マスコミを避けた維新・松井代表、ビザなし交流訪問団への“お忍び”謝罪!?

維新・松井一郎代表がきょう北海道行きか 堺市長選への影響懸念し“お忍び謝罪”とも

記事まとめ

  • 維新の馬場伸幸幹事長が松井一郎代表の北海道行きを「6月2日の予定」と明らかにした
  • メディア非公開で大塚小弥太・交流訪問団団長と面談する“お忍び謝罪”を画策とも
  • 堺市長選(6月9日投開票)への悪影響を懸念する維新側の要望で非公開になるという

マスコミを避けた維新・松井代表、ビザなし交流訪問団への“お忍び”謝罪!?

マスコミを避けた維新・松井代表、ビザなし交流訪問団への“お忍び”謝罪!?

動向が注目される維新・松井代表

◆維新・馬場幹事長が「謝罪は6月2日の予定」と日程を明らかに

 前記事「維新・松井代表、ビザなし交流訪問団への謝罪よりも、選挙を優先か!?」が配信されてから半日後の5月31日夜。維新の馬場伸幸・幹事長に、松井代表の北海道行きについて聞くと、「6月2日の予定」と初めて日程を明らかにした。しかし、丸山穂高議員の「戦争発言」をぶつけられた大塚小弥太・交流訪問団団長といつどこで謝罪するのかという具体的な面談日程は教えてくれなかった。

 大阪と札幌の記者に聞いても「松井代表の謝罪日程に関するプレスリリースはない」と回答。メディア非公開で大塚団長と面談する“お忍び謝罪”を画策しているように見える。

 大塚団長は、早期面談を拒んでいたわけでもメデイア非公開を要望したわけではない。維新との日程調整をしている「事務局(北方四島交流推進委員会)に任せています」「(メディアへの公開・非公開について)希望も何も言っていません」(大塚団長)と筆者に明言していた。

 堺市長選(6月9日投開票)への悪影響を懸念する維新側の要望で、6月2日の面談日程(時間と場所)をメディアに告知しない“お忍び(非公開)謝罪面談”となったとしか考えられない。

 5月31日には根室市議団が丸山議員の自発的辞職を求める決議文を持って永田町周りをしてニュースとなったが、同じように松井代表が北海道入りをして大塚団長に謝罪すれば、そのニュースが全国に流れるのは確実だ。こうした事態を避けるために、維新は「元島民の希望で非公開にした」との印象をつける工作をしたのではないか。

◆大塚団長がメディアに出ないよう画策をしている!?

 維新主導の日程調整であることは、札幌市内にある「北方四島交流推進委員会」で担当者の阿部清明・事務局次長に5月29日に話を聞いた時に実感した。

「今回の件は、維新が広報窓口になっていますから、そちらに聞いてください。問い合わせの電話が報道関係者から何本もかかってきましたが、『維新に聞いてください』と答えています」(阿部氏)

 維新と北方四島交流推進委員会が、大塚団長をメデイアに出さないように“共謀”をしている節もあった。維新と大塚団長の間に入っている阿部氏に「27日の囲み取材で松井代表が謝罪日程は決まったと言ったが、何日と教えてくれない」と伝えても、「維新側が言えないのなら私どもからは言えません」と答えるだけ。そこで阿部氏に「大塚団長に事前に話を聞いておきたい」と取材申し込みもしたが、「大塚団長は取材に応じないと言っている」と拒否、電話番号も住所も教えてくれなかった。

 別ルートで大塚団長に直接話を聞いたところ、「松井代表との謝罪日程決定の連絡は受けていない」という食い違いが明らかになった。そこで5月31日配信の前記事では「松井氏は選挙戦勝利などの党利党略のためなら平然と嘘をつくのか!?」と指摘したのだ。

 北方四島交流推進委員会を29日に再訪して「松井代表は謝罪日程が決定していると言っているから、大塚団長にも連絡が行っていると考えていいのでしょうか」と確認すると、「維新がそう言っているのだからそうなのでしょう」と追認。大塚団長に連絡が行っていることを否定しなかった。

◆松井代表は“お忍び謝罪”をするのか、“公開謝罪”をするのか

 松井代表と大塚団長との食い違いは前記事で紹介したが、維新の言い分を追認する北方四島交流推進委員会と大塚団長の話もまた食い違っていたのだ。謝罪する側の松井代表と仲介者役の阿部氏が連携して“大塚団長のメディア露出回避作戦”をしているように見えるではないか。

「6月2日の訪問予定」を教えてくれた馬場氏は5月31日夜、「横田さんの(31日配信)記事は少し事実とは違うような気がします」と携帯電話のショートメールで伝えてきた。筆者は「事実誤認部分を教えていただけますと幸いです」と返信し、すぐに携帯にかけたが馬場氏は電話に出なかった。翌日(6月1日)に電話しても出ない状態が続いた。

 大阪と札幌の記者に聞いても、松井一郎代表の謝罪面談日程の発表はない。おそらく非公開(お忍び)謝罪面談画策という続報が出ると思われる。このまま6月2日の非公開(お忍び)謝罪面談に踏み切るのか、一転してメディアに日程を発表して公開謝罪にするのかが注目される。

<取材・文・撮影/横田一>

ジャーナリスト。小泉純一郎元首相の「原発ゼロ」に関する発言をまとめた『黙って寝てはいられない』(小泉純一郎/談、吉原毅/編)に編集協力。その他『検証・小池都政』(緑風出版)など著書多数

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