市場参加者の「心理」を読めば、無駄撃ちが減る時間帯は自明。10万部超のFX本の著者、田畑昇人氏に聞く

市場参加者の「心理」を読めば、無駄撃ちが減る時間帯は自明。10万部超のFX本の著者、田畑昇人氏に聞く

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 FX本として、累計10万部を超えるベストセラーとなった『東大院生が考えたスマートフォンFX』の著者、田畑昇人氏。

 さらにアップデートされた手法をまとめた『武器としてのFX』を上梓したばかりの田畑氏に、前回に引き続き、よりブラッシュアップされたトレード手法のエッセンスを聞いた。

◆注目に値する「15%」の時間

 前回お伝えしたように、田畑氏が重視するのが、年々高まりつつある市場のランダム性を低下させる「非効率性」の高い時間帯。それが低下する場面はいつ訪れるのか。

「為替では東京、ロンドン、ニューヨークが3大市場ですが、それぞれの市場が開いてから終了1時間前まではトレンドが発生しやすく、以降の1時間は値動きが反転しやすい傾向があります。東京市場で言えば9時から14時までがトレンド、14時から15時が反転です」

 その理由は?

「市場参加者の行動パターンを考えればわかります。朝9時に出社したディーラーが取引を始めて市場が活気づき、トレンドが生まれます。しかし、ディーラーもポジションを持ち越したまま帰宅したくはない。そのため、市場が閉まる1時間前くらいから手仕舞いへと動く。こうして反転するんです」

◆市場参加者の心理を読んで「偏り」を見い出せ

 この傾向を把握していれば、トレードを有利に運べる。

「上昇トレンド中に買いだと思っても時間が19時であれば、20時すぎまで待つ。そうすると欧州勢の手仕舞いにより相場が下がり、押し目で買える可能性がある。利益確定も同様に時間を考慮に入れることでより有利に事を運べます」

◆「偏り」の程度は「ニュースの見出し」で判定せよ!

 ランダム性を低下させてくれるのは時間だけではない。もうひとつ重要な要素となるのが需給だ。

「ポジションの偏りは必見。いずれかに偏っていたポジションが巻き戻されると大きな動きが発生し、ランダム度が大幅に低下します。’19 年2月、英ポンド/円は7営業日で10円上昇しました。これはポジションの偏りが導火線となった」

 偏りの程度はニュースの見出しを参考にしよう。

「『過去最高水準』や『○年ぶり』といった言葉が見出しにつくと要注意。’19 年の英ポンドも過去最高に迫る水準まで売りが溜まっていました。ここまで売りがふくらむと急落するのは難しい。逆に、ちょっとした材料が売りポジションの買い戻しを誘発し、上がりやすくなる。こうした踏み上げ相場はランダム性が低下する場面。ポジションが大きく偏っている通貨があれば、監視しましょう」

 FX会社が公表する売買比率やオープンポジションもチェックしておこう。

【田畑昇人氏】

大学在学中にFXを開始するも、元手を溶かした苦い思い出を糧に、日夜研究に没頭。「時間帯への意識」「ダウ理論」そしてオアンダが公開しているポジション情報から相場の心理を読み解くことを軸にしたトレード手法を編み出し、勝ち組トレーダーの仲間入りを果たす。公式ブログでは使用しているインジケータや参考になった書籍の情報も公開している。

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