「にじさんじ」運営のANYCOLORが新VTuber発表。IPOで知らないと後悔するポイントとは


VTuberグループ「にじさんじ」の運営などを手掛けるANYCOLORは2022年7月13日、VTuberグループ「VOLTACTION(ヴォルタクション)」のメンバーとして4名のライバーがデビューすると発表しました。

各ライバーのプロフィールや、デビュー特別番組、楽曲情報についても公開しました。ANYCOLORというと、2022年6月8日に東証グロース市場に上場し、公開価格1530円に対して4810円と約3倍の初値がつきました。

ビジネスモデルの独自性も相まって、注目している個人投資家もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、IPO株への投資で気をつけたい「成長性」について着目点をご紹介します。

■そもそもIPOとは

まず、「そもそもIPOとは」から説明します。

IPOとは、「Initial Public Offering」の略で、新規株式公開とも言われます。

これまで株式を市場に公開していなかった企業が、証券取引所に株式を上場させ、一般投資家でも株式を自由に売買できるようにする手続きを指します。

また、IPOと同時に新株式を発行し、資金調達を併せて行うケースも多いです。

以下、IPOにおける企業、投資家それぞれのメリットを説明します。

■IPOにおける企業側のメリット

  • 大規模かつ機動的な資金調達と、それに伴う成長戦略の加速
  • 知名度向上と、それに伴う他社との取引拡大や人材採用の活発化といった経営戦略の加速
  • 株主を幅広く募ることに伴うコーポレート・ガバナンスの改善

■IPOにおける投資家側のメリット

  • 既存投資家はそれまでの投資のキャピタルゲインを簡単に得られ、投資資産を資金化することで次の投資チャンスに目線をシフトできる
  • 既存投資家は上場後に株式を売らずとも、株価と照らし合わせることで投資リターンを明確に把握できる
  • 新規投資家は、新たな投資チャンスを得られる

次からは新規投資家目線に立ち、IPO投資で気をつけたい成長性のポイントを紹介します。

■IPO株への投資で気をつけたい「成長性」

IPO投資の魅力は「成長性の高い株式への投資とその後の大きなキャピタルゲイン」と考えている方も多いのではないでしょうか。

確かに、業績が好調で、成長をより加速させるためにIPOする企業は多いです。

しかし、必ずしもIPOする企業全てがそうとは限らず、中には売上高や利益が数年横ばいの企業もあります。

IPOする企業の中には、ベンチャーキャピタルなどの既存大株主の意向を踏まえ、公言せずとも、そういった株主に対して「出口(株式を売るチャンス)」を用意することを目的とする企業もあります。

また、大株主兼代表がIPOと同時に株式を売って、その後退任する、いわゆる「上場ゴール」というケースもあります。

売上高や利益が数年横ばいの企業がIPOする場合、上記のようなケースである可能性はそれなりに高くなります。

「IPO株=成長性が高い」と考えていると、想定したよりも投資パフォーマンスが悪くなってしまうことにもつながりかねません。

そのため、成長性を狙ってIPO株に投資したい場合は、以下の点に着目してみるとよいでしょう。

  • 売上高は成長しているか
  • 今後の成長戦略は具体的か
  • IPOと同時に新株式を発行し、成長に向けた資金を調達しているか
  • 調達する資金の使途は明確で、納得感があるか
  • 既存大株主の売り出し(株式売却)は多くないか

なお、最後の「既存大株主の売り出し(株式売却)は多くないか」については、機関投資家に多く配分するために既存投資家が戦略的にあえて放出するケースもあるので、その点は説明を注意深く見る必要があります。

また、一部のベンチャーキャピタルなど、「そもそもIPOを出口とした投資スタイルの投資家」については、IPO後の「成長性の高い・低い」を問わず売る場合もあるので、この点もケース分けを意識することが重要です。

では次に、「ANYCOLORはどうなのか?」について見ていきます。

■ANYCOLORの成長性

ここで、冒頭に紹介したANYCOLORのケースを見てみましょう。

出所:ANYCOLOR株式会社 財務ハイライト

売上高と営業利益は急速な伸びを見せています。

出所:株式会社東京証券取引所「新規上場会社概要(ANYCOLOR株式会社)」

また、公募株式(新株式)も5万株発行され、新たな資金が調達されています。

ただし、公募株式、売り出し株式(オーバーアロットメント含む)を足した公開株式数180万300株に対する比率は約3%と、多くはない状況です。

なお、調達する資金の使途は、「事業拡大のための体制強化を目的とした採用費及び人件費」と説明しています。

■まとめにかえて

足元で活発な事業展開を見せるANYCOLOR。

業績の実績は、今のところ良好です。

他にも注目しているIPO株があれば、今回ご紹介したポイントに着目してみてはいかがでしょうか。

■参考資料

  • ANYCOLOR株式会社「VTuber / バーチャルライバーグループ「にじさんじ」より、「VOLTACTION(ヴォルタクション)」として新たに4名がデビュー!本日2022年7月13日(水)より活動開始!」( https://www.anycolor.co.jp/news/4edblxbink )
  • 株式会社東京証券取引所「新規上場会社概要(ANYCOLOR株式会社)」( https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000006da6d-att/06ANYCOLOR-Outlinet.pdf )
  • EDINET「E37573:ANYCOLOR株式会社 (法人番号)7011101080460 S100NYZL:有価証券届出書(新規公開時)」( https://disclosure.edinet-fsa.go.jp/E01EW/BLMainController.jsp?uji.verb=W00Z1010initialize&uji.bean=ek.bean.EKW00Z1010Bean&PID=W1E63021&TID=W00Z1010&SESSIONKEY=1657843720119&lgKbn=2&pkbn=0&skbn=1&dskb=&askb=&dflg=0&iflg=0&preId=1&sec=&scc=5032&shb=&snm=&spf1=1&spf2=1&iec=&icc=&inm=&spf3=1&fdc=&fnm=&spf4=1&spf5=1&cal=1&era=R&yer=&mon=&psr=1&pfs=4&row=100&idx=0&str=&kbn=1&flg=&syoruiKanriNo=S100NYZL )

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