【検証2019-2020年の注目車@】3年ぶりに復活の「RAV4」がNo.1に選ばれた理由とは?

【検証2019-2020年の注目車@】3年ぶりに復活の「RAV4」がNo.1に選ばれた理由とは?

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2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下、COTY)において“その年の1台”に選ばれたトヨタ「RAV4」。

次点の「マツダ3」に大差をつけてCOTYのイヤーカーに選ばれたRAV4の魅力は、果たしてどんなところにあるのだろうか? 久しぶりに日本市場への復活を果たし、セールス面でもスマッシュヒットを続けるRAV4の魅力を改めて検証する。

■トレンドのSUVであり、パワートレーンにも先進性がある

まず押さえておきたいのは、クルマ業界にはトレンドというものがあり、その風が今、SUVに吹いているということ。確かに、近年のCOTYを振り返ってみると、前回の2018-2019はボルボの「XC40」が、その前の2017-2018は同じくボルボの「XC60」がイヤーカーに輝いており、SUVの受賞が続いている。

今回選ばれたRAV4も、もちろんSUVカテゴリーに属すモデル。絶対的な新車販売台数が多いわけではないが、トレンドを押さえている=世相を反映しているという意味から、必然的に注目度が高まったことは間違いない。

その上で、RAV4のデザインを高く評価する声も多い。ひと口にSUVといっても、例えばマツダ「CX-5」のようにエレガント志向だったり、トヨタ「C-HR」のようにスポーティ志向だったりと、ルックスの方向性はさまざまだが、新しいRAV4は武骨でワイルドなスタイルを選び、それが今という時代においては新鮮さにつながった。過去のRAV4とも一線を画すスタイルだが、セールスは絶好調というから、マーケットからも高い評価を得ているといえるだろう。

新しいRAV4は、歴代モデルで初めてハイブリッド仕様がラインナップされ、4WDシステムも計3タイプが用意されるなど、先進性をさりげなく盛り込んできた。

中でも、ガソリン車向けに用意された“トルクベクタリング”と呼ばれる凝った4WDメカは、リアの左右輪に伝わる駆動力を状況に応じて任意に振り分けられる新開発タイプ。この価格帯のクルマに搭載されるのは珍しいことだ。ちなみに、日本市場における新型RAV4の4WD比率は約9割。これは異例の高さといえる。

さらに2020年夏には、外部からの充電が可能な大容量バッテリーを搭載し、エンジンが停止した状態でも走れる距離を大幅に伸ばしたプラグインハイブリッド仕様も追加予定。

しかもプラグインハイブリッド仕様は、単に環境に優しいだけでなく、強力なモーターを組み合わせており、トヨタ車の中でも指折りの鋭い加速を誇るというから楽しみだ。
■爽快な走りと優れたパッケージングもRAV4の魅力

新しいRAV4は、実際にドライブしてもその走りの良さに感心させられる。凝った4WDシステムによる悪路走行の楽しさも特筆すべきポイントだが、日常シーンで印象深いのは、ハイブリッド仕様の爽快な走行フィール。

従来のトヨタ式ハイブリッド機構は燃費こそいいものの、ドライバビリティは決して褒められるものではなかった。ドライバーのアクセル操作に対するパワーユニットの反応に遅れが生じがちで、運転していてどうしても違和感を覚えるケースが多かったのだ。その点、現行「カムリ」に先行搭載され、新型RAV4にも採用される2.5リッターエンジン+モーターの新世代ハイブリッドは、そうしたウィークポイントを完全に過去のものとしている。ガソリン車よりも加速性能に優れる点も含め、積極的に選びたくなるパワーユニットなのだ。

一方、新型RAV4の実用的なラゲッジスペースは、アクティブにクルマを使うユーザーにとっても、十分満足いくものに仕上がっている。キャンプやウインタースポーツなど、多くのギアを積んで出掛ける機会の多い人にとって、荷室の広さはクルマを選ぶ際の第一条件となるはず。その点、新型RAV4のラゲッジスペースは、床下の収納スペースまで含めた“VDA計測値”において、クラストップの広さを確保。

前後シートの空間も広々としているので、たくさんの遊び道具を積み、仲間やファミリーとゆったり移動できるという魅力も備える。

RAV4は人気の低下を理由に、日本市場での販売を3年半ほど休止していた。しかし結果からいえば、そうしたブランクは新型RAV4をいい方向へと導いたといえる。冷却期間を挟んだことで、かつての知名度を保ったまま、大胆なフルモデルチェンジによる車体の大型化や、都会派からワイルド派へのキャラクター変更なども、違和感なく人々に受け入れられたからだ。

一度、人気が低下したモデルであっても、やり方次第で甦ることができる。大成功となったRAV4のフルモデルチェンジから、そんなことを教えられた。

<SPECIFICATIONS>
☆ハイブリッドG
ボディサイズ:L4600×W1855×H1685mm
車重:1690kg
駆動方式:4WD
エンジン:2487cc 直列4気筒 DOHC+モーター
トランスミッション:電気式無段変速機
エンジン最高出力:178馬力/5700回転
エンジン最大トルク:22.5kgf-m/3600〜5200回転
モーター最高出力:120馬力
モーター最大トルク:20.6kgf-m
価格:381万7800円

<SPECIFICATIONS>
☆アドベンチャー
ボディサイズ:L4610×W1865×H1690mm
車重:1630kg
駆動方式:4WD
エンジン:1986cc 直列4気筒 DOHC
トランスミッション:CVT(ギヤ機構付自動無段変速機)
最高出力:171馬力/6600回転
最大トルク:21.1kgf-m/4800回転
価格:313万7400円

(文/工藤貴宏 写真/&GP編集部)

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