ゴア:EV用バッテリーボックスの設計自由度を向上するゴア低圧解放ベントを発表

ゴア:EV用バッテリーボックスの設計自由度を向上するゴア低圧解放ベントを発表

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日本ゴアは、バッテリー式電気自動車(BEV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)などに向けた未来のバッテリーボックス設計の柔軟性を高める新技術を発表した。バッテリーボックス向けゴア低圧解放ベントは、リチウムイオン・バッテリー・コンポーネント/ボックスに固有の技術的課題に対応することにより、設計自由度の向上を可能にする。

 車載バッテリー・コンポーネントは多くの場合、大きなスペース、容積、重量を必要とするバッテリーボックスに収納されている。昨年の「バッテリーショー・ヨーロッパ」では、2016年にはリチウムイオン・バッテリーの総コストに占めるバッテリーボックス材料の比率が約24%に達していたと紹介された。ゴア低圧解放ベントは次世代バッテリーボックスの容積、重量、コストの低減を可能にする。

 バッテリーボックス向けゴア低圧解放ベントは、柔軟性の高いメンブレンによって、最も重要な3つの保護機能を実現している。第1に、非常に低い開口圧力に対応しており、通常の動作条件下と過酷な動作条件下との圧力差(軽量の筐体の変形や堅牢なシール部分の不良を引き起こす可能性がある)を迅速に解消することができる。第2に、繰り返し復元可能な過圧バイパス機能を備え、ひとつのセルやモジュールの異常発熱に関連した過圧のリスクを低減する。さらに、従来のゴア製品と同様に、内圧調整の促進や水、泥、土ぼこりの侵入に対する保護を兼ね備えている。

 他の保護ソリューションでは部分的に、規定された過圧値に達した場合に破裂するような設計が行われている。こうした一時的な圧力解放の結果としてバッテリーボックスに開放孔が開き、これにより水分や破片が侵入し、バッテリーの故障をもたらす電気的な問題を発生させる可能性がある。ゴア低圧解放ベント技術は革新的な技術と防水設計を組み合わせることにより、過酷な環境に対する保護機能を犠牲にすることなく、より軽量で薄型のバッテリーボックスの設計を可能にする。

 ゴアのプロダクト・マネージャーのピーター・ヒルズ博士は、「バッテリーボックスの設計者にとって、重量とコストが適切で最適なバッテリーボックスを設計することが常に課題になっていると私たちは聞いています」と述べ、さらに「ゴア低圧解放ベントはバッテリーボックスの設計者にとって画期的な製品です。これにより、さらに薄く、軽量で低コストの材料を使用した、より信頼性の高いバッテリーボックスの設計が可能になります。よりクリーンで安全、スマートな世界に向けて、モビリティの未来に好影響を与えます」と語った。

 ゴアは5月7日から9日までドイツのシュトゥットガルトで開催中の「バッテリーショー・ヨーロッパ」に、この新技術を出展している。「バッテリーショー・ヨーロッパ」は先進バッテリー技術のための欧州最大の展示会で、5月7日から9日まで開催される。「電気自動車/ハイブリッド車技術エキスポ・ヨーロッパ」との併催で、ふたつの展示会には全サプライチェーンから400を超えるメーカーやサービス・プロバイダが参加し、バッテリーシステム、材料、コンポーネント、テスト、リサイクルなどに関する多数の設計、製造ソリューションを紹介する。

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