【もうすぐ出ますよ!注目の日本車】17年ぶり登場のトヨタ「スープラ」をめぐり争奪戦が勃発!?

【もうすぐ出ますよ!注目の日本車】17年ぶり登場のトヨタ「スープラ」をめぐり争奪戦が勃発!?

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2019年1月の北米国際自動車ショー(通称:デトロイトモーターショー)において、世界初公開されたトヨタの新型「スープラ」。その日本発表の日が近づいてきました。

公式ホームページでは、日本仕様プロトタイプの写真やスペックがすでに公開。また、全国のトヨタディーラーでは3月上旬より注文予約がスタートしているほか、メンテナンスなどを担当するトヨタ“GRガレージでは特別展示会が開催され、多くの人々が押し寄せています。

今回は、すでに公開されている日本仕様プロトタイプのスペックと写真から、17年ぶりに復活する注目モデル、新型スープラの魅力に迫りたいと思います。

■GTカー色の強いクルマからピュアスポーツカーへと進化

新型スープラについて解説する前に、まずはスープラの歴史について振り返ってみましょう。

スープラの前身は、1977年に北米市場へ投入された“40型(後に“50型”)”の「セリカ・スープラ」で、日本市場向けは「セリカXX(ダブルエックス)」と呼ばれていました。セリカ・スープラは、2代目の「セリカ」に6気筒エンジンを積んだ“GT(グランドツーリング)カー”という位置づけで、当時、北米市場で大ヒットしていた日産「フェアレディZ」の対抗馬として開発されました。

1981年には、2代目の“60型”が登場。そして1986年に登場した3代目の“70型”において、日本市場向けもスープラと呼ばれるようになります。世界で通用する本格スポーツカーを目指した70型は、名車トヨタ「2000GT」をリスペクトした1台として高い支持を集めたものの、依然としてGTカー色の強いクルマでした。

そして1993年5月、4代目となる“80型”スープラが登場。この先代スープラは、世界に通用する本格スポーツカーを目指した70型をステップボードに、“supra=至上・高み”を目指して開発されました。トヨタは、4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションや高性能ブレーキ、6速MT、6気筒エンジンなどを採用した“本格スポーツカー”だとアピールしましたが、80型はボディが大柄で、純粋に走りを楽しむピュアスポーツカーというよりも、どちらかといえば、豪華装備を盛り込んだ高級スポーツカーというポジショニングでした。

そんな80型スープラは、2002年夏に生産を終了。バブル崩壊などを受けて日本や北米のマーケットでスポーツカー人気が低下したこと。そして、厳しくなった排出ガス規制をクリアできなかったことなどの理由から、その歴史にいったん、幕を下ろしたのです。
■GRスープラはスポーツカーの3大要素を徹底追求!

80型スープラが生産を終了してから17年。ついにスープラが復活を果たします。

“90型”と呼ばれるであろう新型の正式名称は「GRスープラ」。GRとは、トヨタが2017年に立ち上げ、今後、発展・拡張していこうとしているスポーツカーブランド“GAZOO Racing(ガズー・レーシング)”の頭文字です。モータースポーツ活動やスポーツカーの企画・開発を担当するトヨタの社内カンパニー“GAZOO Racingカンパニー”が、初めてフル・プロデュースしたスポーツ専用車であることから、新型はグローバル市場でGRスープラという名を名乗ることになりました。

ちなみにGAZOO Racingは、2007年のドイツ・ニュルブルクリンク24時間耐久レースに初参戦。以降、モータースポーツを通じて人とクルマを鍛えながら、“もっといいクルマづくり”に取り組んできました。そんなGAZOO Racingが蓄積してきた知見やノウハウが、新しいスープラには注入されているのです。

空気抵抗の低減に寄与する2000GT譲りの“ダブルバブルルーフ”や、リアのランプ類を中央に寄せた、80型スープラを想起させるサイドからリアにかけてのボディラインなど、新型スープラのエクステリアは見た目から、トヨタ・スポーツカーのDNAを継承しています。

一方のインテリアは、コクピット中央に、ナビゲーションや各種車両情報を表示する液晶パネルを配置。インパネは上下に薄く、高く幅広いセンターコンソールと組み合わせることで、FR(後輪駆動)スポーツカーらしい空間を構築しています。また、ドライバーの視線の先には、8.8インチの液晶メーターや、大型のフルカラーヘッドアップディスプレイをレイアウト。これまでにない新感覚のドライビング空間を構築しています。

そんな新型スープラで最も注目したいのは、スポーツカーの3大要素とされる“ホイールベース”、“トレッド”、“重心高”に徹底的にこだわったこと。

先代の80型は、全長4520mm、全幅1810mm、ホイールベース2550mmと大柄なクルマで、その分、走行フィールの面で、GTカー的なテイストを払拭することができませんでした。一方の新型は、リアシートを廃した2シーターレイアウトを採用するなど、スリム化を断行。全長4380mm、ホイールベース2470mmと、80型に比べて大幅にコンパクト化されています。

