20代〜60代「ニッポン人の貯蓄と負債」はいくらか

− 【初春特集】はたらく世帯のお金事情 −


明けましておめでとうございます!

2022年がスタートしましたが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

年末年始はふるさとに帰り、家族や友人たちとの旧交を温める方も多いでしょう。

思い出話に花を咲かせたり、お互いの近況報告で良い刺激を受けたり……。長引くコロナ禍でコミュニケーションのカタチが変化しても、やはり大切にしたいひと時ですね。

さて、親しい友人同士でも、収入や貯金といった「お金にまつわる話」はなかなか出しにくいもの。

今回はみんなが気になる「はたらく世帯の平均貯蓄と負債」の状況をながめたあと、上手なお金の育て方(※編集部注)についても考えます。

【※参考記事】つみたてNISAかイデコ始めるなら、正直どっちがいいか?イデコで資産1000万円の達人に聞いてみた( https://limo.media/articles/-/26088 )

■働く世帯の貯蓄と負債はどれくらい?

まずは、全体の貯蓄の状況についてみていきます。総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)−2020年(令和2年)平均結果−(二人以上の世帯)」によると、世帯当たりの貯蓄額は以下の通りとなっています。

  • 1世帯当たり貯蓄現在高(平均値)・・・1791万円
  • 勤労者世帯の貯蓄現在高(平均値)…1378万円
  • 貯蓄保有世帯の中央値…1061万円

平均額と中央値には差はあるものの、いずれも1000万円を超えています。

とはいえ、「出ていくお金・入るお金」は年齢によっても差があるでしょう。そこで、次ではこれを、20代から60代に分け、世代ごとの貯蓄状況を確認していきます。

■はたらく世帯「年齢別」貯蓄平均はどのくらい?

すべての世代の平均値・中央値を見ると「みんなはこんなに貯めているの?」と、ちょっと焦った方もいるでしょう。

そこで、世代別に分けて貯蓄状況を確認していきます。

■20代(〜29歳)の貯蓄平均額・・・377万円

  • うち通貨性預貯金…230万円
  • うち定期性預貯金…54万円

預貯金の比率:75.3%

■30代(30〜39歳)の貯蓄平均額・・・750万円

  • うち通貨性預貯金…370万円
  • うち定期性預貯金…160万円

預貯金の比率:70.6%

■40代(40〜49歳)の貯蓄平均額・・・1071万円

  • うち通貨性預貯金…423万円
  • うち定期性預貯金…257万円

預貯金の比率:63.5%

■50代(50〜59歳)の貯蓄平均額・・・1681万円

  • うち通貨性預貯金…503万円
  • うち定期性預貯金…485万円

預貯金の比率:58.8%

■60代(60〜69歳)の貯蓄平均額・・・2094万円

  • うち通貨性預貯金…598万円
  • うち定期性預貯金…719万円

預貯金の比率:62.9%

年齢に比例して貯蓄平均額も上がります。

勤労者世帯の貯蓄現在高の平均である1378万円を超えるのは、50代になってからですね。

次では負債額についても見ていきましょう。

■はたらく世帯「年齢別」負債平均はどのくらい?

貯蓄と負債はセットで考える必要がありますね。同資料より、二人以上世帯全体の負債状況を確認します。

  • 二人以上世帯の負債現在高(平均値)…572万円
  • 勤労者世帯の負債残高(平均値)…851万円
  • 負債保有世帯の中央値…1225万円

では、勤労世帯の負債額についても世代ごとに追っていきます。「住宅・土地のための負債(主に住宅ローン)」がどのくらいの割合を占めているか、カッコ内に記載します。

■20代(〜29歳)の負債平均額・・・693万円

  • うち住宅・土地のための負債:634万円(91.5%)

■30代(30〜39歳)の負債平均額・・・1337万円

  • うち住宅・土地のための負債:1266万円 (94.7%)

■40代(40〜49歳)の負債平均額・・・1200万円

  • うち住宅・土地のための負債:1132万円 (94.3%)

■50代(50〜59歳)の負債平均額・・・692万円

  • うち住宅・土地のための負債:627万円 (90.6%)

■60代(60〜69歳)の負債平均額・・・214万円

  • うち住宅・土地のための負債:174万円 (81.3%)

30代でピークを迎え、その後は年齢とともに負債の平均額が減少しています。30代というと、マイホームを購入する世帯が増え始めるタイミング。60代世帯をのぞくすべての世帯で、負債の9割以上が住宅ローンであるのが現状です。

子どもの学費と住宅ローン返済に追われて家計は火の車。老後資金にまで手が回らない!

そんな時期は、多かれ少なかれ、どこのご家庭でも経験があることですね。さらにいうと、老後資金は「いつまでに・どのくらい」貯めればよいか、見当がつきにくい項目。

ご家庭によっては、ローン完済・子どもの独立を待ってからピッチを上げて準備せざるを得ないケースもあるでしょう。

将来に向けた資金形成は、早めのスタートに越したことはありません。そこで「お金の置き場所」をひと工夫することで、効率よくお金が育つ可能性もあります。

さいごに、「お金を上手に貯めて、育てる方法」について考えていきます。

■バランスの取れた資産配分で貯蓄上手に!

働く世帯の貯蓄と負債のようすを俯瞰しました。

今回ご紹介したデータは、家計調査の結果に基づく平均値です。ご自身の家計状況と照らし合わせたうえで、マネープランを立てる際のヒントとしていただければ幸いです。

いずれの世代も、貯蓄額に占める預貯金の割合は約6〜7割。定期預金を一定額確保して備えている世帯が多いことも推測できます。

ここでぜひ見直していただきたいのが、「保有資産のバランス」です。

銀行などの預貯金は、基本的に元本割れのおそれがなく、必要なときに引き出しやすいという安心感があります。とはいえ、超低金利が続くいま、「なんとなく」お金を預けている状態では資産を増やすことには繋がりません。

当面使う予定のない資金を、運用性のある金融商品(投資信託など)にバランスよく振り分けていけるとよいですね。

つみたてNISAやiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を活用中、もしくは「今年こそトライ!」と考えている方も多いでしょう。

リスクもあるので情報収集をしながら、ご自身に合った金融商品や運用スタイルを見つけ、上手にお金を育てていければ理想的。まずは預金通帳を確認して「眠らせたままの貯金」に働いてもらう準備をスタートしましょう!

■参考資料

  • 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)−2020年(令和2年)平均結果−(二人以上の世帯)」報道資料( https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2020_yoyaku.pdf )
  • 総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)−2020年(令和2年)平均結果−(二人以上の世帯)」詳細結果表(第8−5表)( https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=7&year=20200&month=0&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0 )

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