はとバス初の“男性バスガイド”誕生 研修に奮闘

はとバス初の“男性バスガイド”誕生 研修に奮闘

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 間もなく大型連休を迎え、東京を訪れた人が観光バスに乗る機会も増えてきます。バスガイドと聞くと、女性を思い浮かべる人も多いと思いますが、東京観光で有名な「はとバス」に、初の男性バスガイドが誕生しました。奮闘する研修の様子を取材しました。

 女性の新人バスガイドに混ざり発声練習を行う男性は、東京都出身の三国蘭さん(18)です。三国さんは3月に入社して以来、デビューを目指し研修を続けてきました。

 この日行われたのは、実際にバスに乗ってコースを巡る講習です。コースを入念にチェックした後、バスは出発です。東京の街を走る車内で同僚の新人たちが次々と教官の前で観光案内を披露していき、バスが東京駅に近づいた時、ついに三国さんの番がやってきました。しかし、覚えたはずの案内が、教官の前では思うように出てきません。教官から厳しい指摘が飛びます。

 指導する教官は、三国さんの知識不足を指摘し「もう少し気を引き締めて頑張ってほしいのが正直な気持ち」と口にしました。三国さんも「ただ暗記するだけではなく、景色に合わせないといけない。“内容を伝える力”が大切であり、大変なところ」と講習を振り返りました。

 人前に出ることが好きで、高校時代は演劇部に所属していたという三国さんは、修学旅行で訪れた沖縄で慰霊碑について涙ながらに説明するガイドの姿に感銘を受け、バスガイドを目指すきっかけになったと話します。気持ちが伝わるような観光案内をしたいと、高校を卒業して「はとバス」に入社しました。

 そして、バスガイドとしてデビューできるかどうかを決める、試験の日が訪れました。およそ4時間にわたって非公開で行われた試験は、的確なタイミングでガイドができているかどうか確認するものです。その結果は…「条件付きでの合格」です。合格とはなったものの知識不足が指摘され、補習を行ってから数日遅れのデビューとなりました。

 三国さんは「お客さん全員を笑顔にできる案内をしたいと思っている。帰ってもう一回復習します」と話しました。そして「これから独り立ちして、先生もいない中、ご案内、誘導、何から何まですることになる。これからという気持ちです」と語り、バスガイドへの思いを新たにしたようです。

 はとバス初の男性バスガイドは、いよいよゴールデンウイークにデビューします。