1日1行つけるだけで不安解消!貯める力がつく「家計簿」の書き方

「つけるだけで貯まる家計簿」への変身術

 10月に施行された増税。少子高齢化、財政破綻による年金制度への不安。そして、老後に必要な資金は2000万円との試算。

 お金に関する不安がつきない昨今において、各家庭で、いま改めて見直したいシステムが家計簿だ。今回は、つける手間を極限まで省き、なおかつ「家計の現状把握」しかできない家計簿から、「つけるだけで貯まる家計簿」に変身させる家計簿術をご紹介したい。

「つけるだけで貯まる家計簿」を提唱しているのは、『1日1行!あきのズボラ家計簿』(KKベストセラーズ)をはじめ、多くの著書を上梓(じょうし)し、家計簿に関するエキスパートでもあるあきさんだ。

■「私の家計簿は将来に不安を抱いている人はもちろん、今まで家計簿をつけてきた人に、より刺さると思います。現に私も、貯められない家計簿を14年つけていました。ただ、子どもの出産などによる自身の働き方の変化、また将来の学費などを考えると本当に貯金しなければ! という必然性に迫られ、その14年のデータをもとにして、どうすればお金が貯まるのか、いろいろと研究をしてみたのです」

 そうして生まれた、1日1行だけ書き込めばいい、あき流の簡単かつ貯まる家計簿が、今評判を呼んでいる。

■貯まる家計簿を実現するには

 このお金は何に使ったのかを、どこの枠で管理し、そして予算を立てれば、グッと家計管理がしやすく、貯まる家計簿になると語るあきさん。

■「いかに出費を減らすかしか考えず、節約のことしか考えられなくなる家計簿は、機能していない、ダメな家計簿だと私は思っています。予算がしっかり決まれば、そこまで“使っていいお金”としての認識が高まるので、なんでもかんでも我慢、使わないようにしなければ、といった負の考え方はしなくなり、ストレスが軽減されます」

■ 何に使っているかわからない、知らないうちにお金がなくなるという、ダラダラとしたお金の使い方は、いちばんムダな使い方。そんな、お金が知らないうちになくなっていくという喪失感から、具体的に何にどれぐらいお金を使っていいのか、と把握できるようになると、お金への意識、考え方が変わるのだそう。

 ということは、家計簿の初段階の存在意義は、まず、予算を把握するための記録でなければならない。では、そうするためには、どう記入し、管理したらいいのか。

■1日1行、数分で終わる家計簿の神髄

「貯金を目指すためには予算が大事とお伝えしましたが、その予算立てのためにも、またその予算を守っていくためにも、家計簿は必須アイテムです。ただ家計簿の難所は書くのが面倒であるということです。

 つける手間、予算を管理する手間、見直す手間。いろんなハードルがあります。だからこそ、書く枠は最小限にするための費用分けが重要。やみくもに少なすぎても、今度は何をムダに使っているか見つけにくく、クリアな予算が立てられなくなるので、私が過去14年間つけ続けてきた家計簿のデータをもとに、最適だと思われるバランスをご紹介します」

■ あきさんのおすすめの費用分けは「食費」「日用品」「娯楽費」「特別費」「学費」の5つ。

そして、この枠の中に何を入れるかが、後々の肝になるのだとか。

■「まず、外食費や、コンビニで買ったものなどは食費には入れません。また日用品も、季節の飾り物などの雑貨類は入れず、生活するのにどうしても必要なもののみを入れます。つまり、“食費”“日用品”の中に買わなくても生活できる、と思える余計なものを入れないようにすることが肝心。

■ これらで省いた、外食費や交際費、ちょっとしたレジャーなどは“娯楽費”へ。(その日の外食が、朝昼晩の基本の食事の場合は食費に入れてもOK。ちょっとしたお茶代などは完全に娯楽費へ)。そして、旅行代や車検、クリーニング代、美容室代、高額な医療費、冠婚葬祭、誕生日プレゼントといった、比較的、高額で季節やイベントに関する出費は“特別費”として記載します」

月の家計簿記入例

 ここでわかるように、月の変動が大きいものはすべて娯楽費や特別費へ回すのだ。これが年間で、本当に必要な支出をあぶりだすポイントだという。

■貯金がしたいならすべきこと

 すべてを洗い出すために、家計を圧迫してくる光熱費や住居費はどう管理するのか。それは月の家計簿とは別途、年間の集計表をつけるのがいちばんお金の流れが把握しやすいというあきさん。

年間の家計簿記入例

「■年間の支出は一覧にすることが重要です。まず、いくら入ったのか収入を記入し、住宅費、電気、ガス、水道、保険、携帯、学校代、カードの引き落とし代、月々、固定で払っているものすべてと、税金などの特別費の合計額を出します。その合計と、日々の支出の月合計を足したものを、収入から引けば収支がわかりますよね。

 さらに銀行の残高記載が毎月、把握できていれば完璧です。必要なのはノートだけ。それでも月の集計と、年間の集計表を一覧にまとめるだけで、その家のお金の流れが自然と見えてくる、最強の家計簿となると思います」

 何もせずに「お金がない」、でも「家計簿は面倒」と言うのは自由だが、今ある収入の枠で貯金へとお金を回せる仕組みを作るのはあなた次第。■そのためにはまず、家の本当の支出を洗い出し、毎月の貯金額はいくら可能なのか、そのためには予算はいくら必要なのかといった具体的な発想が必要となってくる。

 その流れを簡単に、そして明確にしてくれるのが“あき流家計簿”。見たくない現実でも、いつか目を向けなければ貯金は夢のまた夢。ぜひ、つけていて安心できる、貯まる家計簿を目指しましょう。

あきさん 東京都在住。子ども3人の5人家族。家計簿歴10年以上にもかかわらず貯められなかったものの、1日1行家計簿によって資産が2年で350万円に。オリジナル家計簿を紹介したブログは人気ブログとなりメディアにも多数登場。

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