マイナー通貨で年利40%! どの通貨ペアでどう投資しているのか?

マイナー通貨で年利40%! どの通貨ペアでどう投資しているのか?

<似た値動きをするPズロチとユーロ>Pズロチ/円とユーロ/円を比較すると、同じタイミングで上昇・下降を繰り返していることがわかる。若干、ユーロ/円のボラティリティが大きい

 低リスク、かつ手間をかけずに稼ぐ――誰もが理想とする投資法とは? FXトレーダーのYuki氏が利回り40%の手法を大公開!

◆マイナー通貨で年利40% FXトレードの極意

 今年はFXトレードに苦戦している人が多いという。米ドルは年始に大暴落。その後、二番底をつけにいくかと思いきや、予想に反してジリ高を続けている。一方、ユーロはイギリスのEU離脱交渉の難航と、景気減速で一進一退。主要通貨のトレンドが定まらない、難しい相場が続いているのだ。かといって、高金利通貨は軒並み下落基調でスワップ投資もリスキー。一体、どうやって令和元年相場を乗り切ればいいのか!?

「一つの通貨ペアを買うだけではリスクがあるので、売りも併せてリスクを抑える『ヘッジ』の考え方を取り入れてはどうでしょう?私は複数の手法を組み合わせることで高利回りを実現しています」

 こう話すのはブログ「為替研究所」の管理人で兼業トレーダーのYuki氏。どんな手法か?

◆似た値動きをするPズロチとユーロ

「一つは高金利通貨の買いに対して、相関性の高い低金利通貨の売りを組み合わせるもの。私が買っているのはポーランドズロチ(以下Pズロチ)、売っているのはユーロです。2つのチャートは非常に値動きが似ています。だから、Pズロチ/円の買いと同時に、ユーロ/円の売りポジションを保有することで為替変動のリスクを抑えることができます。この方法だと、ECB(欧州中央銀行)がゼロ金利政策を継続しているため、ユーロ/円の売り(ユーロ売り・円買い)でもごくわずかですがスワップがもらえるんです」

 ポーランドの政策金利は1.5%。決して高くはないが、1万通貨あたりのPズロチ/円の買いスワップは、高いFX会社で一日15円。Pズロチは対円で30円前後なので、10万円の元手で1万通貨買えば利回りは5.4%に達する。一方のユーロ/円の売りスワップは高いところで10円。ごくわずかだがプラスなのだ。

「Pズロチ/円の買い4枚に対して、1枚のユーロ円売りポジションを立てれば、為替変動リスクをかなりの割合でヘッジできます」

◆釣り合いがとれるポジションは4〜4.5倍

 ユーロ/Pズロチのチャートを見てみると、’12年以降は4〜405の間で推移していることがわかる。

「だから、ユーロ売りに対して4〜4.5倍のPズロチ買いポジションを取れば釣り合います」

 ユーロ/Pズロチのレートがこの水準で安定しているため、ある程度レバをかけても問題ない。

「私はレバ10倍で運用しているので、Pズロチ買いとユーロ売りのスワップ収入だけで年間10%以上のリターンを得ています。バックテスト(検証)を繰り返し、リーマンショック並みの暴落にも耐えられるよう設定しています」

◆レンジの豪ドル/NZドルの回転売買で利回り50%超

 一方、オセアニア通貨のトレードでは利回り40%超を達成しているという。

「豪ドル/円、NZドル/米ドルなどの通貨ペアがポピュラーですが、私がトレードしているのは豪ドル/NZドル。ボラティリティ(変動率)が極めて小さく、レンジ相場を形成しやすいペアです。直近30年間の米ドル/円の安値から高値までの上昇率は113%。豪ドル/円が96%で、NZドル/円が126%なのに対して、豪ドル/NZドルは45%と非常に低い」

 そう言いながらYuki氏が見せてくれたのは、豪ドル/NZドルの長期チャートだった。ここ40年間1〜1.4のレンジ相場が続いている。この狭いレンジを生かして、Yuki氏は自動売買システムで運用しているのだ。

「マネースクエアの『トラップリピートイフダン』、トライオートFXの『コアレンジャー』といった自動売買システムでもできますが、私が利用しているのはアイネット証券の『ループイフダン』。最も豪ドル/NZドルのスプレッドが小さいので、利益が出やすいんです」

 いずれも、「注文を入れる値幅」と「利益確定の値幅」などを設定すれば、自動的に売買を繰り返してくれる仕組みだ。この値幅の設定が重要になる。

◆ポーランドズロチとオセアニア通貨の組み合わせが最強!?

「私の場合は40Pips下がるたびに買いが入り、40Pipsの利幅が取れた段階で利益確定する設定です。ただ、豪ドル/NZドルはレンジの下限に接近しており、パリティ(1豪ドル=1NZドル)を割り込む可能性もある。これから始めるなら豪ドル/NZドルが0.9に到達するぐらいまで耐えられる設定にするほうがいいと思います。

また、注文値幅は80Pipsのほうがいいかもしれない。過去5年間の豪ドル/NZドルの1時間足のデータを基に、ループイフダンのバックテスト(検証)をすると、40Pipsのほうが確定利益は多いのですが、ポジション量が増える分、必要証拠金も増え、含み損も増えやすい。トータルで見ると、80Pipsのほうが安定的に高利回りを実現できることがわかりました。

少額資金で運用する私の40Pips値幅の“ハイリスク版”リピートイフダンの年利回りは40%を超えていますが、これから始めるに人にはリスクを抑えた設定をお勧めします」

 そう言いながらYuki氏が教えてくれたのが、「50万円でズロチ&オセアニア通貨投資」プランだ。

◆【50万円でPズロチ&オセアニア通貨投資!】

@〈元手25万円でPズロチ&ユーロのスワップ鞘取り〉

・ポーランドズロチ/円 4万通貨買い(1Pズロチ≒30円)

 取引金額:約120万円 一日あたりのスワップ:+15円×4

・ユーロ/円 1万通貨売り(1ユーロ≒125円)

 取引金額:約125万円 一日あたりのスワップ:+2〜3円

※スワップはFXプライムbyGMOを参照

→リターンは一日当たりのスワップ62〜63円=年間2万2630円以上

 ⇒スワップだけで年利9%以上

A〈元手20万円で豪ドル/NZドルの自動ループ取引〉

設定:ループイフダン 80Pips刻みで豪ドル/NZドル買い

 取引数量2(2000通貨単位)/最大ポジション数14本

 80Pips刻みで2000通貨単位の買い(B=Buy)注文を入れ、80Pips上昇したら利確する。1120Pips(14本×80Pips)以上。下げた場合は新規注文を停止

→リターンは年間確定利益6万1094円

※Yuki氏が実施した過去5年のバックテスト結果より

★想定利回り

利回り=(@+A)÷50万円(元手:25万円+25万円)×100=16.74%

 ECBの利上げや豪ドル/NZドルのパリティ割れが現実になれば損失が膨らむ可能性もあるが、想定利回りは16%超。低リスクのほったらかし投資を実践したいという人はぜひお試しを!

【Yuki氏】

「為替研究所」管理人、投資歴10年超の兼業投資家。スウィングトレードの傍ら、低リスクのスワップ投資も実践。ブログ(https://kawase-fx-lab.com/)で手法を公開中

取材・文/池垣 完 図版/ミューズグラフィック

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