激安釣りセットで人気の「アイナメ」を釣ったら絶品級の美味しさでした

激安釣りセットで人気の「アイナメ」を釣ったら絶品級の美味しさでした

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長かった冬が終わり、ようやく本格的な春を感じられるようになりました。それは即ち、待ちに待ったアウトドアシーズンの開幕でもあります。ということで、日頃からさまざまなアウトドア関連のニュースやアイテムに接している&GP編集部が、記念すべき令和元年(厳密には直前ですが)に送るアクティビティをチョイスしました。

そのアクティビティとは…昭和から続くアラフォー世代の嗜み、そう「フィッシング」です! 自然に接し、自らの手で魚を釣り上げ、その魚を美味しく頂く。アウトドアを楽しみつつ実益もしっかり兼ねるという、もはやアクティビティの域を超えた“ロマンの塊”。初心者でもチャレンジできるレベルの釣り場、釣り方、食べ方までをレポートしていきます。

 

第1回目となる今回、ターゲットに選んだのは「根魚(ねざかな)」です。釣りをやったことがない人にはまずピンと来ないワードかと思いますので簡単に解説すると、「根」というのは海底にある岩礁などの障害物のことで、根の影を住処にしたり、根の周辺に居着いている魚のことをざっくりと「根魚」と呼んでいます。

代表的な根魚は「カサゴ」や「メバル」、冬〜春の時期だと「アイナメ」などがおり、いずれも簡単に釣れる上、食べても美味しいことで非常に人気が高い魚なんです。特にアイナメはとても美味しい魚なんですが、漁獲量が少ないこと、さらに鮮度の落ちが早いこともあって、市場での流通がほとんどありません。

つまり、釣った人だけが食べられる「レアな魚」。寒い時期の魚なので、釣るのは簡単でも釣りに行く人自体が少ないためにレア化している説もありますが…。
■今回使ったギア「チョイ投げセット」
根魚にしろ何にしろ、釣りをするためにはまず釣り道具が必要。用意するのは最低限必要となる「釣り竿」と「リール」、そして「仕掛け」です。リールというのは、釣り糸を巻いておくための道具で、魚がかかった時は手元に寄せる際に糸を巻き上げる役割もあります。

釣り道具に関しては目的の魚種に合わせて無限といえるほど種類があり、同じものでも質によって価格が全然違ってきます。ちなみに今回の「カサゴ」「メバル」「アイナメ」は、比較的安い値段で道具一式を揃えることができます。

 

竿とリールは初心者向けにワンセットで売られているものを選び、仕掛けは根魚釣り用のものを複数購入しました。根魚狙いは根掛かり(根に仕掛けが引っ掛かること)によって仕掛けをロストしやすいため、多めに用意するのが常道。確かに、仕掛けがなくなったら、その時点で釣りは強制終了ですもんね。かかった費用は総額で4500円ほど。竿とリールは魚種次第では使い回しができるので、次回以降はその分だけ出費が少なくなります。
■今回の釣り場「沖堤防」
釣り道具が揃ったところで、次は釣り場です。「企画立ち上げの1回目が何も釣れず終わりなんて有り得ないよね」という担当編集の圧力の元、さまざまな方面にリサーチをかけて選んだ場所は、千葉県木更津市の「木更津港沖提」です。

 

この堤防は、その名が示すように陸から離れた海の沖に設置されていて、定時発着の船で堤防に渡るというなかなかの場所。シーズンを通して色々な魚が釣れる好ポイントとして有名でありながら、堤防自体が非常に長いために混雑することがほぼないんだとか。よーし、いっちょ気合を入れて釣ってやりますか!

 

■エサと仕掛けはどうすればいい?
無事に沖提への上陸を果たし、ここからいよいよフィッシングの開始。購入した竿とリール、仕掛けをセットしていきます。

 

木更津沖提は堤防の周囲に岩が無数に沈んでいるため、足元がそのまま「根魚の釣れるポイント」になっています。つまり、エサを付けた仕掛けを竿なりに海底へと落とすだけでOK。簡単&シンプルって、本当に素晴らしい(笑)。さて、その釣りエサなんですが…かなりのグロ画像となりますので、閲覧は十分に注意&心してご覧ください。

 

サバ塩は意外や意外、海釣り好きの間では万能エサと知られており、堤防釣りだけでなく船釣りでもよく使われています。釣りはやってみたい、でもイソメはどうしてもダメ…という方にもオススメです。

仕掛けを海中に落とし、ゆらゆらと誘うように竿先を動かしながら待つこと数分。ぐ、ググンと引きました。ゆっくりと竿を上に向かって上げていくと、強い引きが竿をしならせます。水面から上がってきたのは…。

 

よっしゃあ、とりあえず釣れたー! さすがに魚への知識が少なくても、釣ったフグを食っていいのかどうかはさすがに理解できます。ということで、海へポイしました。後で調べてみたら、この魚は「ヒガンフグ」で、専門の釣り船があるほど人気がある魚。食べられるどころか「トラフグ」以上に美味しいらしいのですが、身肉と骨以外はほぼ猛毒のため、素人が持ち帰って捌くのは論外も論外。堤防では「釣っても逃がす魚」でした。うん、ポイして正解だった。

