品川プリンスホテル、デリバリーロボットを導入 軽食などを部屋まで配送へ

 品川プリンスホテルは26日、客室に荷物を届けるデリバリーロボット「Relay」を10月上旬より導入することを発表した。ビジネス特化型の品川プリンスホテルNタワーにデリバリーロボットを導入することで、運用ノウハウの蓄積を図り、ホテル内デリバリーの利便性向上や運用の効率化を目指していく。

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 プリンスホテルは19年度を目途にICT・AIを活用した次世代型の宿泊特化型ホテルブランド「Prince Smart Inn」の運営を開始する予定だ。まずは第一歩としてビジネスユースの利便性を追求する品川プリンスホテルNタワーに「Relay」を導入することで、既存の枠にとらわれない革新的な設備・サービスを提供していく。

 ロボットを導入するメリットとして、付加価値の高い業務に人員をシフトすることが可能となり、手厚い顧客対応が実現できる。最先端のデリバリーロボットが従業員のようにホテル内を走行する様子も話題性があることから、集客効果も期待されている。

 「Relay」はシリコンバレーに拠点を置くサビオーク社が開発・製造した自立走行型デリバリーロボット。障害物を回避しながら自動走行し、エレベーターにも自動搭乗することで客室のドア前まで到達することが可能という。米国ではヒルトンやマリオットなどのホテルに導入され、各部屋への飲み物や軽食、アメニティの配送に携わっている。

 例えばホテルスタッフが宿泊客から注文を受けると、まずはボックス型の「Relay」上部に注文の品を入れる。前面にある液晶画面から顧客の部屋番号を押すことで「Relay」は人や障害物を避けながら、安全にロビーやホールを自由走行する。さらに自動的にエレベータ―を呼ぶことで、乗降も問題がない。目的の部屋前に到着すると、電話にて通知することで宿泊者は初めてでも容易に注文品の取り出しが可能とされている。

 国内での導入はNECネッツエスアイがインフラ構築から運用・メンテナンスに至るまでのワンストップサービスを担っている。今後もホテルのみならず、倉庫や介護施設などへの提案を進めることでロボット活用によるトータルサービスを提供していく方針だ。

 ホテル内に限らず配送の現場は人手不足や再配達などの問題が日本でも浮き彫りになっている。現在、その課題を解決すべくデリバリーロボットやドローン、ロボットカーの開発や実用化が大変期待されている。ヤマト運輸とDeNAは4月より神奈川県藤沢市で自動運転車を使った宅配サービス「ロボネコヤマト」の実証実験を開始。各企業が安全で効率的な自動配送サービス実現に注力をしている段階である。

 オーストラリアでは限られたエリアでピザの配達ロボットが既に実用化されているなど、デリバリーロボットの技術革新が世界規模で進んでいる。今後も法規制をクリアすることで一気に普及する可能性があることから配送分野のロボットには注目をしていきたい。

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