【独自調査】「つみたてNISAとiDeCo」はどちらをはじめる人が多いのか。月3万円未満が最多、みんなが投資する投資信託とは?
2022年09月04日 14時50分LIMO
- 【LIMOのインスタアカウント・フォロワーに聞いた】つみたてNISAとiDeCoの積立金額と投資対象 -

金融庁は「令和5(2023)年度 税制改正要望について」にて、NISA制度の恒久化や非課税保有期間の無期限化などを求めることを2021年8月31日に発表しました。
最近ではメディアやSNSなどでも目にすることが多い、NISAやiDeCoといった国の税制優遇税制度。
特に若い世代ではつみたてNISAをはじめる人が増えており、日本証券業協会の資料によれば、2022年3月末時点のつみたてNISAの口座数は20~30歳代が222万口座と、全年代で最も多くなっています。

出典:日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2022年3月31日現在)について」
とはいえ、「運用はリスクがあるから怖い」「投資に回せるお金はない」という方も多いのではないでしょうか。
LIMOのInstagramのアカウントでは、実際につみたてNISAやiDeCoをしているかや毎月の積立額、また投資先についてもうかがいました。みなさんの投資事情を確認していきましょう。
■「つみたてNISAとiDeCo」実際にはじめている人の割合は?
まずは実際につみたてNISAやiDeCoをはじめている人の割合を確認します。

出典:Instagram「limo.media」
■「つみたてNISAやiDeCo 利用していますか?」
- つみたてNISAのみ:8票(28%)
- iDeCoのみ:0票(0%)
- どちらもしている: 3票(10%)
- どちらもしていない: 18票(62%)
回答数:29
どちらもしていない人が約6割と最も多くなりました。しかし、4割の方は運用をしているとわかりますね。
次に「つみたてNISAのみ」が約3割、「どちらもしている」が約1割。まずはつみたてNISAからはじめる方が多く、iDeCoの割合が少ないとわかります。
つみたてNISAとiDeCoは毎月一定額を積み立てる積立投資で、通常は運用益に約2割かかる税金が非課税になる制度です。
つみたてNISAは「年40万円まで・最長20年間」非課税となる一方で、iDeCoの掛け金は個人によって異なり、国民年金被保険者であれば65歳まで加入できます。
両者の大きな違いとしては、つみたてNISAは途中引き出すことができますが、iDeCoは私的年金制度であり原則60歳まで引き出せません。
また、iDeCoには掛け金が全額所得控除になる、公的年金等控除や退職所得控除の対象になるといった税制上のメリットがあります。
iDeCoには税制上のメリットがありますが、つみたてNISAをはじめる人のほうが多い理由の一つには、原則60歳まで引き出せないという点が若い世代にとってはリスクになるのでしょう。
■つみたてNISAとiDeCoの積立額「月3万円未満」が約7割
では、毎月いくら積み立てている方が多いのでしょうか。

出典:Instagram「limo.media」
■「毎月いくら積み立てていますか?」
- 1万円未満:7票(41%)
- 1~3万円未満:5票(29%)
- 3~6万円:3票(18%)
- 6万円以上:2票(12%)
回答数:17人
「1万円未満」が約4割と多く、次いで「1~3万円未満」が約3割。一方で、「6万円以上」という方も約1割います。
毎月の積立金額はつみたてNISAの場合は100円から、iDeCoは月5000円から可能です。金額的にもつみたてNISAははじめやすいでしょう。
■つみたてNISAとiDeCo「米国株式のインデックスファンド」が最多
金額にあわせて気になるのが、みんなの投資対象ではないでしょうか。
ご参考までに、金融庁によればつみたてNISAの対象となる商品は全部で215本です。
- 指定インデックス投資信託:185本
- 指定インデックス投資信託以外の投資信託(アクティブ運用投資信託等):23本
- 上場株式投資信託(ETF):7本
出典:金融庁「つみたてNISAの対象商品」(2022年8月18日時点)
多くをインデックス投資信託が占めています。
インデックス投資信託とは、日本株式ならTOPIXや日経平均、米国株ならNYダウといった株価指数などのベンチマーク(指標)に連動する運用成績を目指す投資信託のことです。
初心者でもわかりやすく、アクティブファンドに比べるとコストも安いので人気があります。中でも米国株式と全世界株式のインデックス投資信託で迷われる方は多いかもしれませんね。
実際にどこへ投資している方が多いのでしょうか。

出典:Instagram「limo.media」
■「投資先はどこですか?」
- 米国株式のインデックスファンド: 4票(44%)
- 全世界株式のインデックスファンド: 2票(22%)
- バランス型ファンド: 0票(0%)
- その他:3票(33%)
回答数:9人
米国株式が約4割、次いで「その他」が約3割、「全世界株式」が約2割となりました。
つみたてNISAは金融庁が「長期・積立・分散投資」に向いた商品を厳選していますが、どこに投資をするかで将来のパフォーマンスは大きく変わります。
一般的には投資対象を分散したほうがリスクは減りますが、最終的には長期間運用しても成長すると思える投資先を、ご自身で納得して選ばれることが重要となります。
さまざまな情報がありますが、自分で調べて決断するようにしましょう。
■まとめにかえて
つみたてNISAやiDeCoはすでに約4割の方がはじめていましたね。「貯蓄から投資へ」の流れもあり、今後も運用をはじめる方が増えていくことでしょう。
今回つみたてNISAやiDeCoの特徴もあわせてご紹介しましたが、どちらが自分に向いているかを考えて選ぶことが大切です。
また併用も可能ですので、長い目でライフプランを考えて、将来併用するのでもよいでしょう。
今回の結果を参考に、まずは情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。
■調査概要
- 調査日:2022年8月26日(金)~27日(土)
- フォロワー数:2803人(調査時点)
■参考資料
- Instagram「limo.media」( https://www.instagram.com/limo.media/ )
- 金融庁「令和5(2023)年度 税制改正要望について」(2021年8月31日公表)( https://www.fsa.go.jp/news/r4/sonota/20220831/01.pdf )
- 日本証券業協会「NISA口座開設・利用状況調査結果(2022年3月31日現在)について」( https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/files/nisajoukyou/nisaall.pdf )
- 金融庁「つみたてNISAの対象商品」( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20170614-2/26.pdf )
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