不動産投資は本当に「安定的な資産運用」なのか。老後は安心できるのか


世の中たくさんの資産運用の方法がありますが、皆さんはどのような方法に興味をお持ちでしょうか。

今回は「安定的な資産運用」と言われることもある不動産投資を取り上げ、老後に向けた資産形成として実践する際の注意点を解説します。

それではまず、「そもそも不動産投資とは」について説明していきます。

■1. 不動産投資とは

Inthon Maitrisamphan/shutterstock.com

不動産投資という言葉を聞いたことのある方は多いかと思われます。

不動産投資とは、読んで字のごとく、将来的なリターンを見据えて不動産を購入することです。

ちなみに不動産には、住宅や土地、ビルなどのほかに、巨木なども含まれます。

要するに、「簡単には場所を動かせないもの」ということです。

不動産投資ではこれらの物件を購入し、リターンを上げることになります。

収益については様々です。

マンションを購入して他人に貸した時に発生する賃料や、売却した時の値上がり益などがあります。

また、山を購入してレジャー施設を建造した場合、そこから上がる利益も、広い意味で不動産投資による収益と言えるでしょう。

農業ビジネスを目的に田んぼを購入することもまた、不動産投資と言えるでしょう。

そのほか、不動産を対象に資金を投資する不動産投資信託(REIT)を購入することも、広義の意味で不動産投資と言えます。

■2. 不動産投資は「安定的な資産運用」なのか

そんな不動産投資ですが、「収益が安定的」と言われることも多いです。

自分が賃貸物件に住むことをイメージするとわかりやすいのですが、その物件を借りている限り、毎月定額の賃料を支払うこととなります。

これは不動産の所有者(投資家)からすると、定額の収益が定期的に計上されることとなり、将来のシミュレーションもしやすくなります。

しかし、リスクも少なからずあります。

上記の安定収益は、あくまで「賃貸契約が継続している期間」にのみ限った話です。

引っ越しなどを通じて借りる人がいなくなってしまえば、その間は賃料収入がなくなってしまいます。

また、不動産価格も変動します。

不動産の価値は景気動向や金利動向、地域の人口推移など、様々な要素の影響を受けます。

保有期間中はあまり意識しないかもしれないですが、売却を検討した際には、不動産価値を鑑定してもらうこともあるでしょう。

その際、想定外の価値が算出される可能性もあります。

普段は安定した継続収入を得ている分、この点の意識が薄れ、「最後の最後で思わぬリスクを認識して動揺してしまう」といったケースもあるのではないでしょうか。

■3. 不動産投資で老後に向けた資産運用をする時の注意点とは

こうしたリスクもはらんでいる不動産投資について、老後に向けた資産運用として活用する場合、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

まずは、「投資する対象を吟味する」です。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、慢性的な人口減少の続く地域の、価格が下落傾向にある物件を、その時点での価格だけ見て「安い、お買い得だ!」と考えて安易に購入してしまうといったケースもあります。

上記の通り、不動産の価値は様々な要素の影響を受けます。

物件の購入を検討する際は、価格だけでなく、様々な観点から見ようとする姿勢を持つことが大切です。

また、不動産以外の資産にも投資を分散させることも効果的です。

賃料収入などの安定収益は、「よくも悪くも」安定的です。

その分、想定上の大きなリターンを上げる可能性も低くなります。

資金の一部をよりハイリスク・ハイリターンな資産に割り振ることも、資産運用において効果的かもしれません。

■4. まとめにかえて

いかがだったでしょうか。

今回は、「安定的な資産運用」と言われることのある不動産投資について、老後に向けた準備というテーマと照らし合わせながら解説してきました。

参考になれば、幸いです。

■参考資料

  • 国土交通省「不動産投資市場の現状について」( https://www.mlit.go.jp/common/001242304.pdf )
  • 一般財団法人日本不動産研究所「不動産投資家調査」( https://www.reinet.or.jp/?page_id=172 )

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