前澤友作が男泣き!孫正義も登場したZOZO&ヤフー会見は涙と笑いの約2時間

前澤友作が男泣き!孫正義も登場したZOZO&ヤフー会見は涙と笑いの約2時間

前澤さんと孫さん(ピース)

 9月12日の朝、驚きのニュースが編集部に飛び込んできました。それは、「ZOZOTOWN」前澤友作さんの代表取締役退任。さらに、ヤフー株式会社と資本業務提携契約を締結。居ても立っても居られず、2社による共同記者会見に行ってきました。

 ヤフーとZOZOによる共同記者会見が行われたのはウェスティンホテル東京。17時30分から開始される予定だったため、筆者は注目度を考えて、その2時間前に現場へ。しかし、すでに外にはテレビの中継車が、中の受付前には記者たちが10人くらい並んでいました。

 記者会見が始まるまで、担当者から配られた記者会見に関する資料に目を通していたのですが、「本日のプログラム」の中に、18時2分〜「前澤氏よりご挨拶」とあり、登壇者のところに「前澤友作ほか」の文字が……。

 「ん?ほか??」。ほか、ということは前澤さんだけではないということ。しかし、登壇者のところには前澤さんの名前しかない。これは、名前を隠さなければいけないくらいのビッグが登場するということ。まさか、あの女優さん?などと考えながら、記者会見の始まりを待っていました。

 記者会見が始まると、前澤さんを先頭に、新しく株式会社ZOZOの代表取締役社長兼CEOに就任した澤田宏太郎さん、ヤフー株式会社代表取締役社長の川邊健太郎さんが登場。澤田さんと川邊さんはスーツ姿だったのですが、前澤さんはTシャツにデニムと、いつものスタイル。胸には「Let’s Start Today」の文字が書かれていました。

 会見は、まず川邊さんによる今回の資本業務提携の背景と概要の説明から始まりました。川邊さんは「まず、ヤフーがTOBでZOZOの50.1%の株式を取得し、連結子会社化を目指す。そして、グループ企業に迎えて、一緒になってインターネットの未来を作っていきたい」と話しました。

 さらに、今回の資本業務提携についてのポイント4つを発表。その4つとは「ZOZOTOWNがECモールに初出店(ZOZOTOWNがPayPayモールに出店)」「購入者数爆増(国内最大級の利用者数を誇る「情報通信グループ」からの爆発的な送客で)」「eコマース取扱高(物販)爆増(両社の取扱高を成長させることで連結子会社化後、2020年代前半で国内No.1へ)」「コマース事業 営業利益爆増(メディアとコマースの2本柱で、コマース事業の営業利益は1.8倍の規模感へ)」というものでした。

 そして、川邊さんは「ファッション×テクノロジーでやっているZOZOと、日常生活をテクノロジーの力でびっくりするほど便利にしているヤフーとでは、いろいろな分野で新しい取り組みができるのではないかと大変期待している」と話し、「お互いの成長に、なくてはならない最高のパートナーになると確信している」と語りました。

 続いて、前澤さんより、ZOZOの新社長に就任した澤田さんの紹介が行われました。前澤さん曰く「年齢は49歳。横浜生まれ横浜育ちのハマッ子。見ていただければ分かるように、生真面目でストイック、几帳面」とのことでしたが、本当にそんな感じ。見た目も中身も、前澤さんとは真逆の印象を受けました。

 しかし、前澤さんが澤田さんに新社長の話をした時、「ちょっと嫁に聞いてもいいですか?」と澤田さんが言い、「そういう可愛いとのこともあり、社員からなつかれている」そうです。そういった意味でも、これからのZOZOを任せていくには適任ではないかと思ったとのことです。

 その後、澤田さんから挨拶がありました。その際、前澤さんから「がんばれ!」と声をかけられ、会場から笑いがこぼれました。2006年からスタートトゥデイのコンサルタントとして携わったという澤田さん。「リアリスト」「ニュートラル」「安定感」をモットーにしているそうで、まさに前澤さんと真逆。しかし、前澤さんによって大きくなったZOZOにこれから必要なものは、安定的な成長。それを実現する上でのパートナーとして、ヤフーがベストという判断をしたとのこと。

