEAN地域のGDP成長率は2016年7月1日時点で4.7%と安定的な成長を続けており、EC市場も2015年から2020年にかけて年平均成長率17.7%との予測も出ている一大市場だ。総人口は6億人を超え、スマートフォンの普及や各種インフラ整備が進み、インターネットビジネスの市場として注目を集めている。今回はシンガポール・インドネシアで金融比較サイトを運営するMoneySmart.sgへ出資をすることで、東南アジアでの事業拡大を図る。

 MoneySmart.sgは2009年にシンガポールで設立された。個人の利用者が自分にとって最適な商品を選択できるように、シンプルで利便性の高いプラットフォームに商品情報を集約している。ローン・保険・クレジットカードなどの各商材で分かりやすく情報を整理し、申し込みまでの手順も簡単だ。お金に関する知識やノウハウ、ニュースのほか、ユーザーレビューなどのコンテンツも提供している。

 カカクコムが運営している「価格.com」は1997年に開設された。パソコン価格の情報提供から徐々に取扱商品を拡大、現在では家電や金融商品、電気ガスなど多岐に渡る。2005年からは「食べログ」をスタート。2017年3月現在では「価格.com」の月間利用者数5,275万人、「食べログ」の月間利用者数は1億429万人という大規模サイトとなっている。

 両サイトとも大きな成長を遂げ、人口が減少する国内では今後の成長の余地は限られる。2011年からは順次フィリピン・タイ・インドネシア・インドでサイトを開設、4カ国の合計月間利用者数は2016年に1,000万人を突破し、成長路線を維持拡大している。

(高橋珠実)

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