【BTS】人気度をランキングで検証「聴かれるけど歌われない?」【2022年版】


連日メディアで、韓流アイドルグループが取り上げられています。

その中でも「BTS(防弾少年団/バンタンソニョンダン)」はビルボードチャート上位に入るなど、特に人気が高いです。

一方、特定のアーティストに対して意外と複数のチャートを比較する機会がないため、日本国内でのBTS人気の度合いについて、複数のチャートを活用して検証してみます。

複数のランキングの結果を見ることで、BTS人気の意外な姿が見えてくるかもしれません。

■2021年のビルボード音楽ソフトチャートを確認する

まず、Billboard JAPANのシングル、アルバムを含む音楽ソフト(CD)のチャートを確認します。

BTSがランクインしている場合は太字にしています。

■◎2021年年間アーティスト別売上金額

1位:BTS 117億円
2位:Snow Man 106億円
3位:嵐 84億円
4位:乃木坂46 62億円
5位:SixTONES 58億円
6位:King & Prince 54億円
7位:Kis-My-Ft2 45億円
8位:V6 40億円
9位:SEVENTEEN 34億円
10位:B'z 32億円

■◎2021年年間アルバム・チャート

1位:『BTS, THE BEST』BTS 103.6万枚
2位:『Snow Mania S1』Snow Man 93.4万枚
3位:『1ST』SixTONES 59.5万枚
4位:『Re:Sense』King & Prince 50.7万枚
5位:『Attacca』SEVENTEEN 42.4万枚
6位:『Time flies』乃木坂46 32万枚
7位:『BEST of Kis-My-Ft2』Kis-My-Ft2 28.7万枚
8位:『Very6 BEST』V6 27.3万枚
9位:『Your Choice』SEVENTEEN 26.4万枚
10位:『Chaotic Wonderland』TOMORROW X TOGETHER 23.6万枚

■◎2021年年間シングル・チャート

1位:『Grandeur』Snow Man 103.6万枚
2位:『HELLO HELLO』Snow Man 91.7万枚
3位:『僕は僕を好きになる』乃木坂46 83万枚
4位:『ごめんねFingers crossed』乃木坂46 82.8万枚
5位:『Secret Touch』Snow Man 82.1万枚
6位:『初心LOVE』なにわ男子 79.7万枚
7位:『君に叱られた』乃木坂46 76.9万枚
8位:『君しか勝たん』日向坂46 57.3万枚
9位:『A』INI 56.9万枚
10位:『マスカラ』SixTONES 55.6万枚

※計測期間:2021年1月4日〜2022年1月2日
※表示枚数、金額は概数。金額は全て税抜

まとめると、CDやBlu-rayを含めた音楽ソフトの売上金額ではBTSは日本首位と言ってよいようです。

特に、アルバムの販売数が首位であるところがポイントです。

音楽ソフトの販売ランキングは基本的に、ジャニーズや坂道シリーズ(乃木坂46など)など、固定ファンがいるアイドルグループが上位を占める傾向があるので、その中で食いこんだということになります。

■2021年のビルボード音楽ストリーミングチャートを確認する

Kathy Hutchins/shutterstock.com

つづいて、ストリーミングサービスでの再生回数トップ10を見ていきます。

近年は音楽ストリーミングサービスが一般化し、CDやBlu-ray購入ランキングより「一般ユーザーの人気」を反映したランキングになる傾向があります。

■【Billboard JAPAN Streaming Songs of the Year 2021】トップ10

1位「ドライフラワー」優里(470,882,237回再生)
2位「Dynamite」BTS(446,553,676 回再生)
3位「夜に駆ける」YOASOBI(406,903,061回再生)
4位「怪物」YOASOBI(318,502,391回再生)
5位「炎」LiSA(270,119,407回再生)
6位「Butter」BTS(307,659,125回再生)
7位「群青」YOASOBI(284,993,388回再生)
8位「うっせぇわ」Ado(258,683,891回再生)
9位「廻廻奇譚」Eve(230,627,870回再生)
10位「勿忘」Awesome City Club(246,924,148回再生)

※集計期間:2020年11月23日(月)〜2021年11月28日(日)
※上記ランキングについては、一部サービスにおけるデータを無料ストリーミングと有料ストリーミングで分けて集計し、それぞれ異なる係数を乗じているため、再生回数の単純合算によるランキングとは異なる場合があります。

ストリーミング上位で2曲ランクインしているのは健闘していると言えるものの、YOASOBIは3曲ランクインしています。

上位10曲内の総再生数で比較するとBTSは754,212,801 回(7.5億回)再生、YOASOBIは1,010,398,840回(10.1億回)再生となり、YOASOBIの方が聴かれていることになります。

■カラオケランキングも確認すると、意外な結果に

そして、カラオケで実際に歌われた曲のランキングを見ると、更に意外な結果になります。

■DAM 総合ランキング2021年

1位:ドライフラワー(優里)
2位:猫(DISH//)
3位:うっせぇわ(Ado)
4位:『鬼滅の刃』炎(LiSA)
5位:夜に駆ける(YOASOBI)
6位:マリーゴールド(あいみょん)
7位:魔法の絨毯(川崎鷹也)
8位:『鬼滅の刃』紅蓮華(LiSA)
9位:水平線(back number)
10位:『新世紀エヴァンゲリオン』残酷な天使のテーゼ(高橋洋子)

なんと、総合ランキングの上位にBTSが1曲も入っていないのです。

カラオケでは一般的に「その場で集まっているメンバーが知っていて盛り上がる曲」が選ばれる傾向があるので、上位10曲の結果には、個人的にそこまで違和感はありませんでした。

■テレビやメディアが推しているアーティストと、人気の実態が違うこともある

Featureflash Photo Agency/shutterstock.com

これらのランキング結果をまとめると、BTSは「音楽ソフトを買う熱狂的なファンが一定層いる」のは事実ではあるものの、「普通の人が親しんでいる」という状況ではなさそうということが伺えます。

ランキングを見る時も、1種類だけのランキングではく、複数のランキングも併せて見ていくと実態が見えやすくなります。

参考にしてみていただければ幸いです。

■参考資料

  • Billboard Japan「2021年年間音楽ソフト売上動向発表 オーディオ総売上金額は前年比95%と微減 アーティスト別オーディオ首位はSnow Man、音楽ビデオを含む総合首位はBTS【SoundScan Japan調べ】」( https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/108490/2 )
  • Billboard Japan「【ビルボード 2021年年間Streaming Songs】優里「ドライフラワー」上半期に続き首位 BTSやYOASOBIら複数曲チャートイン」( https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/106710/2 )
  • DAM「カラオケランキング 2021年年間」( https://www.clubdam.com/app/dam/ranking/total-year.html )

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