積み立てるにはやっぱり「米国株」な6つの理由

積み立てるにはやっぱり「米国株」な6つの理由

イラスト/植田 工

◆老後資金2000万円をつくるには断然米国株!

「日本も欧州も低成長に苦しむなか、米国は先進国でありながら高い成長をキープしています」

 そう話すのは、日本つみたて投資協会代表理事の太田創氏だ。米国の代表的な株価指数であるS&P500は、リーマン・ショック以降も右肩上がりを続けている。太田氏が過去30年(間の)年平均リターン(円ベース)を計算したところ、なんと9.5%という驚異的なパフォーマンスがはじき出された。大化けが狙える個別株を血眼になって探し回らなくても、指数を買って寝ているだけで大儲けできた市場が米国株なのだ。

 もし、このパフォーマンスが今後も続くとすれば、40代でもわずか月2万円の積み立て投資で「老後2000万円問題」は簡単に解決できてしまうことになる。

「さすがにこのシナリオは楽観的過ぎますが、年5%の現実的な水準であっても十分射程圏内です」(太田氏)。老後のために今から備えたいという人にとって、米国株は有力な選択肢となるのだ。

◆今、米国株を買うべき6つの理由

 米国株がやっぱり要注目なのには6つの理由がある。一つずつ解説していこう。

@25年で7倍以上の上昇

 S&P500と並ぶ米国株指数であるNYダウも、過去25年間右肩上がりだ。米国同時多発テロや、「100年に1度の金融危機」とされたリーマン・ショック時に下落を経験してはいるが、あっという間に復活して急上昇している。

A株主への還元を重視している

 「米国では上場企業が株主に利益を還元する仕組みが整っている」と話すのはグローバルリンクアドバイザーズ代表取締役の戸松信博氏。米国では何十年にもわたって連続増配する企業はザラで、株価上昇に繋がる自社株買いにも積極的な企業が多い。

◆先進国だが人口増加が見込まれる米国

B人口増加で経済成長が長く続く

 人口が減っていく国よりも、増えていく国のほうが経済成長するのは自明だ。

「日本だけでなく先進国の多くは人口減少や高齢化フェーズにあるのに対し、米国の人口は2050年には2割近く増加すると見込まれます」(太田氏)

C金融政策と財政政策が順調

「株価と景気は財政政策と金融政策で決まります。減税やインフラ投資に積極的で、中央銀行に利下げを促すトランプ米大統領の政策は株価にプラス」(戸松氏)。

 増税する国より減税する国の株のほうが、安心して投資できそうだ

◆やっぱりなんだかんだ世界企業が多い

DGDPが20年間世界1位

 過去10年で日本は世界2位の経済大国の座を中国に譲ったが、米国のトップはゆるぎない。

「GDPだけでなく株式市場の時価総額もこの10年間変わらず米国が他国を圧倒しており、もっとも信頼できる株式市場といえます」(太田氏)

E世界のイノベーション企業が多い

「アップル、アマゾン、グーグル(アルファベット)、マイクロソフトなどイノベーションを起こした企業の多くは、米国企業です」(たぱぞう氏)。

 世界中の有能な若者たちが米国に集中。今後も競争力のある企業が増え続ける土壌がある。

【太田 創氏】

日本つみたて投資協会代表理事。フィデリティなどで投信企画に携わり、現職。著書に『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる米国つみたて投資』

【戸松信博氏】

グローバルリンクアドバイザーズ代表取締役。中国株ブームを巻き起こし、鋭い市場分析で個人投資家の支持を集める。注目銘柄・相場見通しはメルマガ「米国株通信」で配信中

【たぱぞう氏】

専業投資家。’00年から投資を始め、’19年に専業投資家に。著書に『お金が増える米国株超楽ちん投資術』『寝ながら稼げるグータラ投資術』

取材・文/森田悦子

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