楽天グループの株を1年前に買った人、本当はいくら損したのか【株主優待・配当金・株価】

− 株式投資の企業別年間リターン解説シリーズ −


株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。

しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。

今回は楽天グループ(4755)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。

それではまず、配当金について見ていきましょう。

■楽天グループの配当金のリターンはいくらか

楽天グループの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2021年12月期の期末配当を1回受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2021年8月19日
  • 株式の取得価格:1080円(取得日の終値)
  • 2021年12月期・期末配当:4.5円
  • 100株ベースの配当金のリターン:450円

それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。

■楽天グループの株主優待のリターンはいくらか

楽天グループは、毎年12月末日時点の株主名簿に記載のある株主に優待を提供しています。

内容は「楽天キャッシュ」「楽天トラベル 国内宿泊クーポン(1500円分)」です。

楽天キャッシュとは、「楽天市場」「楽天トラベル」「ラクマ」などのインターネットサービスと、楽天ペイアプリ加盟店などで支払いに利用できるオンライン上の電子マネーです。

100株を1年保有した場合の楽天キャッシュ付与額は500円であり、楽天トラベル国内宿泊クーポン(1500円分)と合わせて2000円の優待です。

そのため、優待のリターンは2000円となります。

■楽天グループの株式投資のトータル・リターンはいくらか

以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。

次に、株価変動によるリターンを計算します。

  • 株式の取得日:2021年8月19日
  • 株式の取得価格:1080円(取得日の終値)
  • 取得から1年後の日付:2022年8月19日
  • 1年後の株価の終値:707円
  • 100株ベースの株価変動によるリターン:▲3万7300円

そして最後に、トータル・リターンを計算します。

  • 配当金のリターン:450円
  • 株主優待のリターン:2000円
  • 株価変動によるリターン:▲3万7300円
  • トータル・リターン(金額ベース):▲3万4850円
  • トータル・リターン(%ベース):▲32.3%

リターンの計算は以上となります。

■まとめにかえて

楽天グループの株式の年間リターンは▲32.3%となりました。

このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。

参考になれば、幸いです。

■参考資料

  • 楽天グループ株式会社 投資家情報( https://corp.rakuten.co.jp/investors/ )
  • 楽天グループ株式会社 株主優待制度( https://corp.rakuten.co.jp/investors/stock/preferential.html )

関連記事(外部サイト)