【春のガーデニング】庭や花壇は「つるバラ」でオシャレに!育てるコツ&オススメ品種5選
2022年04月17日 09時45分 LIMO

つるバラは華やかながらも、大人っぽい庭づくりの主役にもなる花。
ツルを長く伸ばし丈夫な性質のため、鉢植えでも十分大きくなりますよ。
美しいバラに囲まれた家はとてもロマンチックな雰囲気。今回はつるバラをオシャレに仕立てるコツ、オススメの品種を紹介します。
■「つるバラ」とは?

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つるバラとは生長のスピードが速く、一年ほどで数メートルも枝が伸びるバラの総称。アサガオなどのように自然とつるが絡まることはなく、長い枝を壁やフェンスに沿わせながら、人の手で誘引して仕立てる品種です。
一季咲きと四季咲きがあり、長く花を楽しみたいなら四季咲きがオススメ。枝が比較的細かくしなやかで、トゲが少ない品種が多いのも嬉しいところです。
■つるバラの花、たくさん咲かせるには?
■誘引は水平に
つるバラの誘引は12月が適期。この時期は枝がまだ柔らかいのでよくしなり、思い通りに誘引できます。このとき枝をできるだけ水平に誘引するのがポイント。バラは枝の先端に養分が集まり新芽を出すという特徴があります。

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この性質を利用して枝を水平にすると、すべての節目が同じ高さになり花数を増やすことができます。
■シュートは切らない
剪定の時期は誘引と同時期の12月。古い枝、細い枝などを切り落とし、全体の長さを整えます。
つるバラは春〜夏にかけて、株元や太い枝から「シュート」という新しい枝を盛んに伸ばします。このシュートは翌年の主枝になるので剪定せずそのまま残しましょう。
■庭や花壇がオシャレに!つるバラの仕立て方
■壁面に這わせる

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壁一面にバラが咲き開くように、2〜5メートルほど伸びる品種がオススメ。また壁面はどうしても風通しが悪くなるので、病気に強い品種を選びましょう。
窓枠や雨どいにワイヤーやネットをかけると、壁にキズをつけず簡単に誘引できます。市販されている壁誘引用のフェンスも便利です。
■フェンスやラティスに絡ませる
網目になっているフェンスやラティスはバラの枝を絡ませやすく簡単に誘引できます。一面にバラの花が咲くように、枝を株元から左右に分けながら水平に這わせましょう。
道路に面したフェンスは枝を道路側と庭側の交互に通すことで、前を通る人にもキレイなバラを見てもらえます。
■アーチに仕立てる
アーチは人が通れるほどの高さが必要なので、枝がしなやかで長く伸びるつるバラがピッタリ。アーチの左右両端にバラを植え、アーチに沿って両方からS字型に回しながら誘引します。
できるだけ下から上まで均一に花が咲く性質の品種を選びましょう。通るときにトゲでケガをしないように、トゲが少なめのバラがオススメです。

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■オベリスクを立てる
オベリスクとは、ワイヤーでできた円錐や角錐状の支柱のこと。ガーデンショップやネットでも購入でき、バラを巻きつけて360度の方向からキレイな花を楽しむことができます。
コンパクトに仕立てられるので、庭がなくてもベランダや玄関先でつるバラを育てられます。
■憧れのローズガーデンを身近に!オススメのつるバラ5選
■つるアイスバーグ

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純白の清楚な花が美しいアイスバーグ。一季咲きのバラですが、株が大きくなると返り咲くこともあります。トゲが少なく、しなやかな枝なので誘引しやすいのが特徴。壁面に誘引すると満開時は壁一面が真っ白なバラに。※参考価格:2500円前後(大苗)
■ビエール・ドゥ・ロンサール

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ビエール・ドゥ・ロンサールは外側の淡いピンクから中央の濃いピンクへと、花弁のグラデーションがキレイなバラ。上品さと優雅さがある大輪の花が魅力的です。
ややうつ向きがちに咲くので、アーチに絡ませると下から花を眺めることができます。※参考価格:3000円前後(大苗)
■アンジェラ

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半八重で濃いピンクのカップ咲きがキュートな印象のアンジェラ。ひとつひとつの花はシンブルですが、房状に咲く花が株を覆い尽くすと豪華さを増します。半日陰でも育ち病気に強いので育てやすい品種です。※参考価格:2500円前後(大苗)
■ペネロープ

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ペネロープは淡いアプリコットの花弁にフワフワとウェーブがかかる優雅なバラ。トゲが少なく旺盛に枝を伸ばします。花もちがよく頻繁に返り咲き、春から秋までカワイイ花姿を楽しめます。※参考価格:2500円前後(大苗)
■モッコウバラ

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2センチほどの小さな花が集まって咲くモッコウバラ。多数の細かな花弁からなる花は小さいながらも大変豪華です。トゲが全くなく、病気にもかかりにくいので初心者にもオススメです。
壁面に誘引すると2階にまで届くほど旺盛に生長します。※参考価格:1000円前後(新苗)
■まとめにかえて
誘引や剪定など少し手間をかけるだけで、毎年の生長が楽しめるつるバラ。フェンスや壁面でバラが満開になると、ほのかな香りとともに庭がいっそう華やかになります。
道行く人が思わず眺めたくなる、そんな美しいバラの庭になるとステキですね。
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