政界宗教汚染の結晶だった「第4次安倍改造内閣」〜「統一教会」を追うジャーナリストが選ぶ5大ニュース

政界宗教汚染の結晶だった「第4次安倍改造内閣」〜「統一教会」を追うジャーナリストが選ぶ5大ニュース

(撮影/藤倉善郎)

 前回、「やや日刊カルト新聞」総裁兼刑事被告人である藤倉善郎氏に2019年の10大カルトニュースをまとめてもらったが、同時に同紙の主筆であり、本サイトで「政界宗教汚染〜安倍政権と問題教団の歪な共存関係」を連載中の鈴木エイト氏にも、「統一教会(世界平和統一家庭連合)」に絡んだニュースを5つ選んでもらった。

◆筆者も「パクられ」た菅原一秀に関する報道

◆第5位 『菅原一秀・河井克行「スピード辞任」疑惑まみれ人材が出世できたワケ』 現代ビジネス

 後述する“カルト内閣”について筆者や藤倉善郎氏が書いた記事やコメントが複数の媒体でパクられた。その最たるものが現代ビジネスに掲載された時任兼作による「コピペ」記事。筆者が菅原一秀について書いた記事(HBO『統一教会と関係の深い議員が多数入閣。その一人、菅原一秀の経産相抜擢に見る、「菅政権」への布石』)の複数箇所がコピペされていた。最初に発覚したのは、筆者が原稿内で名前を間違えて後に訂正した箇所。そこをそっくりそのまま筆者の間違えと同じ間違えをしていたのである。その箇所については、「出典を明記し忘れた」として、後に出典を書き加えたが、その後も複数の「コピペ」が疑われる箇所を発見し、ハーバービジネスオンラインと筆者の連名で出した通告書に対し、現代ビジネスは「表現として創作性が認められるような点で共通しているものではなく、著作権侵害には当たり得ない」としながらも同記事の当該箇所を訂正した。

◆次々と明らかになる「自民党議員」と統一教会の蜜月

◆第4位『安倍首相肝いりの候補、北村経夫参議院議員の演説会に統一教会信者が大量動員』ハーバービジネスオンライン

 2013年の参院選で安倍晋三首相直々の依頼を受けた統一教会の組織票約8万票の上積みにより初当選を果たした北村経夫。二期目に挑んだ今年の参院選でも統一教会が全面支援。大宮での個人演説会を取材すると、会場を教団関係者が仕切り、大量の信者が後援会メンバーとして動員されていた。世界平和連合のVIP席も用意され、教団幹部が来場。

◆第3位『前環境大臣・原田義昭氏激白。「統一教会イベントに自民党から10名が出席」』ハーバービジネスオンライン

 10月初頭に統一教会が愛知県で開催したジャパンサミットと5万人信者集会に多数の国会議員が来賓出席。教団との関係を追及する質問書を送ったところ、来賓の一人だった原田義昭前環境大臣から直接電話があり、同教団と付き合うことの正当性を力説。閣僚経験者がここまで統一教会との関係を語ったのは異例。

◆政界宗教汚染の結晶もそこから瓦解

◆第2位『日本会議系に統一教会系…安倍新内閣はまるで“カルト内閣”』日刊ゲンダイ

 各メディアに先んじて第4次安倍改造内閣を“カルト内閣”と呼称。小川寛大がサンデー毎日11月13日号に寄稿した『安倍内閣閣僚と宗教団体全調査! 政治家と「新宗教」』のネタ元と指摘される。

◆第1位『有権者に香典や供花 菅原一秀経産相の新たな公選法違反疑惑をスクープ撮』文春オンライン(週刊文春)

 筆者がこの数年、統一教会との関係を追い続けてきた菅原一秀にとどめを刺した週刊文春のスクープ。過去の公選法違反が報道され“追及が続く中、公設秘書が支援者に香典を届ける場面をスクープ撮影。経産相辞任へと追い込んだ。

 菅原一秀の問題についてはHBO『公職選挙法違反疑惑を指摘のジャーナリストを国会議員事務所が警察に虚偽通報か』、『「建造物侵入罪」濫用で狭められる報道の自由』で、菅原サイドによる虚偽の110番通報と刑事告訴について指摘。経産相辞任後に国会を連続欠席していた菅原の隠密行動をHBO『国会欠席で雲隠れの「カニメロン」菅原一秀前経産相、被害者ヅラで弁明の日々か』でスクープした。

(文中一部敬称略)

<鈴木エイト(やや日刊カルト新聞主筆)>

【鈴木エイト】

すずきえいと●やや日刊カルト新聞主筆・Twitter ID:@cult_and_fraud。滋賀県生まれ。日本大学卒業 2009年創刊のニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表〜主筆を歴任。2011年よりジャーナリスト活動を始め「週刊朝日」「AERA」「東洋経済」「ダイヤモンド」に寄稿。宗教と政治というテーマのほかに宗教2世問題や反ワクチン問題を取材しトークイベントの主催も行う。共著に『徹底検証 日本の右傾化』(筑摩選書)

関連記事(外部サイト)