【FP解説】めんどうだけどポイ活したい…ズボラさん向きのポイ活のコツは?


2021年も残り1カ月で終わります。今年の貯蓄は目標額に届いたでしょうか。

貯蓄を増やす方法として、人気の高いのがポイントを貯めて生活に役立てる「ポイ活」です。ポイ活ならそこまでリスクもなく始められそうだと、興味を抱いている人は多いでしょう。ただ調べ始めると「なんとなくめんどくさそう……」と尻込みしていませんか。

仕事や育児などに忙しい日々では、こまめにポイ活できない方も多いでしょう。今回は3児を子育て中でFPでもある筆者が、ズボラさんでも始めやすいポイ活のコツをご紹介します。

■みんなに人気のキャッシュレス決済手段は?

まずはどのキャッシュレス手段を利用している人が多いのか、日本の現状を振り返りましょう。

経済産業省の商務・サービスグループ キャッシュレス推進室が2021年8月27日に公表した資料によると、2020年の日本のキャッシュレス比率は約30%。2010年の13.2%から年々増加しているものの、主要各国の40〜60%台に比べると低い水準です。

2020年のキャッシュレス決済手段の比率を確認しましょう。

■日本のキャッシュレス決済比率の内訳:2020年(前年比)

  • クレジット:25.8%(+1.8%)
  • デビット:0.75%(+0.19%)
  • 電子マネー:2.1%(+0.2%)
  • QRコード:1.1%(+0.79%)

最も多いのは以前から保有している人が多いクレジットカードです。前年からの増加分をみると、クレジットの次にQRコードが多く増えていますね。

現金以外の決済手段として「とりあえずクレジット」を作る人は多いでしょう。ただクレジットカードはポイントが貯まりやすいものの、後払いがやはりネックです。

QRコードはさまざまなキャンペーンが開催されているので始める人が増えていると考えられます。使い方が難しい印象がありますが、一度使ってみると「こんなに簡単ならもっと早く始めればよかった」という声も聞きます。

■金額別にキャッシュレス決済手段を分ける

ポイ活を極めようと思えばさまざまな方法がありますが、忙しくて面倒なことはしたくない人もいますよね。ズボラさんでもゆるくポイ活を始めるに、まずはキャッシュレス決済手段を2〜3個に絞るといいでしょう。

ポイ活の恩恵を受けるには、はじめるだけでなく続けることが大切。長く続けてコツコツとポイントを貯めるなら、「簡単に利用できる」かつ「オトクを実感できるもの」が良いでしょう。

キャッシュレス決済の中でも、まずは自分がよく使うスーパーやコンビニなどで利用できるものを複数あげます。その中から還元率の高いものを検討しましょう。還元率は会社によってさまざまですが、1%以上あるものならポイントが貯まる感覚をリアルに感じられます。

決済手段は、買い物時のおおよその金額別に決めるのも良いでしょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2020年)」から、金額別の決済手段の割合をみていきます。

■「1000円以下」の主な資金決済手段(2つまでの複数回答)

  • クレジットカード:14.1%
  • 現金:70.8%
  • 電子マネー(デビット・カード含む):29.6%

■「1万円超5万円以下」の主な資金決済手段(2つまでの複数回答)

  • クレジットカード:65.1%
  • 現金:33.9%
  • 電子マネー(デビット・カード含む):6.4%

日常の買い物では現金や電子マネー、1万円以上の大きな買い物になるとクレジットカードを利用する人が多いですね。

クレジットカードのデメリットである「後払い」。大きな買い物は使った金額を管理しやすいですが、1万円以下の日常での買い物は管理しにくいもの。使い過ぎを避けるためにも、「大きな買い物はクレジットカード・普段の買い物はクレジットカード以外のキャッシュレス決済」で検討するといいでしょう。

■デビットカード+コード決済で使い分けを

日常的な買い物で使いやすいのは、デビットカードとコード決済です。

デビットカードは聞き慣れない人もいると思いますが、決済すると即座に銀行口座から引き落とされる仕組み。クレジットカードとは違い、すぐに引き落としされるので使い過ぎるリスクがありません。

国際ブランド付きのデビットカードなら、加盟店で利用できるので利用シーンも幅広いというメリットがあります。たとえばVISAデビットならVISA加盟店で支払いできるので、クレジットカードとほとんど変わらず利用できるでしょう。

会社によってはポイントがつくデビットカードもあり、1%以上付与されるものもあります。

デビットカードのみでもポイ活できるのですが、コード決済のキャンペーンは還元率がかなり高い場合もあります。また、デビットカードが利用できないお店でも、コード決済なら利用できる場合があります。こまめなポイ活ができなくても「キャンペーン時のみポイ活」もいいでしょう。

コード決済は難しい印象がありますが、まずは一度試してみることをおすすめします。筆者は実際にやってみてその簡単さに驚きました。ちょうど年末に向けてキャンペーンが行われるので、これを機にはじめてみるといいでしょう。

■2〜3つのキャッシュレス決済手段をもっておく

忙しい日々の中では、こまめに使い分けてポイ活するのは至難の技です。たとえば「大きな買い物はクレジットカード」「日常生活ではデビットカード、時々コード決済」というように分けると続けやすいでしょう。

ポイ活の注意点として、「貯まったポイントを有効活用できない」場合があります。これを避けるためにも、自分が使いやすいものに絞ってコツコツポイントを貯めてくださいね。

■参考資料

  • 経済産業省「中間整理を踏まえ、 令和3年度検討会で議論いただきたい点」( https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/cashless_payment/pdf/2021_001_04_00.pdf )
  • 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2020年)」( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/ )

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