日経平均は高値圏で大納会へ。寅年の「市場再編」を控え、弾みがつくか

− 【日経平均株価】テクニカル分析 2021年12月26日 −


■2022年、東証が迎える大きな変化

2021年12月24日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より15円78銭安の2万8782円59銭でした。4日ぶりの反落ですが、下げ幅はわずかでした。海外勢はクリスマス休暇入りしている投資家も多く、東証1部の売買代金は1兆6165億円と、商いも低水準でした。

さて、今週30日は2021年最後の取引で、大引け後には「大納会」も行われます。昨年の大納会は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、著名人のゲストもなく、規模を縮小して行われました。

今年の大納会は、東京証券取引所では、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一を演じた俳優の吉沢亮さんらが参加し鐘を打つ予定です。

昨年最後の取引では、日経平均は2万7444円17銭で終了し、2年連続で15%を超える上昇率を記録しました。今年も、今週大きく下落するような材料がなければ、大納会としては引き続き高値圏で終えることになりそうです。

来年はどのような動きになるでしょうか。日経平均は今年の2月に30年ぶりに3万円を付けました。ただ、日本株の強さというよりも、米国株式市場をはじめ、海外株の動きに振られる展開が続き、その後も一進一退の動きとなりました。

さらに、新型コロナ感染拡大のニュースや新薬開発などのニュースにも一喜一憂する動きとなりました。そういった点では、日本株は依然として、海外株に比べると出遅れ感が否めません。

大きな動きもあります。東証は2022年4月、東証1部、2部、ジャスダック、マザーズの4つに分かれている市場区分を、プライム、スタンダード、グロースの3つに再編します。市場の特色を明確にし、投資家の関心を高めたいとの狙いです。

市場再編は株価指数にも影響を及ぼします。日経平均は構成する銘柄の上場市場が1部からプライムに変更されます。ただ、現状ではプライムの上場維持基準を割り込んでいる企業であっても、改善計画書を提出すれば当面はプライムでいられることから、基準を満たさない企業の多くがプライムに残り、変化がないと指摘する声もあります。

来年の干支は寅年。相場格言では「寅千里を走る」です。株式相場にとっても元気のいい年になってほしいものです。

■中長期的視点では上昇トレンドが継続

今年の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。大きな流れとしては、2020年3月19日の安値(1万6358円)を大底とする上昇トレンドに中にあります。

2018年10月、2019年1月と、2万4000円付近で上値を押さえられていましたが、2020年11月にこのあたりを突破すると、逆に2万4000円付近が下値サポートラインとなり、大きく上昇しました。その後は2021年2月16日の高値(3万714円)まで順調に上昇し、心理的節目となる3万円を突破しました。

ただ、その後は上昇一服といった様子で、調整含みとなり、8月20日には2万6954円の安値を付けます。しかし、そこから反転すると、9月14日には再度3万795円を付けました(いずれもザラ場ベース)。

もみ合いは続いているものの、2月の高値を更新しているところは注目に値します。チャートの形は悪くありません。8月20日の安値を割らない限りは上昇トレンドが継続されます。押しを入れながらも、再度2月16日の高値、9月14日の高値を更新していくことが期待されます。

楽しみなのは、そのあたりを抜けると、目立った節もなく、するすると上昇する可能性があることです。大げさでなく、史上最高値である、1989年12月29日の3万8957円も視野に入ってきます。大納会、大発会の価格に注目したいところです。

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