 

それでいて全幅は、1865mmへと拡大。短くワイドなプロポーションとし、さらに重心高も低く抑えることで、ピュアスポーツカーと呼ぶにふさわしいハンドリング性能を実現しています。
■エンジンにはスープラ初の4気筒ターボも設定

そんな新型スープラには、3つのグレードがラインナップされます。ひとつは、スープラ伝統の直列6気筒ターボエンジンを搭載する「RZ」で、2998ccの排気量から、最高出力340馬力/5000〜6500回転、最大トルク51.0kgf-m/1600〜4500回転を発生します。わずか1600回転で最大トルクを発生する辺りは、いかにもイマドキの高性能エンジンらしい点。低回転域からアクセルペダルの操作に応じて、思い通りの加速を楽しめます。

残るふたつのグレードには、スープラとしては初となる排気量1998ccの直列4気筒ターボを搭載。軽快なスポーツ走行を楽しめる最高出力258馬力/5000〜6500回転、最大トルク40.8kgf-m/1550〜4400回転のハイパフォーマンス仕様を積む「SZ-R」と、街中から高速道路まで爽快なドライビングを気軽に味わえる、最高出力197馬力/4500〜6500回転、最大トルク32.6kgf-m/1450〜4200回転のスタンダード仕様を積む「SZ」が用意されます。

4気筒エンジンを搭載する2グレードは、6気筒エンジンを積むRZと比べて軽量で、前後の重量配分も50:50とバランスに優れています。そのため、下りに峠道などでは、キビキビと軽快な走りを満喫できそうです。ちなみにトランスミッションは、全グレードとも8速ATとなります。

アルミニウムと鉄を用いた骨格構造と、異なる素材どうしの接合強度を追求した新型スープラのボディは、同じFRスポーツカーの「86」と比べ、約2.5倍の剛性を実現。それは、カーボン繊維強化プラスチック製のキャビンを採用したレクサスのスーパースポーツカー、「LFA」をも凌駕する強さだといいます。

そこに組み合わされるサスペンションは、フロントがダブルジョイントスプリングストラット式、リアがマルチリンク式で、前後ともに組み付け剛性や精緻な動きを徹底追求。また、RZとSZ-Rには、ドライブモードや路面状況に応じてショックアブソーバーの減衰力を最適制御する“アダプティブバリアブルサスペンションシステム”を採用し、走行性能と乗り心地を高次元で両立しています。

さらに後輪には、VSC(車両安定性制御システム)と連携した電子制御の多板クラッチ“アクティブディファレンシャル”を採用。コーナーへの進入時は旋回性能と安定性を高次元でバランスさせつつ、アクセルを踏み込んでコーナーを脱出する際には最大限のトラクション性能を発揮できるよう工夫されています。
■サーキットから一般道までリアルワールドで鍛え抜いた

新型スープラの公式ホームページ上では、スープラ専用のカスタマイズパーツも公開済み。リアルカーボンを用いたエアロパーツを始め、走りの追求と特別感の演出を目指したパーツ類が用意されていて、オーナーの好みに合わせて思い思いのモディファイを楽しめる点も、90型の魅力となりそうです。

新型スープラの開発において、エンジニアたちは、スポーツカー開発の聖地とされるドイツのサーキット・ニュルブルクリンクでレーシングスピードでの走り込みを実施したのはもちろんのこと、リアルな使用シーンを想定し、一般道も徹底的に走り込んだといいます。そのルートは、欧州のカントリーロードやアウトバーン、北欧の氷雪路、米国のハイウェイ、日本のワインディングロードなど多種多彩。リアルワールドを走り込んだ結果、日常的にクルマを操る楽しさがどれだけ具現されたのか? 公道でステアリングを握るのが楽しみですね。

ちなみに新型スープラは、BMWの新型「Z4」と共同開発されたことでも話題となっていて、生産は、オーストリアにあるマグナ・シュタイヤー社のグラーツ工場で行われます。実は先日、量産第1号車がラインオフしたとの発表があったばかりですが、予約注文を受け付けていた日本では、トヨタの想定をはるかに超えるオーダーが殺到。特に6気筒エンジンを積むRZは、多くの販売店で予定を上回る注文が入り、現在はオーダーストップの状態なのだとか。こうした人気の高さは他の国でも同様。今後の生産体制次第ですが、あまりの人気ぶりにしばらくの間、国内外で新型スープラの争奪戦となりそうです。

(文/&GP編集部 写真/トヨタ自動車)

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