つみたてNISA「買う前に知りたかった!」後悔あるあるインデックス投資信託4選を公開
2022年08月14日 05時20分LIMO
- 2022年7月29日に公表された「つみたてNISAの対象商品」とは -

8月も半ばとなりましたが、食品や日用品、電気料金など、さまざまな分野で値上げが続きます。皆さんは、この値上げにどのような対処をされていますか?
なかには、キャッシュレス決済やポイントカードを活用し、値上がり分を取り戻そうと工夫されている方もいらっしゃるでしょう。
インターネットやSNSを見ると、「値上げにはこういう風に対策すればいいんだ!」と勉強になる情報もあり、助けられたという方も多いのではないでしょうか。
ネットやSNSが情報収集の場になりつつある世の中ですが、今回の値上げ以外にも投資などの資産運用情報を、ネットやSNSで収集し勉強しながら投資を始める方も多いようです。
しかし、中にはSNSで勉強したとおり投資したのに、大失敗したと後悔される方も多くいらっしゃいます。
そこで今回は、これからつみたてNISAを始める方向けに、買ってはいけないつみたてNISAのインデックス投信について解説します。投資の始め方について考えていきましょう。
■そもそもインデックス投信とは?
買ってはいけないインデックス投信の話をする前に、インデックス投信とはどういうものかの説明から始めたいと思います。
まず、つみたてNISAで投資を始めるときは、金融庁が厳選した投資商品213本のなかから、自分で好きな商品を選んで投資を始める必要があります。
そして、この投資商品214本は以下3つの種類に分けられています。
- 指定インデックス投資信託:184本
- 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):23本
- 上場株式投資信託(ETF):7本
出典:金融庁「つみたてNISAの対象商品」(2022年7月29日時点)
今回の記事で説明するインデックス投信は、基準にする指数(日経平均株価やNYダウなど)の値動きにピッタリ沿うような運用を目指すものです。
また、特徴としては投資の手間がそれほどかからないため、運用にかかるコストも低く、投資初心者向けと言われることが多いです。
次の項からは、買って後悔するインデックス投信の特徴について話していきます。

LIMO編集部作成
■買って後悔する投信1. 他人に勧められてなんとなく買った
投資信託は商品の数も多いため、投資初心者の方は商品選びでつまずいてしまうというケースも非常に多いです。
そのためか、ネットやSNSで「投資初心者向けオススメの投資信託」などを紹介されているのを見ると、「この人が紹介しているから」と安心して同じ投資信託を購入される方もいますが、これはオススメできません。
なぜなら、オススメ商品の中にはハイリスクで値動きが激しいものもあり、暴落時に投資初心者の方が「こんなに値動きがあるものはこわい」という理由で投資をやめてしまうというケースもあるからです。
自分がどこの地域のどのような資産に投資をしていて、リスクはどのくらいあるか把握しておくことは、運用を長く続けるうえで大事なことです。
人に勧められたものに投資をするのが悪いことだとは思いませんが、きちんと商品の内容を理解し、リスクも把握した上で商品を購入するかどうか決めるようにしましょう。
■買って後悔する投信2. 運用コストが高い
投資信託を選ぶ基準の1つに、運用や管理にかかるコスト「信託報酬」というものがあります。
私たちが購入できるインデックス投信の種類はたくさんありますが、実は、同じベンチマーク(日経平均株価やNYダウなど)を目指すものであれば、投資自体の成績はほとんど変わりません。
そこで注目したいのが、運用コストです。投資しても同じぐらいの運用成績なら、運用コストが低くて、その分投資に回るお金が多いものの方がいいですよね。
手数料にお金を取られて運用効率が悪くならないよう、特定のベンチマークのインデックス投信を購入するときは、手数料で比較して決めてみると良いかもしれませんね。
■買って後悔する投信3. 低リスクで保守的な運用のもの
投資初心者の方から、「この商品はリスクを抑えて安定した運用ができるので初心者でも安心して始められますよ」という言葉で、商品の案内をされたという話をよく聞きます。実はこれもオススメできません。
「リスクを抑えて安定した運用」というものは、言い換えると「あまり成長が期待できない資産」ということになります。
それが悪いものだとは言いませんが、このような安定した運用のものは、既にまとまった資産がある場合にオススメの運用商品です。
これから資産を増やしたいと考えて投資を始める方の場合は、将来の成長が期待できる資産で投資を始める方が良いでしょう。
■買って後悔する投信4. 投資対象の地域が一国集中のもの
ネットやSNSで「オススメの投資信託」と調べると、「日本株」や「アメリカ株」など特定の地域にしか投資をしないものがよくでてきます。
しかし一国だけに集中して投資をするということは、投資のリスクをその国だけにお任せしている状態になります。
日本やアメリカは先進国だから大丈夫という方もいますが、過去においてバブル崩壊やリーマンショックで日本もアメリカも経済的な大打撃を受けています。
経済が安定しているように見える国でも、いつどうなるかは分からないですよね。
これから長い期間、運用を続けられるためにも、一つの国に頼って運用をするのではなく複数の国の銘柄から成り立っている世界株などで、ある程度リスクを抑えて運用をしてみると良いでしょう。
■まとめにかえて
最近は値上げラッシュで、家計に打撃を受けている方も多いでしょう。その中で自分なりに色んな情報を集め、工夫して何とか生活をされている方もいらっしゃると思います。
ただ、間違った情報を信用してしまうと自分が損をすることになりますよね。
何をするにおいても、その情報が信頼できるものなのか見極めを慎重におこなって動いていくクセをつけておくと、失敗や後悔することも少なくなるかもしれませんね。
■参考資料
- 宮内 勇資「つみたてNISA「やっぱり買うべきじゃなかった」後悔されがちなインデックス投資信託4選とは」(LIMO)( https://limo.media/articles/-/30914 )
- 金融庁「つみたてNISAの対象商品」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/26.pdf )
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