現職・門川大作候補の支持団体が著名人写真無許可使用の反共拗らせを出した京都市長選。投票は2日

現職・門川大作候補の支持団体が著名人写真無許可使用の反共拗らせを出した京都市長選。投票は2日

門川大作さんの支持団体である「未来の京都をつくる会」が京都新聞に出した反共拗らせ著名人無断掲載広告

◆不祥事連発なれど現職優先だった京都市長選

 今年は沖縄県議選や東京都知事選、さらにはアメリカ大統領選など、注目の選挙が目白押しの1年なんですが、2月2日には京都市長選が行われる予定となっており、既に1月19日から選挙戦が始まっています。

 この選挙には公明推薦、自民・立憲・国民・社民が支持する現職の門川大作さん、地元で着実に勢力を伸ばしてきたローカル政党「京都党」出身の村山祥栄さん、共産・れいわ新選組が推薦する福山和人さんの3名が立候補。どうやら選挙情勢は現職の門川大作さんが先行しているようで、村山祥栄さんと福山和人さんが追っているようです。

 現職の門川大作さんは、2008年から京都市長に就任し、これまで3期12年にわたって市長をしてきました。ただ、ここ最近は不祥事を連発。

 2018年の西日本豪雨災害の時には、京都市内に大雨特別警報が出され、避難指示を出している最中にもかかわらず、市内のホテルで西田昌司さんの後援パーティーに参加。

 2019年の参院選では、京都アニメーション放火殺人事件の直後、立憲民主党の増原裕子さんの個人演説会の応援演説で、「火事は3分、10分が大事。選挙は最後の1日、2日で逆転できる」と発言。極めて思慮に欠けた人物であることを露呈していました。

 そんな、門川大作さんですが、このたびの京都市長選でも彼の支援団体が信じられないミスを起こしました。

◆京都新聞に掲載された「赤狩り」広告

 1月26日付の「京都新聞」に門川大作さんの支持団体である「未来の京都をつくる会」が広告を出したのですが、そこには「大切な京都に共産党の市長は『NO』」という強烈なキャッチコピーが書かれていたのです。

 参考までに、福山和人さんは共産党に推薦こそされているものの、共産党の公認候補ではないので、これはこれでデマなんですが、驚くべきは「ONE TEAMで京都の未来を守りましょう」と、門川大作さんを支持する著名人が並び、女優の夏木マリさん、俳優の榎木孝明さん、日本画家の千住博さん、放送作家の小山薫堂さんなどの顔と名前が掲載されていたのですが、なんと、許可を取らずに使っていたことが発覚したのです。

 千住博さんはご自身のサイトでいち早くこの広告についての見解を表明しました。

”緊急:京都新聞の広告について

January 27

1月26日(日曜日)付の京都新聞の選挙広告について。

千住博は京都造形芸術大学学長当時に候補者を応援してきた経緯から、今回も推薦者として名前を連ねてきておりました。ですが、千住はアーティストとして、意見の多様性や、議論の必要性を大切にしています。今回のような、ある特定の党を排他するようなネガティブキャンペーンには反対です。

まるで千住博がこの様な活動に同意しているような意見広告に、千住の許可なく無断で掲載されたことを大変遺憾に思います。”(千住博氏公式サイトより)

 こうなっちゃうと、たまに街で見かけるビッグネームの芸能人の祝い花がズラッと並ぶ胡散臭い店の新装開店と同じになっちゃうんですが、胡散臭い店は嘘ばっかりついていれば潰れるとしても、政治で嘘をついちゃいけません。

 広告を見た人たちは「この人たちが門川大作さんを支持するついでに、『共産党の市長はNO』と言っているのか」と思ったと思いますが、勝手に使われているんだから、いい迷惑です。訴えたら勝てるヤツです。

◆注目される京都市民の判断

 いつになく接戦になりそうな選挙にテンパっているのかもしれませんが、門川大作陣営の戦略ミスが目立っています。

 なんてったって京都という所は、嫌いな人に「嫌い」と直接言うような文化ではありません。大阪だったら「オマエのことめっちゃ嫌いやねん!」でいいかもしれませんが、京都の場合は「オマエ、そろそろ帰れよ!」をお茶漬けで示すぐらいなので、露骨に「共産党嫌い」と言っているに等しい広告を出した門川大作さんは、とってもお下品なのです。

 選挙というのは、いつどんなことで風が一変するか分かりません。小池百合子さんが希望の党を立ち上げた時も「排除します」の一言で、一気に逆風に変わってしまったように、「共産党の市長は『NO』」という広告は、共産党のことを好きでも嫌いでもない無党派層を刺激し、風を吹かせてしまう可能性すらあります。

 今回の京都市長選は、いつになく盛り上がっており、外国人観光客が殺到し過ぎて市民の日常生活に影響を及ぼしているオーバーツーリズム問題、世界文化遺産である「仁和寺」の真ん前に高級ホテルを建設する問題など、京都市民にとって、けっして小さくないはずの争点がある選挙となっています。まさに3期12年の市政運営が問われている中で、反共をこじらせた広告を載せたばかりか、無許可で賛同人を載せてしまうミス。あえてブレーキをかけることで、より京都市長選を盛り上げようという演出でしょうか。2月2日の京都市長選から目が離せません。

 ちなみに、福山陣営はこの広告のあと、1月30日の京都新聞に『大切な京都だからすべての市民の声を聴く市長に「YES」』とした全面広告を掲載しました。なかなか気の利いた返しだと思います。

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