ハ?トエン文化もコロナ禍て?終わり? 厳しくなる小学校の「文房具規制」

小学生の文房具でおもちゃ的要素があるバトルえんぴつ コロナ禍など影響で消滅も

記事まとめ

  • 小学生の文房具でおもちゃ的要素があるものといえば、バトルえんぴつ、通称バトエン
  • 人気ゲームソフトのキャラを用いた鉛筆が登場した時は男子児童を中心に校内でブームに
  • 「文房具で遊ぶ」歴史は、コロナ禍や近年の小学校の文房具ルールの厳格化もあり途絶も

ハ?トエン文化もコロナ禍て?終わり? 厳しくなる小学校の「文房具規制」


小学生の文房具でおもちゃ的要素があるものといえば、バトルえんぴつ、通称バトエンではないでしょうか。大人気ゲームソフトのキャラクターを用いた鉛筆が登場した時は男子児童を中心に校内で大ブームになったものですが、遊び目的として使用する子どもが多いことから、学校内への持ち込みを禁止する小学校が増えました。

それでも、バトエンを真似て自前の鉛筆に黒ペンで書き込みをしてバトルを継続する強者も続出。休み時間に遊んでいるところを先生に知られると今度は消しゴムで遊ぶなど、形を変えながらもバトエンの魂は受け継がれていきました。

しかし、あの手この手で抜け道を作り男子児童を中心に栄えていた「文房具で遊ぶ」ことの歴史は、今回のコロナ禍や近年の小学校の文房具ルールの厳格化もあり途絶えてしまいそうなのです。

■クラスメートの文房具を気軽に触れなくなった

バトエン文化は1993年に登場したドラゴンクエストのバトルえんぴつを皮切りに、類似品や他の人気キャラクターを使用したえんぴつにまで爆発的に広がっていきました。

そして、それだけ小学生の心を鷲づかみにした商品ということもあり、持ち込みを禁止する学校が増えても人気が衰えることはありませんでした。

実際、初期のバトルえんぴつは現在もネットオークションで取引されるほどです。また、断続的に子どもに人気のあるアニメやゲームを題材としたバトエンが発売されています。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により社会全体が大きく変化。2020年度は学校生活でも行動が大きく制限され、子どもたちにとって戸惑いの日々が続きました。

中でもコロナ禍以前とはガラリと変わったのが、接触に関することです。感染予防の観点から、「クラスメイトとじゃれ合わない」「他の子の物に触れることもしない」といった指導が徹底されました。そのため、休み時間中に手持ちの文房具を使ってバトル系の遊びに興じる姿が見られなくなったのです。

しかし、コロナ禍だけが原因ではありません。

■スタンダードという名前の規制

コロナ禍により、他の人の物が気安く触れなくなったこともありますが、バトルえんぴつにとって一番厄介なのが各小学校で設定されている「??×小スタンダード」というもの。つまり、えんぴつの本数や種類など、学校に持ってくる文房具に関する規制です。

筆者も新学期に文房具を準備する際、子どもに「買うのは学校からプリントをもらってからにしたい」と言われました。近所のママさんたちも同様に、「担任の先生の指示が出てから新調する」と口を揃えます。

そして、新学期がスタートして配布されたプリントを見ると、令和なのにもかかわらず昭和や平成初期よりも厳しいことに驚いたものです。こうした学校ごとの”スタンダード”は珍しいことではなく、東京都の議会でも取り上げられているといいます。

文房具の種類は多岐にわたり、値段も様々。勉強に支障をきたすような商品も確かにあります。そのため、校内で文房具のルールを定めれば、授業に集中でき、各家庭の経済力による持ち物の差が出にくくなることもたしかにあるのでしょう。

こうした小学校の方針により、自治体や地域にもよりますが、バトルえんぴつの出番は大きく減っているのです。

鬼滅の刃のバトエンが登場

2023年には誕生から30年を迎えるバトルえんぴつ。コロナ禍や学校の文房具規制でこのままフェードアウトしてしまうのかと思いきや、明るいニュースもあります。それは、鬼滅の刃版のバトエン「血風激闘えんぴつ」が11月に発売が予定されていることです。

昨年秋に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が日本の映画興行収入の歴代1位に輝き、一大ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところ。

待望のアニメ新シリーズも年内スタートが決定し、まだまだ盛り上がっている中での鬼滅バトルえんぴつの登場は子どもだけではなく、バトエン世代の大人からも注目を集めそうです。

親世代とは環境が異なる今、子どもたちが教室で熱いバトルを繰り広げることは難しい状況です。しかし、家庭で親兄弟とバトルをして腕を磨き、コロナ禍が収束したら放課後に友だちと気兼ねなくバトルができるようになることを祈らずにはいられません。

●参考資料

  • 文教委員会速記録第三号 平成三十年三月十六日( https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/educational/2018-03.html )(東京都議会)
  • 鬼滅の刃「血風激闘」えんぴつ( https://www.aniplex.co.jp/kimetsu-gekien/ )(株式会社アニプレックス)

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