“パーソナル空清ファン”で攻勢をかけるダイソン新基軸 #家電最前線

“パーソナル空清ファン”で攻勢をかけるダイソン新基軸 #家電最前線

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【#家電最前線】
企業戦略から機能性・デザイン性に最新テクノロジーなど、日々革新を続ける白物家電業界から届く新製品を、記者独自の目線によるレポートで紹介。新たなライフスタイルやビジネス視点のヒントを探っていきます。
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ダイソンが2019年4月17日にパーソナル用途の空気清浄ファン「Dyson Pure Cool Me」を発表し、同日に発売しました。実勢価格は4万円です。
■球体部分の周囲から風が出る仕組み

 

ダイソンは独自の「Air Multiplier」技術を採用する「羽根なし扇風機」と空気清浄機を組み合わせた「Dyson Pure Cool」シリーズを2015年から展開していますが、空気清浄機能付き扇風機のタワーファンおよびテーブルファンの「Dyson Pure Cool」、空気清浄機能付きファンヒーターの「Dyson Pure Hot+Cool」に続いて、いよいよパーソナル向けの小型空気清浄ファンが加わることになりました。

 

■置き場所の汎用性の高さをアピール
Dyson Pure Cool Meは本体サイズが幅24.5×奥行き24.5×高さ40.1cmとコンパクト(重さは約2.8kg)なので、デスクの横やベッドサイド、子供部屋、キッチン、玄関横などさまざまなスペースに設置できるのが魅力です。

 
■デモンストレーションではフィルターの優秀性が分かる内容に
PM0.1レベルの微小粒子状物質を約99.95%除去する「グラスHEPAフィルター」を搭載しており、空気清浄機としての適用床面積は約7畳(約30分で清浄する床面積)です(空気清浄タワーファン、空気清浄テーブルファンの「Dyson Pure Cool」は約12畳、ヒーター内蔵の「Pure Hot+Cool」は約9畳)。フィルターには有害なガスやニオイを捕える活性炭フィルターも内蔵しています。

研究デザイン開発 空調家電製品開発責任者 ドミニク・メイソン氏は内蔵するフィルターについて次のように語ります。

 

「360度のグラスHEPAフィルターは6.5m2以上のHEPA素材がプリーツ状に200回以上織られています。内部にはトリスはVOC(揮発性有機化合物)やニオイ、ガスなどを吸収して捕える『トリス緩衝液』を塗布した活性炭フィルターが入っており、非常に効率の高いフィルターシステムになっています」(ドミニク・メイソン氏)

 

テーブルやデスクなどの上に置いて使うパーソナル扇風機として注目したいのが、新搭載の「Dyson Core Flowテクノロジー」です。

「2つの空気の噴流が衝突すると高い圧力が生じるという、『ハリアージャンプジェット』(ジェットエンジンの排気の向きを変えて垂直飛行を行うジェット戦闘攻撃機)の空力特性を応用し、気流を噴射する新しい方法を開発しました。個人のニーズに合わせて正確な角度で気流をコントロールするという画期的な噴射方法です」(ドミニク・メイソン氏)

必要な場所に向けて正確に清浄された空気を送り出せるため、デスクやテーブルの上などに設置して自分だけに風を当てるパーソナルな扇風機として使い勝手がよさそうです。ただし70度の首振り機能はリモコンでオン・オフできるものの、角度調整は本体上部のドームを手動で調整するスタイルになっています。

 

パーソナル空間向けのため、静音性にも注意を払ったとのことです。

「空気の流れと空気清浄機能だけでなく、使用体験における静音性も非常に重要です。そこで実際の使用環境を再現し、製品から約20cmの距離にマイクを置いて音量だけでなく、どのような音を出しているのか音質の計測も行いました」(ドミニク・メイソン氏)

本体前面には液晶ディスプレイを搭載していますが、本体に内蔵する照度センサーによって使用環境の明るさを計測し、暗くなると自動的ににオフにする機能も備えています。また、30分から8時間まで事前に設定した時間が経過すると自動で電源がオフになるスリープタイマーの設定も可能です。

 

デスクやテーブルの上に置ける空気清浄ファンとしてはDyson Pure Coolテーブルファンもありますが、本体サイズは幅35.2×奥行き22.3×高さ69.1cm(Dyson Pure Cool Meは本体幅24.5×奥行き24.5×高さ40.1cm)と、Dyson Pure Cool Meに比べてかなり大きめです。そういう意味では、まさにパーソナル空間向けの空気清浄ファンが初めて登場したと言えます。

>>ダイソン

 

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(取材・文/安蔵靖志)

あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ〜ンの家電ソムリエ』にも出演中。