この後は“アタリ”(魚がエサをつついたり食ったりすることで竿先に出る反応)こそあるものの、針に掛からず&釣れてもフグばかり。1匹目に釣ったときの感動がウソのように、「またフグかよ…。そもそも沖堤は、根魚が簡単に釣れるんじゃないのか!?」と、心の声がダダ漏れになるほど毒づく始末。

エサを付け替え、少しずつ場所を移動しながら足元を探っていくと、海底に付いたはずの錘(おもり)が、さらに一段下に落ちるような感触。それと同時に、ググッと強い引きが! 慌てて竿を立ててみると、明らかにフグとは違った手応え。海面に上がってきたのは…。

 

カサゴ」キター!! 一見デカそうに見えますが、サイズは15cmほど。

ついに“根魚オブ根魚”、カサゴが釣れました! どうやら仕掛けが岩の上から海底に落ち、その岩の下にいたカサゴが食いついた、という感じでしょうか。なるほど、根魚はこうやって釣ればいいのかという「やれそう感」以上に、同行している担当編集の圧が収まってくれたことの方が嬉しかったんですけどね(苦笑)。

おぼろげながらもコツを掴んだのか、3匹目はそれほど間を置くことなくゲット!

 

釣ったそばからスマホで検索した結果、どうやらカサゴの仲間で「ソイ」という魚でした。別名は何と「北の鯛」。カサゴと生息域がほぼ同じであるため、カサゴ狙いの際によく釣れる根魚なんだとか。そして身の方も、カサゴと同様に白身で美味しい模様。よし、おかず追加〜(笑)。さらに釣果を上げるべく、担当編集も釣りに参加。2人して足元をこまめに探っていきます。

 

しばしの沈黙の後、アタリが来たのは何と担当の竿でした。ああ、また見たことのない魚が!! フグでもカサゴでもソイでもないこの魚は…そう、アイナメです!

 

「いやあ、ゴンゴンとすごい引きだったよ」と、釣ったアイナメを得意げに見せ付ける担当編集。何だよ、さっきまで「写真も撮れたし、釣れないからもう帰ろうか」とか言ってたくせに…。

このアイナメは冬シーズンを代表する根魚。大きいものは30cmを優に超え、そのサイズと色合いから「ビール瓶」と呼ばれるそうです。担当編集が釣ったのは、強いて言うなら「ホッピー瓶」サイズですね(笑)。この後はフグの猛攻に悪戦苦闘しつつ、ソイとカサゴを1匹ずつ追加しました。

 

そして、今回の釣りでぜひ釣っておきたかった魚が待望のヒット。スマホで調べなくてもわかったメバルです。かわいい!

 

■さばいて調理するまでが「釣り」なんです
頻繁な付け替え、そしてやたらと釣れるフグのせいで釣りエサがほとんどなくなってしまい、予定より早めの15時で釣りは終了。2人合わせての釣果は以下のようになりました。

・アイナメ…1匹
・カサゴ…計4匹(2匹は小型だったのでリリース)
・ソイ…計2匹
・メバル…計6匹ぐらい(全て小さかったのでリリース)
・フグ…計10匹以上(全てリリース)

 

近くで釣っていた常連さんと思しき方に話を聞いてみたところ、「今日は潮が澄んでいてあまりよくない(釣れない)」とのことで、そんな中で持ち帰られる程度でも魚が釣れたというのはある意味ラッキーといえそう。

これは日を改めてリベンジ戦を行わなければダメだなと、堅く心に誓いました。うん、釣りって楽しいな。釣れてない時の退屈感はシャレにならないけど。

 
煮るだけで芳醇な出汁が出る根魚のうまみ

さて、釣った魚は最後まで面倒みるということで、担当編集が釣った分も頂いてレッツ・クッキング。まずはカサゴとソイですが、頭とウロコを落とし、ぶつ切りにした身を煮てそのままお味噌汁にしました。

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どちらも頭部が大きくて身が少ししか取れませんが、見た目からは想像が付かないほど上品でコクがある出汁が出ます。唐揚げも考えたんですが、数が少なすぎて油がもったいない&処理が面倒なので止むなく断念…。

 

担当編集が釣ったアイナメは、3枚におろしてマジックソルトで下味。小麦粉をまぶしてバターで軽くソテーに。火を通したら、ただでさえ小さい身が締まってさらに小さくなってしまいました…。

 

うおおおお、味噌汁がチョー美味えええ!

アイナメのソテーは…うほっ、とろけるように柔らかい! うんめぇぇ!!

これだけ美味いなら、もうちょっと釣っておきたかったなあ。全然、量が足りないよ…。おっと、取り乱してしまいました。失礼。釣果はまあともかく、タイトルの「安価な釣りセットで根魚をゲット&イート」は無事に完遂。ごちそうさまでした!
*  *  *
今回訪れた木更津沖提、これからのシーズンは、江戸前高級魚といわれるシロギス、アジにサバ、メバルもサイズアップ。秋になるとカワハギも釣れるんだそうです。さらに高級魚のクロダイも釣れるそうなので、釣りに興味がある方はぜひ行ってみてください。
 

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(取材・文/河西まさあき)