【ガーデニング】秋の七草とは?ナチュラルで風情ある庭の主役に。お月見に飾ってもお洒落!


七草といえば、「春の七草」が有名ですが、秋にも七草があることを知っていますか?

「春の七草」が食卓に並ぶものであるのに対し、「秋の七草」は愛でて楽しむのがスタンダード。お月見に飾るのにもピッタリな秋の七草を、庭や花壇で育ててみましょう。

今回は秋のガーデニングにぜひ取り入れたい「秋の七草」について紹介します。

■「秋の七草」全部知ってる?

秋の七草とは、次の7種の植物を指します。

  • 萩(ハギ)
  • ススキ
  • 葛(クズ)
  • 撫子(ナデシコ)
  • 女郎花(オミナエシ)
  • 藤袴(フジバカマ)
  • 桔梗(キキョウ)

これら7種の植物が秋の七草と呼ばれるようになった由来は、万葉集に収められている山上憶良(やまのうえのおくら)の歌にあります。

■秋の野に 咲きたる花を指(および)折り かき数(かぞ)ふれば 七種(ななくさ)の花

■萩の花 尾花葛花(をばなくずはな) なでしこが花 をみなへし また藤袴(ふぢばかま) 朝顔(あさがほ)が花

『万葉集』(巻第八 1537・1538)

現代語にすると、1首目は「秋の野原で咲く植物を数えたら7種あったよ!」というもの。

2首目は7種の植物を紹介するものです。最後の朝顔(※)には諸説ありますが、「朝顔に似た秋の花=キキョウ」説が有力とされています。(※「朝貌」の表記もあり)

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どれもナチュラルな風情やオシャレな花姿が魅力的な植物ばかり。ぜひ秋のガーデニングに取り入れ、愛でたり、お月見に飾ったりして楽しんでください。

■秋のガーデングにオススメ!庭で愛でたい「秋の七草」

■萩(ハギ)

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初夏から秋にかけ、赤紫や白の小花を咲かせる萩。鉢植えでも庭木としても育てられる落葉低木樹です。

和風のイメージが強い萩ですが、オシャレな花姿と小さな丸い葉は洋風の庭にもベストマッチ。白×ピンクの花を咲かせる品種や、しだれる枝がステキな品種などがありますので、好みに合わせて選びましょう。※参考価格:2000~3000円(3~6号ポット苗木)

■ススキ

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歌中で尾花(おばな)と詠まれているのは、現代でいうススキのこと。お月見には欠かせない野草ですが、自宅で育てるのであればススキに似た穂状植物・パンパスグラスがオススメ。

ピンクの穂が美しい品種や3メートルにまで成長する高性種など複数の種類があり、いずれも切り花やドライフラワーとして楽しめます。※参考価格:1000円前後(3~4号ポット苗)

パンパスグラス

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■【秋の七草】繁殖力の強い「葛(クズ)」。海外では侵略的外来種に

■葛(クズ)

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夏から秋にかけ、紫色の蝶のような花を咲かせる葛。野山に自生するツル性植物で、根は漢方薬の原料として重宝されています。

生命力と繁殖力が非常に強く、海外では侵略的外来種ワースト100に指定されるほど。地植えすると庭や建物、樹木を覆いつくす可能性がありますので、鉢植えにして小まめに剪定しながら育てましょう。※参考価格:500~1000円(3号ポット苗)

■撫子(ナデシコ)

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初夏から秋にかけ、色鮮やかな花を咲かせる撫子(ナデシコ)。庭や花壇で大活躍する植物で、品種によって一年草と多年草があります。

花びらの縁がギザギザしたものや、花びらが糸のように細い品種など複数の品種があり、花色も暖色や寒色、ビタミンカラーまで豊富です。

いずれも過湿が苦手なので、やや乾燥気味に育てましょう。※参考価格:100~500円前後(3号ポット苗)

■【秋の七草】小さな花がナチュラルな可愛さ!「女郎花(オミナエシ)」

■女郎花(オミナエシ)

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初夏から秋にかけ、黄色の花を咲かせる女郎花(オミナエシ)。

ナチュラルな風合いが魅力の多年草で、花姿・佇まいともに菜の花によく似ています。乾燥が苦手なので、水やりは小まめにおこないましょう。

キレイな花を咲かせますが、花の香りが独特。芳香を確かめてから購入するのがオススメです。※参考価格:500~800円(3号ポット苗)

■藤袴(フジバカマ)

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夏から秋にかけ、薄紫や白のふわふわした花を咲かせる藤袴(フジバカマ)。もともとは野生種でしたが、現在では絶滅危惧種に指定されている多年草です。

羽毛のようなカワイイ花姿はもちろん、桜餅のような芳香が楽しめるのも藤袴の魅力。育てやすい植物なので、ガーデニング初心者にもオススメです。※参考価格:800円前後(3号ポット苗)

■【秋の七草】星型の花がお洒落!和風シックな桔梗(キキョウ)

■桔梗(キキョウ)

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初夏から秋にかけて青紫やピンク、白の星型の花を咲かせる桔梗(キキョウ)。前述したフジバカマと同様、絶滅危惧種に指定されている多年草です。

一重咲きや八重咲き、早咲きなど複数の品種があり、草丈も15~150センチまで充実。いずれも風通しと水はけ、日当たりが良い場所で管理しましょう。※参考価格:300~1000円(3号ポット苗)

■庭で楽しむ、山里で見つける「秋の七草」

食して楽しむ春の七草と違い、愛でて楽しむ秋の七草。ぜひ自宅で育てて、秋の風情を楽しんでください。

また、秋の七草のなかには山や野原、河川敷や公園などに自生しているものもあります。ハイキングや山登り、紅葉狩りなど、秋の自然に触れ合う機会があれば見つけてみてください。

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■参考資料

  • 小学館 「新編日本古典文学全集7 萬葉集2」(2006年8月20日 第1版第6刷)
  • 環境省自然環境局 生物多様性センター「世界の侵略的外来種ワースト100及び特定外来生物・要注意外来生物との対応関係」( https://www.biodic.go.jp/biodiversity/activity/policy/kyosei/23-1/files/1-10-2.pdf )
  • 環境庁 日本の外来種対策「外来種って何?」( https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/invasive.html )

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