オリックスの株を1年前に買った人、本当はいくら儲けたのか【株主優待・配当金・株価】


株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。

しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。

今回はオリックス(8591)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。

それではまず、配当金について見ていきましょう。

■オリックスの配当金のリターンはいくらか

オリックスの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2022年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

出所:オリックス株式会社 配当方針・配当状況

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2021年8月10日
  • 株式の取得価格:2006円(取得日の終値)
  • 2022年3月期・中間配当:39円
  • 2022年3月期・期末配当:46.6円
  • 年間配当金:85.6円
  • 100株ベースの配当金のリターン:8560円

それでは次に、オリックスの株主優待のリターンを計算していきます。

■オリックスの株主優待のリターンはいくらか

オリックスは、毎年3月31日と9月30日現在の株主名簿に記載のある株主に下記の優待を提供しています。

■株主カードによる優待(3月・9月)

宿泊・食事・野球観戦・水族館など、オリックスグループ提供の各種サービスが優待価格で利用可能

■ふるさと優待(3月のみ)

※オリックス取引先の取扱商品が掲載されたカタログギフト

  • 3年以上継続保有:Aコースカタログより1点(Bコースよりワンランク上)
  • 3年未満保有:Bコースカタログより1点

優待価格でのサービス利用やカタログギフトの提供といった内容につき、明確な金額は定まらないですが、今回の検証では優待の経済価値を暫定的に3000円と想定します。

■オリックスの株式投資のトータル・リターンはいくらか

以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。

次に、株価変動によるリターンを計算します。

  • 株式の取得日:2021年8月10日
  • 株式の取得価格:2006円(取得日の終値)
  • 取得から1年後の日付:2022年8月10日
  • 1年後の株価の終値:2227円
  • 100株ベースの株価変動によるリターン:+2万2100円

そして最後に、トータル・リターンを計算します。

  • 配当金のリターン:8560円
  • 株主優待のリターン:3000円
  • 株価変動によるリターン:+2万2100円
  • トータル・リターン(金額ベース):+3万3660円
  • トータル・リターン(%ベース):+16.8%

リターンの計算は以上となります。

■まとめにかえて

オリックスの株式の年間リターンは+16.8%となりました。

このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。

参考になれば、幸いです。

■参考資料

  • オリックス株式会社「2023年3月期 第1四半期決算短信〔米国基準〕(連結)」( https://www.orix.co.jp/grp/pdf/company/ir/library/financial_result/ORIXResults2023_1QJ.pdf )
  • オリックス株式会社 株主優待について( https://www.orix.co.jp/grp/company/ir/individual/investment/index.html )
  • オリックス株式会社 配当方針・配当状況( https://www.orix.co.jp/grp/company/ir/stock/dividend.html )

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