「猛暑特需」一転、秋は反動懸念も

「猛暑特需」一転、秋は反動懸念も

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 9月に入り、東京都内の小中学校は新学期が始まりました。月が変わって暑さも一段落し、秋の気配も感じます。こうした中、今年の記録的な暑さが秋以降の経済に影響を与えそうです。

 都内ではおよそ740の公立小中学校で9月3日に始業式が行われ、子どもたちの元気な姿が学校に戻ってきました。子どもたちは「学校に来られてうれしい。お友達に会える」「新学期は二重跳びや漢字ができるようになりたい」などと話していました。

 東京都心は涼しい空気が流れ込んで最高気温は9月に入ってから3日連続で30℃以下となり、一気に秋の気配が進みました。振り返ってみると、今年の夏は猛烈な暑さが続き、都内は青梅市で観測史上初めて40℃を超えるなど記録的な猛暑となりました。家電量販店では「猛暑特需」でエアコンが売り上げを伸ばしました。ビックカメラ新宿東口店の石塚悠稀さんは「昨年と比べて1割増し。(取り付けは)長くて2週間待ち。在庫が足りなくなってしまって、取り付けまでかなり時間がかかってしまうエリアもあった」と話します。この店では扇風機も例年より多く品物を仕入れましたが、売り切れが相次いだということです。

 専門家によりますと、暑さによる個人消費の押し上げは約5000億円に上るといいます。しかし、暑さの影響によって起こった「猛暑特需」について、第一生命経済研究所の長浜利広主席エコノミストは「秋口以降は財布のひもが締まり、景気に悪影響が出てくる可能性が高い」と述べ、今後、反動が起きる可能性がある点を指摘します。

 今年と同じように夏の気温が高かった1994年と2010年の経済成長率を見てみると、夏に高かった経済成長率は秋になると一転してマイナスに転じています。永浜さんは「根本的に消費が増える要因は、収入が増えること。収入が増えないと消費も増やせない。収入がそれほど変わらない中では、夏が暑くて急に出費が増えてしまうと秋口以降は景気が悪くなる経験則がある」といいます。

 9月に入ってようやく見えてきた秋の気配ですが、記録的な暑さの影響は今後も懸念されます。