海上自衛隊が認めた「消臭」タオル ついに商品化決定

ニオイがつかない消臭繊維を使ったタオルを商品化へ 海上自衛隊の潜水艦でも使用

記事まとめ

  • 海上自衛隊でも使われているタオルのクラウドファンディングが行われ商品化が決定した
  • ニオイがつかない消臭繊維を使ったタオルでニオイ成分を吸着するだけでなく分解もする
  • もともと、病院や介護現場でシーツなどについたニオイが落ちず、話が持ち込まれたそう

海上自衛隊が認めた「消臭」タオル ついに商品化決定

海上自衛隊が認めた「消臭」タオル ついに商品化決定

消臭力が落ちないタオル「mil-spec」

 毎日の生活に欠かせないタオル。手や汗を拭いていると、気になってくるのがニオイです。こまめに洗濯をしていても、なぜかニオイが染みついて落ちなくなり「そろそろ捨て時?」なんて思うのですが、ニオイがつかない消臭繊維を使ったタオルというものが開発されました。長期間にわたって密閉され、ほかよりニオイに敏感になる海上自衛隊の潜水艦でも使われているということのタオル。一般の人でも手にできるようにとクラウドファンディングが行われていますが、わずか5日で目標金額40万円を達成し、商品化が決定しました。

 アメリカ軍が採用する製品規格の名称にヒントを得て「mil-spec(ミルスペック)」と名付けられた消臭タオル。これはもともと、病院や介護の現場で、患者さんや利用者さんが使うシーツなどについたニオイがなかなか落ちない、という話が持ち込まれたことがきっかけだったといいます。これと同時期、自衛隊の潜水艦など一度航海に出てしまうとなかなか取り換えのきかない環境でも、瞬時にニオイが落ちるような繊維ができないか、という公募があり、繊維の開発がスタートしました。

 約6年の歳月をかけて生み出されたのが「Breeze Bronze」という糸。素材はコットン(木綿)でありながら、繊維についている分子が体臭のもとになる成分と化学的に結合し、繰り返し分解消臭する仕組みを持っているといいます。ニオイ成分を吸着するだけでなく、分解まで行ってしまうために、洗濯すると分解されたニオイ成分は洗い流されても、繊維に固着したニオイ成分分解分子はしっかりと残ったまま。繰り返し洗濯しても効果は変わらない、と試験結果が出ています。


 現在では潜水艦で使われるタオルだけでなく、長靴(ブーツ)を履いて蒸れてしまう自衛隊員用のソックスにもこの糸を利用した製品があり、駐屯地売店(PX)などで売られているとか。もちろん訓練や作業でたっぷりとかいた汗を吸い取る肌着にも使われています。南極観測船「しらせ」でも、このタオルが使われているとか。

 なぜこんな便利な糸でできた製品が一般に出回らないかというと、開発したメーカーは業務用の製品しか製造しておらず、一般向け商品の販路を持っていないとのこと。この素晴らしい消臭機能が、限られたプロの現場だけで使われているのはもったいない!と感じた株式会社アンプラグドでは、これまで手掛けていたライフスタイル用品に応用しようと、新たに「Breeze Bronze」を使ったタオルを企画しました。もちろん生産は高品質の日本製。タオルの本場、愛媛県今治市で作られています。


 大きさは、Sサイズが34cm×40cm、Lサイズがバスタオルに最適な60cm×100cm。どちらもアウトドアに持っていける収納ポーチがセットになっています。予定販売価格は、Sサイズが税別1800円、Lサイズが税別3800円。


 しかし実際に商品として企画してみたはいいものの、自分たちでタオルの生産企画をするのは初めて。工場に生産を打診したところ、生産ロット数があまりに大きく、はたして全部売れるのだろうかということもあり、実際にクラウドファンディングでこの「Breeze Bronze」を使ったタオルを知ってもらおうということになったといいます。

 クラウドファンディングの目標金額は、初期ロットの合計金額200万円のうち、20%に当たる40万円。現在クラウドファンディングサイト「Kibidango」で支援を募集しています。2019年2月28日現在、集まった金額は45万円を超え、クラウドファンディングは成功していますが、支援は4月21日の23時59分まで受け付けています。実際の販売予定価格よりお得な価格で購入できたり、特別なキットとセットで購入できたりといった特典もありますので、ご興味のある方はお早めに。

情報提供:Kibidango

(咲村珠樹)

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