2021年の冬至はいつ?「カボチャ」を食べて「ユズ湯」に入る理由とは?


日本では古くから冬至の日にはカボチャを食べ、ユズ湯に入る習わしがあります。

ご存知のとおり、カボチャは栄養満点の緑黄色野菜、ユズは柑橘系の果実。カボチャは煮物に、ユズは香りや風味付けによく使われます。どちらも日本人には馴染みの深い果菜ですね。

来年を元気に迎えるために、今年は日本古来の風習に親しんでみてはいかがでしょう。本日は冬至について、また冬至に欠かせないユズやカボチャについてお伝えします。

■冬至とは?

冬至は二十四節気の一つ。今年の冬至は12月22日水曜日です。

二十四節気とは、中国に由来する暦で一年を12の「節気」と12の「中気」に分類し、それぞれに季節を表す名称をつけたものです。

特に重要な中気を「二至二分」とし、ニ至が冬至と夏至、二分が春分と秋分にあたります。ちなみに重要な節気は、立春、立夏、立秋、立冬です。

冬至の日は北半球では一年のなかで昼の長さがいちばん短く、夜の長さがいちばん長い日。

外国では、太陽の力が最も弱まった日を無事に過ごすことができたお祝いの日として冬至祭が行われたりします。

日本でも一年の健康や無病息災を願い、冬至にカボチャを食べ、ユズ湯に入る習慣がありますね。

冬至は「一陽来復」ともいい、運が再び上向く日ともされています。暗く長い冬が終わり、春が再び訪れるという希望が込められた日とも言えるでしょう。

■冬至は「ユズ湯」に入るのが習わし

拡大する

ユズ(Contrail/Shutterstock.com)

  • ミカン科ミカン属
  • 常緑小高木
  • 日本の主な生産地:高知県、徳島県、愛媛県
  • 参考価格:2年生苗で2000〜3000円程度

■冬至には「ユズ湯」

冬至が近くなるとスーパーにもユズが並び始めます。お正月料理にも欠かせないことから、12月になると身近になる果実です。

冬至はユズ湯に入るのが日本の習慣として知られていますが、ユズ湯が流行し出したのは江戸時代からだそうです。

「冬至にユズ湯に入ると風邪をひかぬ」と言い伝えられているほど、健康への特別な願いが「ユズ湯」には込められています。

実際にユズ湯には血流を良くして冷え性や腰痛を和らげる効果が期待できます。

また、ユズの皮にはクエン酸やビタミンCが豊富に含まれています。冬に起こりがちなあかぎれやヒビを改善する効果も期待できるとのこと。

ユズのさわやかで甘酸っぱい香りにはリラックス効果もあり、市販の入浴剤の香りにもよく使われていますね。

■食用としてのユズ

冬はお鍋にユズの皮を入れて香りを楽しむのが定番です。また、柚子ジャム、柚子ティー、柚子ぽんず、柚子コショウなど、ユズの皮をすりおろしたり、果実を絞って食べて楽しむこともあります。

少しの量を使うことが多いユズですが、季節を感じさせるため、あると嬉しい果実といえるでしょう。

■ユズの栽培

「桃栗3年柿8年、ユズの大馬鹿18年」と呼ばれるほど、ユズは成長が遅い果実。

しかし、ホームセンターやネットショップで購入できる大苗は、ある程度育っているので収穫までが早くなります。数年程度で収穫できる場合もありますよ。

とくに今の時期は苗が比較的入手しやすい時期。ユズは大きなトゲがあるので大苗だと運ぶのが大変ですが、ネットショップなどを活用してみるのもよいかもしれません。

また、ユズは鉢植えでも栽培が可能。植える場所がないという人でも、鉢植えなら庭先やベランダでユズを育てることができます。

耐寒性はあるほうですが、寒風が吹きつけたり、氷点下を下回る寒さになった場合など、鉢植えなら移動させることができるので安心です。

■冬至に食べるのは「カボチャ」

拡大する

冬至に食べるカボチャの煮物(decoplus/Shutterstock.com)

  • ウリ科カボチャ属
  • 日本の主な生産地:北海道、鹿児島県、茨城県
  • 参考価格:300〜400円程度(1個あたり)

緑黄色野菜の代表ともいえるカボチャは栄養も豊富。ビタミンAやカロチンが多く含まれているため、普段から風邪予防にも効果があるとされる野菜です。

冬至で食べるカボチャも無病息災を祈るもの。冬に栄養をとって寒い冬を元気に乗り切るための知恵とも言えるでしょう。

■カボチャの収穫は夏…なぜ冬至に食べる?

本来カボチャは夏に収穫されます。生命力を感じる色合いも夏野菜ならではの鮮やかさです。

実はカボチャは完熟すると保存が可能になります。収穫後、半月ほど追熟させると長期保存が可能になり、3〜4ヶ月は十分おいしく食べられるようになるのです。

昔の人はこのことを知っていたのでしょう。栄養価の高いカボチャを冬に食することで、厳しい冬を元気に乗り越えようとした先人の知恵を感じますね。

■カボチャの種類は多種多様

冬至以外でカボチャが活躍するのはハロウィーン。カボチャの中身をくり抜いてランタンにして飾るのはおなじみの光景です。

拡大する

ジャック・オー・ランタン(Chepko Danil Vitalevich/Shutterstock.com)

近年はハロウィーン用の鑑賞用カボチャなど、いろいろな品種のカボチャが栽培されています。

西洋かぼちゃ

  • メルヘン:甘みが強くホクホクした食感
  • くり将軍:栗のような食感だが大型のかぼちゃ
  • べにくり:皮の色が橙色、独特の風味

日本かぼちゃ

  • 鹿ヶ谷カボチャ:ユニークな形のかぼちゃ、京野菜
  • 黒皮カボチャ:昔ながらのゴツゴツした見た目、煮崩れしにくい
  • バターナッツ:ナッツのような風味のかぼちゃ

ミニカボチャ

  • 栗坊:栗のように甘い、ホクホクの食感
  • プッティーニ:小さな実で、手軽に食べられる
  • コリンキー:サクサクした食感

■カボチャの栽培

プランターで栽培するなら、ミニカボチャがおすすめ。通常のカボチャだと重さで立体栽培には不向きです。

カボチャ栽培の成功の秘訣は受粉と収穫日の管理。実を確実に成らせるためには、人口受粉が必要です。また受粉日はひかえておくようにすれば、収穫日の目安がわかります。

受粉日から40〜45日たったら収穫適期です。

■まとめにかえて

新型コロナウィルスの影響でお家で過ごすことが多くなりましたが、家での過ごし方も今まで以上に多様化しているようです。

行事やイベントを大切にする人も増えているなか、季節を感じさせる日本の伝統や風習にも関心が集まっています。

冬至もそのひとつ。今年は来年の無病息災を願って、ぜひカボチャを食べて、ユズ湯に入ってみるのもよいかもしれませんね。

関連記事(外部サイト)