ボルボ・カーズの投資部門がイスラエルの有望なテクノロジー・スタートアップ企業2社に投資

ボルボ・カーズの投資部門がイスラエルの有望なテクノロジー・スタートアップ企業2社に投資

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ボルボ・カーズは7月22日、ベンチャーキャピタル投資部門のボルボ・カーズ・テック・ファンドを通じて、イスラエルの有望なテクノロジー・スタートアップ企業2社に投資したことを発表した。

ボルボ・ユーザーの命を救い、より高品質なボルボ車を作るために

 ボルボ・カーズ・テック・ファンドは、高い技術革新の可能性を持つ世界中の新興企業への投資を目的に、昨年設立。同社は人口知能や電動化、自動運転、デジタルモビリティサービスなど、自動車産業を変革させる戦略的なテクノロジートレンドに沿った投資を行っている。

 このたびボルボ・カーズ・テック・ファンドが投資したのは、イスラエルのテルアビブに本社を置くUveye(ユーブイアイ)社とMDGo(エムディーゴー)社の2社。

 テルアビブで両社を支援しているDRIVE(ドライブ)社は、モビリティ分野のスタートアップ企業のために事業を発展させるサポートを手がけているが、ボルボ・カーズは2017年よりDRIVE社と関係を維持しており、Uveye社とMDGo社は近年、DRIVE社の支援を受けて事業を発展させ、それぞれの品質や安全性を向上させている。今回の投資は、ボルボ・カーズ・テック・ファンドが米国および欧州以外で実施した最初の案件となる。

 MDGo社は、医療用人工知能(メディカルAI)と呼ばれるテクノロジーに特化した企業。高度な機械学習技術を使用することで、自動車事故によって受けた傷害を特定し、それに従って確実な医療を提供することで多くの命を救うことを目的としている。

 MDGo社の技術は、車両から事故時のリアルタイムデータと医療知識を組み合わせ、事故現場で救急隊員が遭遇する可能性の高い怪我の種類に関して、自動的に早期または即時の予測を提供する。このデータは、事故に巻き込まれた人々に対してより適切な治療を施せるように、クラウドベースのプラットフォームを通じて外傷医や救急隊員に転送される。その結果、この技術は合併症のリスクを減らし、ひいては深刻な死亡者や負傷者を減らす可能性がある。

 ボルボ・カーズ・テック・ファンドのザキ・ファシウディンCEOは次のようにコメントしている。

「MDGoの技術の目指すところは、ボルボの大事にしている人の生命を救いたいという想いです。MDGoの企業としてのミッションはボルボ・カーズのミッションともシームレスにつながるため、MDGoの開発を継続的に支援できることをうれしく思います」

 一方、もうひとつの投資先であるUveye社は、先進技術を活用した車両外部の自動検査により、損傷・へこみ傷・こすり傷をスキャンするための高度な技術を開発。ボルボ・カーズは、Uveyeへの投資だけでなく、生産ラインを出た車両の外装検査にUveyeの技術を採用することも検討中だ。

 ボルボ・カーズはUveyeの技術を利用して工場から出荷する車両の品質をさらに向上させ、小さな欠陥でも確実に検出できるようになると考えている。最初のテストは、スウェーデンのトースランダ工場で今年後半に開始する予定。この技術は、物流のさまざまな段階や販売店でも利用できる可能性がある。ザキ・ファシウディンCEOのコメントはこうだ。

「優れた品質基準はボルボ・ブランドのコアであり、ボルボ・カーズはUveyeの技術がもたらす可能性に興味を持っています。この種の高度なスキャニング技術により、品質の次の段階に踏み出すことができるでしょう」

 ちなみにボルボ・カーズ・テック・ファンドは2018年以来、自動運転車用高度センサー技術の開発を主導する企業のLuminar Technologies(ルミナー・テクノロジーズ)、高性能な拡張現実(VR)ヘッドセットメーカーのVarjo(バリヨ)、子供向けのライドシェア・サービスを提供するZum(ズーム)のほか、電気自動車用充電装置を開発するFreeWire(フリーワイヤー)や、印刷が可能で伸縮性のあるコネクテッド電子機器を開発するForciot(フォルシオット)に投資している。

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