教育資金は「学資保険」で準備すべき? それとも「預貯金」?どちらが正解か

− FPに聞いてみたシリーズ −


お子さんをお持ちの方が一度は悩まれるのが「何で教育費を準備するか」ということでしょう。教育費の準備で有名なのは「学資保険」です。

しかし、低金利の今、学資保険のメリットが分かりにくいという声もあがっています。

また、子どもが小さい頃は育児に忙しかったり、親側の年齢が若くて日々の生活費に精一杯だったりして、なかなか貯金ができない方もいます。子どもが大学入学まで残り10年になった場合でも、学資保険は効果的なのでしょうか。預貯金で教育費を貯める際の注意点等も気になりますよね。

今回は、世界が認めるプロフェッショナルFP(ファイナンシャルプランナー)であるCFPの資格をお持ちで、オンラインセミナー等でも登壇されている高橋明香さんに、学資保険と預貯金のメリット・デメリットや、大学入学まで時間が足りない人はどうすればよいのか、お話をうかがいました。

■Q. 学資保険のメリット・デメリットとは?

学資保険は、教育費用を準備するための貯蓄型の保険です。保険ですから、契約者が亡くなってからの保険料の払込みが免除になり、保険会社がかわって積立てをしてくれることはメリットでしょう。

また、満期保険金・満期額資金を積み立てた金額の100%以上の返戻率で受け取ることができるため、現在の預貯金よりも増えやすいのもメリットです。

しかし、ひと昔前のような増え方はないと考えた方がいいでしょう。超低金利時代の継続により、保険会社によっては学資保険を打ち切っているところもあります。
 
税金面でみると、預貯金は金利に対して20.315%が税金として引かれますが、学資保険の場合は受け取る際に「一時所得」となります。受け取った金額と、払った保険料の差額が50万円以内であれば非課税です。

一方でデメリットは、途中解約をすると元本割れする可能性があることでしょう。

■Q. 預貯金のメリット・デメリットとは?

預貯金のメリットは、なんといっても元本割れの心配がないことでしょう。ただし預貯金で学費を準備する場合は、給与天引きなど強制力のあるもので準備することをおすすめします。

学資保険なら毎月必ず積立てをし、目的の時期まで使わないという強制力があります。

しかし貯蓄にはそういった強制力がないのがデメリットです。普段の生活費と教育費の口座が一緒の場合、ついつい使ってしまうという可能性があるでしょう。貯金を日々の生活費の補填に使ってしまい、大学費用が足りないというのでは困りますよね。

また、親に万が一のことがあった場合でも、預貯金では保障がないというデメリットもあります。

■Q. 子どもが大学入学まであと10年、どうすればいいでしょうか?

お子さまの大学入学まであと10年、もしくはそれ以内ということであれば、間違いなく「預貯金」をおすすめします。

理由は、学資保険は10年以内のものですとそもそも商品が限られてしまい、返戻率もほぼ100%程度で魅力が乏しいからといえます。学資保険には保障がついているので安心感はありますが、それは一般的な生命保険などでカバーできるでしょう。

大学費用と大学入学までの教育費は、進学先次第ですが子ども一人で1000万円くらいといわれます。そのくらいの保障はあるでしょうか?

もしないという場合には、その分の保障は確保しておきたいところです。

生活費とは別の口座で積立貯蓄と、1000万円分の保障を充実すさせることによって、安心して教育資金の準備ができるでしょう。

■まとめにかえて

お子さんが生まれたばかりの方は、保障や強制力などを考えると学資保険のメリットはあるでしょう。

しかし学資保険に加入できる年齢は保険会社によって決まっていることもあります。

お子さんが大きくなってきた方は、預貯金が向いていると思います。その際には必ず生活費と口座を分けること。財形貯蓄や自動積立定期預金などのように、毎月決まった日に一定額を預け入れできるサービスを利用するなど工夫をしてくださいね。

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