三菱自、第1四半期は大幅増益 通期見通しも純利益2665億円の改善

三菱自、第1四半期は大幅増益 通期見通しも純利益2665億円の改善

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 三菱自動車が25日に今期(2018年3月期)の第1四半期(4-6月)実績を発表、今期通期の見通しについては従来通り対前年で純利益2,665億円の改善を見込んでいる。

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 前年の第1四半期は4月に燃費不正問題が発覚してから業績低迷が続いた時期であった。10月に日産が34%の筆頭株主になってから三菱自動車の経営改善が急速に進み、日産・ルノー・三菱連合が2017年上半期の世界新車販売台数首位に躍り出ることに大きく貢献することになった。

 三菱自動車の第1四半期の実績と今後の見通しを検討してみよう。

■今期(2018年3月期)第1四半期(4-6月)実績

 売上高は4,409億円(前年比103%)と前年同期比122億円の増収、営業利益は206億円(同446%)で同160億円の大幅増益となった。

 売上高は国内だけを考えると前年の1万台から1万9千台と大幅増であるが、三菱自動車は圧倒的に世界販売台数が多い国際企業であり、販売台数の合計は前年の22万1千台から24万1千台(同109%)へとなっている。

 営業利益は、コスト削減84億円と商品不具合によるリコール費用(タカタのエアバック含む)などの市場措置費用の減少208億円などの増益要因から、海外市場(主にタイなど東南アジア)における円高による為替差損75億円などの減益要因を差し引いて、160億円の大幅増益となった。

■今期(2018年3月期)通期見通し

 売上高は2兆円(前年比105%)と前年同期比934億円の増収、営業利益は700億円(同約14倍)と同649億円の増益、純利益は黒字転換の680億円で同2,665億円の大幅改善を見込んでいる。

 営業利益はコスト削減370億円、リコール対策の市場措置費用の減少390億円などの増益要因から為替差損(米ドル前期109円→105円、ユーロ前期119円→115円)50億円、研究開発費の増加180億円などを差し引いて649億円増収となる700億円を見込んでいる。海外比率が84%と高いため、為替については保守的な見通しにしている。

 純利益は前期発生した燃費不正問題関連の特別損失1,955億円が削減できる見込みであり、営業利益649億円の増収などと合わせて前年から2,665億円の大幅増益となる680億円を見込んでいる。

■今後の進め方

 今後新製品の投入、海外各地域の協力によるシナジー効果の発揮、日産とさらに海外での販売・金融・物流面の提携を強化していく。

 秋には次の中期計画を策定して2020年3月期には販売台数125万台(今期見通し102万9千台)と営業利益率6%(今期見通し3.5%)を目指す方針である。中期計画で更なる改善を期待したい。

(市浩只義)

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