米半導体装置大手のアプライド、24年度までの新財務モデル策定

− WFE市場想定のベースシナリオは850億ドル −


 米アプライド マテリアルズは、2024年度(24年10月期)に売上高267億ドルの達成を掲げた新財務モデルを発表した。20年度比で55%以上の成長を目指す。

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 新財務モデルは、業界の不確実性を考慮してベースシナリオのほか、弱気シナリオと強気シナリオのモデルも組まれている。それぞれ、WFE(Wafer Fab Equipment)の市場想定はベースシナリオが850億ドル、弱気が750億ドル、強気が1000億ドルを見込んでいる。

■新品装置は60%以上の成長目指す

 主力の半導体システム部門(新規装置)は、184億ドル(ベースシナリオ)と20年度比で60%増以上の成長を目指す。同部門では顧客のPPACt(消費電力、性能、面積あたりコスト、市場投入までの期間)を改善させていくことに主眼を置き、これが結果的に同社の成長も促すことになるという。

 PPACtを改善させるべく、AIとビッグデータを活用して半導体プロセスにおける開発から製造までの期間短縮を狙ったAixプラットフォームも新たに発表。AixはActionable Insight Acceleratorの略で半導体プロセスのリアルタイム観察、ウエハー全体や個々のチップ状の数百カ所の測定、数千ものプロセス変数の最適化を行うことを可能にし、PPACtを改善させることができる。

 また、最先端プロセスだけでなく、レガシープロセス向けの事業も強化する。具体的な取り組みとして、「ICAPS(IoT、通信、自動車、パワー、センサーの頭文字)」と呼ばれる専門組織を立ち上げており、すでに年間売上高は30億ドルを超える水準となっている。

■サブスク型サービスを志向

 サービス事業は61億ドルを計画、20年度比で45%以上の成長を目指す。パーツや保守などの取引から、サプスクリプションによる包括的なサービスに重点を移し、研究開発から工場まで一貫して顧客により良い成果を提供する。同社によれば、今後サービス事業のうち、約7割をサプスクリプションでまかなっていきたい考え。

 ディスプレー事業については、今後有機ELがスマートフォン、ノートパソコン、タブレットなどに一段と普及し、その成長の波が同社にとって有利に働くと予測する。また、24年度までの4年間で、同事業の営業利益を平均して年6億ドル前後に増やす計画。

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