なぜ日本未導入? いすゞのD-MAXがイカツイ顔にフルモデルチェンジ

なぜ日本未導入? いすゞのD-MAXがイカツイ顔にフルモデルチェンジ

新型いすゞD-MAX(ダブルキャブ)(画像:いすゞ自動車発表資料より)

 いすゞ自動車は、タイにおいて、10月19日よりピックアップトラック「D-MAX」をフルモデルチェンジし、販売を開始した。イカツイ顔は迫力満点で、デザインに負けずエンジンも3Lディーゼルターボにより最高出力190馬力、最大トルク450N・mを発揮する。

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 日本では、ピックアップトラックは現在トヨタのハイラックスしか正規販売されていない。しかし、ハイラックスの人気はかなりのもので、2017年の発売直後から目標を大きく上回る受注があった。そして、現在でもコンスタントに月間販売台数500台をキープしており、これはスバルレガシィやマツダ6と同程度の販売となる。

 ピックアップトラックは、日本では商用車的な使い方が過去に行われてきたが、いつの間にかハイエースやキャラバンにその地位を奪われた。しかし海外では、強靭なボディとスタイリッシュなモデルチェンジにより人気は依然強い。

 世界中でピックアップトラックが人気の理由は、乗用車感覚で街乗りもこなせ、乗り心地もトラックに乗っていることを忘れさせるほどよいことが挙げられる。また、2WDと4WDから選べる車種がほとんどであり、街乗りからアウトドアまで幅広く使えるのも魅力となっている。

 そこに、いすゞから新たにD-MAXをモデルチェンジしてタイで販売が開始されたわけだが、装備がトラックとは思えないほど充実しておりまさにパーフェクトである。

 内装では、本革をシートとインパネ、そしてドアトリムに使用し、シート間はワイドで非常に広い室内空間となっている。しかも職人手縫いのステッチが見事でトラックとは思えない上質さを出している。さらにトリムはピアノブラックとサテンシルバーで化粧されより高級感を高めている。

 快適装備もデュアルゾーンエアコンを搭載し、後部座席にもエアコンの吹き出し口を備え、快適性は他の同クラスのピックアップトラックを凌駕しているのが特徴だ。

 もちろん安全性にも最新技術が投入されている。例えばABSに加え走行条件により最適な制動分配を行うEBDや、ESSと呼ばれるエマージェンシーブレーキの時に自動でハザード点灯、そしてトラクションコントロールシステムや横滑り防止装置も装備されている。

 また、車体が大きいD-MAXでも、狭い駐車場でほかのクルマを早期に発見できるセンサーや、縦列駐車のサポートまで付いており、トラックとは思えない充実ぶりとなった。

 もちろん悪路の走行性能も素晴らしく、水深800mmまでなら走行可能となっている。これは近年日本でも増える水害にかなり心強いものといえる。

 しかし、これだけの装備や性能を持っていても、まだ日本での販売のアナウンスはされていないのが残念である。

 日本でも、ハイラックスにファッションで乗る人が多くなっていることからも、実用性が高いピックアップトラックをぜひ販売してもらいたいものである。

(小泉嘉史)

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