日経平均、下値は固いが上値も重い。週明けは米株上昇の連れ高期待

− 【日経平均株価】テクニカル分析 2021年4月11日 −


■日経平均はたびたび3万円を上回るが、上値は重い

2021年4月9日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より59円08銭高の29,768円06銭でした。8日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均やハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が上昇。これを受けて日経平均も半導体関連銘柄などが買われました。

日経平均は週初5日、前週末に比べ235円25銭高の30,089円25銭で終えました。終値ベースで3万円台に乗せるのは3月18日以来です。ただしその後は利益確定売りなどに押されて終値ベースで3万円を割り込みます。6日、9日も取引時間中に3万円を上回りましたが、終値では超えることができませんでした。

今週の動きはどうなるでしょうか。9日の米株式市場でダウ平均は3日続伸し、前日比297ドル03セント高の33,800ドル60セントとなり、過去最高値を更新しました。

米国では、新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進んでいることから、経済活動正常化への期待が高まっています。また、一時期懸念されていた米長期金利の上昇についても足元では落ち着いてきています。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

ただ、国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向になっています。7日には大阪府で感染者数が過去最多となり、医療非常事態宣言が発出されました。

既に「まん延防止等重点措置」が適用されている大阪、兵庫、宮城の3府県に加え、4月12日からは東京、京都、沖縄の3都府県が「まん延防止」の対象地域になります。「緊急事態宣言」は、ステージ4相当が適用の目安ですが、「まん延防止」はその1つ下のステージ3です。

先行きはなかなか不透明なところですが、投資家の間には「コロナ後」を見越した期待が広がっているように思われます。特に好決算の企業や業績の見通しを上方修正した企業などの銘柄はしっかりと買われています。入念に物色したいところです。

■25日線を回復、下値は固い印象だが…

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末にローソク足の実体が、25日線を回復しました。先週はこれを維持できるかどうかが大きなポイントでした。

実際には、週初5日に窓をあけて上昇して寄り付くと、そのまま終値ベースで3万円台に乗りました。ただしその後は一進一退を繰り返し小幅な動きとなりました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。週後半は陰線となりましたが、それでも25日線を割り込まなかった点には底堅さを感じます。25日線の傾きも上向きに転じてきました。

ただ、上向きの大きな力があるかと言えば、やや疑問もあります。というのは、4月6日に一時、30,208円まで上昇しましたが、直近の上値メドである3月18日の高値(30,485円)に届きませんでした。

これで、2月16日の高値(30,714円)から3月18日の高値(30,485円)、さらに4月6日の高値(30,280円)とだんだん上値が切り下がることになり、短期的なチャートの形としてはあまりよくありません。今週以降、さらに上値が切り下がるようであれば警戒が必要です。

ただ、調整があったとしても、これまでと同様に75日線で下値をサポートされると予想されます。そういう点では、若干下がったとしても、押し目買いの好機になるでしょう。

上値メドとしては3月18日の高値(30,485円)や、2月16日の高値(30,714円)などになります。このあたりを力強く超えてくるようであれば、目線を上に持って付いていきたいところです。

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