 ここまで聞くと、ZOZOはつまらない会社になってしまうのではないかと思いますが、「我々は、ただのつまらない大人になる気は毛頭ない。これまで同様、ある程度やんちゃな大人であり続けたい」と話す澤田さん。「今の時代、非常識・非合理と言われることにトライしないと、なかなか成功しない」ということを、前澤さんと共に仕事をして経験したと語り、それを社員に伝えることが使命と話しました。

 そして、前澤さんからあらためて挨拶がありました。「21年間、社長業を務めて、最後の最後で一番大きな決断(ヤフーとの資本業務提携)をできたことを大変嬉しく思う」と話した前澤さん。そして、「自宅の6畳一間で会社をスタートし、21年間いろいろあったが、本当に夢のような時間を過ごさせていただいた」と、これまでのことを振り返りました。

 続いて、社員へのメッセージを送ろうとした時、前澤さんの目に光るものが……。涙を堪えて「21年間、いたらぬ僕を必死に支えてもらい、必死についてきてくださり、時には泣き、笑い、楽しく、ともに……」と話していましたが、これ以上は堪えられなくなると判断し、「これはあとで社員に伝えます」と打ち切ってしまう場面もありました。

 その後、前澤さんから「今日は最後にスペシャルゲストをお招きしています」と紹介され、登場したのが、なんとソフトバンクグループ代表取締役会長の孫正義さん。前澤さんと色違いのTシャツで登場すると、「なんか漫才のコンビのような」と話し、会場の笑いを誘っていました。

 前澤さんから「月に行きたい。新しい人生をもう一度過ごしたい」と、相談されたと言う孫さん。「どういうこと?」と孫さんが聞くと「ZOZO社長は引退して、そして新しい人生を過ごしたい」と前澤さんは話したそうです。そのため、孫さんが「じゃあ会社どうすんの?」と聞くと、前澤さんが「そこで相談なんです」と話を切り出し、今回の資本業務提携まで至ったと、これまでの経緯を明かしました。

 さらに、孫さんは「『月に行くのにそんなに忙しいの?』と言ったんですけれども。まぁ、訓練もしなきゃいけないし、彼女とも楽しく生きたいしと……」と爆弾発言。前澤さんが慌てて、「しー!」と止める一幕もあり、会場は笑いに包まれ、孫さんの「羨ましいかぎりですね」の一言に一同爆笑。

 最後に、「前澤くんとはこれからも友人関係で楽しい関係を続けていきたい。本当にご苦労さま」と、前澤さんに声をかけていました。舞台を降りる際は、ガッチリ握手、さらに肩を組むシーンに会場から「おぉ!」という声が上がり、フラッシュの嵐に……。2人とも笑顔で舞台を降りていきました。

 その後、再び、前澤さん、澤田さん、川邊さんが登場し、記者やレポーターからの質疑応答が行われました。その際、リポーターから「自分の夢に向かって歩むことを許してくれた社員にひと言お願いします」と言われた前澤さん。朝の7時には出社し、社員たちと思い出話に花を咲かせていたそうで、「先ほども言葉に詰まってしまいましたが……」と、再び社員にメッセージを送ろうとすると、今回も目に涙が……。

 「『家族は社員』と言って、21年間やってきました。その社員の顔を見たりしていると、胸が締め付けられます。勘弁してください。以上です」と言い、普段は持たないというハンカチで涙を拭いていました。

 記者から前澤さんの2000億円といわれる借金についての質問が出た時は一瞬ピリピリムードも漂いましたが、終始、和やかな雰囲気で進んでいった、約2時間の記者会見。前澤さんの社員に対する熱い思いが伝わってくる素晴らしい会見でした。

取材協力:株式会社ZOZO

(取材・写真:佐藤圭亮)

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