贅沢してないのにお金が貯まらない「貧乏体質」な人の3つの特徴とは
2022年03月07日 18時50分LIMO

季節は春。新しい年度も近づき、物事をはじめるには良い時期ですね。外出や旅行など予定を立てるのは楽しいですが、その分出費もかかるもの。「そんなに贅沢はしていないのに、なかなかお金が貯まらない」とお悩みの方もいるでしょう。
自分では気付かなくても、ちょっとした行動や考え方で貯蓄できない「貧乏体質」になっている場合もあります。この春から貯蓄を増やすためにも、注意したい貧乏体質の人の特徴をご紹介します。
■お金を使うルールが曖昧
貧乏体質の人は、なんとなくお金を使ってしまうことが多いでしょう。「無駄遣いはしてないはず」と思っても、毎日コンビニ通いをするなどいわゆるラテマネー(無意識に少額を使ってしまうこと)が積み重なっているケースは多いです。
他にも「なんとなく良さそう」「もしかしたら使うかも」といった理由で買い物をしたり、月々の収支を把握していなかったり。こういった積み重ねでお金が貯められなくなります。
今すぐお金を貯めたいなら、お金のマイルールを明確にしましょう。
「コンビニやスーパーへ行くのは週◯回」「ATMは月1回」「迷ったら買わない」など。買っても使わないムダなものを持たないためにも、「服はシーズンごとに◯着」「靴は◯足」と決めるのもいいでしょう。毎週の行動や持ち物の数を決めるだけで、ムダ遣いが減ります。
また、月々の収支も書き出し、見える化することもおすすめします。固定費を見直せる部分が複数見つかる可能性もあるので、節約のために一度確認してみては。お金を使い過ぎている部分も見直せます。
■いらないものを捨てられない
家の中の物が多いのも、貧乏体質の特徴です。使うかもと思って使わなかった便利グッズや賞味期限切れのもの、何年も着ていない洋服などをため込んでいませんか。
先ほどのお金のルールが曖昧とも通じますが、物の持ち過ぎも物に対するルールが曖昧です。それゆえに本当はいらない物をたくさん持ってしまうのですね。物があふれれば収納のために収納グッズや家具を買ったりと、さらにお金がかかります。
貯蓄できる人はお金や物に対してマイルールを持っています。洋服や家具等に対して「これだけあれば十分」と決め、余計なものを買いません。
意外かもしれませんが、無難なものを買うこともおすすめしません。無難な服が5着あるより、好きな服が3着ある方が満足度が高く、長く大切にできるもの。服だけでなく日用品でも、自分が満足するものを選ぶことで少量でも十分満足できるようになるでしょう。
物に対するマイルールを決めるためにも、まずは1年間使わなかったもの、捨てるか迷ったものは思いきって捨てて片付けましょう。シンプルな部屋だとキレイな状態をキープしたい気持ちが芽生え、物欲が減ります。
■「リスクを取らないことがリスク」とは思わない
現代は副業やポイ活、運用などお金を増やす方法も多様化しています。また、しっかり貯蓄をするには、毎月給与の一部を積み立てていく「先取り貯金」のように、自動で貯まる仕組み作りをすることも重要です。
しかし、貧乏体質の方はリスクを取りたくない方が多く、新たなことをなかなかはじめません。お金を貯めることに対する情報量も少ないでしょう。
調べたり考えたりするのは面倒だったり、副業や運用となればリスクも気になります。リスクが高いことに手を出さないことは大切ですが、一方でリスクを取らないことがリスクになる場合もあります。
KDDI株式会社が2021年9月2日から全国でオンエアを開始した『UQUEEN』のCMの中で、「リスクを冒さないことこそ、最大のリスクだ」というフレーズがあったことはご存知でしょうか。
たとえば周囲からみれば転職したほうが良いのに、体調に支障をきたしても会社を辞めない人もいるでしょう。転職にリスクはありますが、この場合は辞めないで現状維持するほうが本当の意味ではリスクが高いと言えます。
また、資産運用にはリスクがありますが、積立投資のように投資信託を毎月コツコツと積み立てていくことで、「投資対象・投資時期」を分散してリスクを抑えた運用も行うことができます。
リスクは全てにあるもの。考えられるリスクをすべて挙げ、「ほんとうのリスクは何か」を判断した上で、自分にできる範囲でリスクを抑えた行動をすることが重要です。
■みんなはこれだけ貯めている!
最後にみなさんどれくらい貯蓄を保有しているののか、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和2年)を参考に、年代別に分けて見ていきましょう。
■【単身世帯】貯蓄額平均/中央値
- 20代:113万円/8万円
- 30代:327万円/70万円
- 40代:666万円/40万円
- 50代:924万円/30万円
- 60代:1305万円/300万円
■【二人以上世帯】貯蓄額平均/中央値
- 20代:292万円/135万円
- 30代:591万円/400万円
- 40代:1012万円/520万円
- 50代:1684万円/800万円
- 60代:1745万円/875万円
参考になるのは、より実態に近い中央値。二人以上世帯は30代で400万円、40代で520万円、50代で800万円。貯蓄1000万円を超えるのは、平均で見れば40代からです。単身世帯の方は貯蓄が少ない傾向にありますね。
上記のような平均と中央値を参考にしながら、貧乏体質となる行動を改めて、この春から貯蓄を計画的にはじめてみてはいかがでしょうか。
■参考資料
- 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和2年)」( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/futari/2020/20bunruif001.html )
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和2年)」( https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/yoron/tanshin/2020/20bunruit001.html )
- PRWire「「リスクを冒さないことこそ、最大のリスクだ」新CMシリーズ『UQUEEN』第二弾CM「懇願」篇 9/2~全国OA開始」( https://kyodonewsprwire.jp/release/202109019469 )
せめて1年の収支を把握しましょう。 基本の計算式: 年初めの手持ちの現金+収入-支出=年末の手元現金 年始めにすることは、手持ちの現金を数えておくだけです。 次に表を作ります。横に12カ月の欄。 縦に、水道光熱費、電話、住居費、税金、保険、車の費用などの、 検討したい項目、自動引き落とし項目、などを並べます。 その下に、メモ用の空白欄を作っておきます。 年の途中ですることは、大きめの支出について、 領収書を保存するだけです。 大きめの出費とは、例えば、 家具、電気製品、などの耐久消費財の購入費用、 また入学金、貯蓄など、まとまった支出です。 年末に、通帳や領収書を見て、表を埋める。 年末の手元現金を確認しておく。 この表が10年たまれば、何かしら成果を感じます。
「宵越しの金は持たない」江戸っ子はどう思うでしょうか。 「こういう人たちとは棲み分けてる」とか。
貯金したくない人は、こんな記事見なけりゃいいのに(笑)。