共働き世帯なら貯蓄ができて当たり前!? できない人がまずやるべきこと


いまや多数派となった共働き世帯。独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「専業主婦世帯と共働き世帯( https://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/timeseries/html/g0212.html )」によると、2019年時点の共働き世帯は約1245万世帯。専業主婦世帯の約575万世帯の2倍以上となっています。

共働き家庭は、出勤前や帰宅後に家事をするなど平日の生活は慌ただしいもの。特に子供がいる場合は仕事と家事・育児の両立に苦しむ時期もあるかもしれません。

それでも、夫婦2人の収入があれば想定外の出費にも対応しやすく、2人とも厚生年金に加入していれば老後にそれぞれ年金を受給できるといったプラス面もあります。

しかし、共働き世帯であってもお金が貯まらないのが悩みという家庭もあるようです。そんな場合の節約と貯蓄の方法を見ていきます。

■共働き世帯と専業主婦世帯の実収入を比べると?

そもそも共働き世帯と専業主婦世帯とでは、収入や支出にどのくらいの差があるのでしょうか。

下図の「妻の就業状態別 世帯収入と支出」は、総務省統計局による『家計調査 家計収支編 [二人以上の世帯] 2018( https://www.stat.go.jp/data/kakei/2018np/index.html )』をもとに、妻の就業状態別に1カ月あたりの収入等を示したものです。

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出所:総務省統計局のデータをもとに編集部作成

この調査によると、実収入の月額は共働き世帯のほうが10万円以上多く、税金や社会保険料などを差し引いた後に残る「可処分所得」や預貯金に回すお金、そして黒字も共働き世帯のほうが専業主婦世帯を上回っています。一方、「消費支出」については、さほど大きな違いはありません。

となると、共働き世帯のほうが貯蓄がしやすく、経済的に余裕があるはずです。それなのに「共働きなのに貯蓄が増えない」と感じているのであれば、お金の使い方や貯め方に何らかのスキがないかを見直す必要があるでしょう。

特に共働きでお財布を別に管理していると、「きっと相手が貯めているだろう」と勝手に期待して、蓋を開けると全く貯蓄できていなかったということも起こりやすいようです。

老後が近づいてからお金が足りないということにならないよう、早い段階から夫婦で協力体制を作り、お互いが納得できる節約法・貯蓄法を見つけましょう。

■共働きなのに貯蓄できない人は、まずどうする?

お金を貯めようとするのなら、節約と貯蓄の仕組みづくりが必要です。ただ、節約はあまり無理をしすぎると続かないもの。特に、共働きで頑張っているのに外食やショッピングを切り詰めすぎると、「何のために働いているかわからない」と感じてしまうこともあるでしょう。

そのため、ストレスのかからない節約や必ず貯まるような仕組みを活用することが長続きの秘訣となります。

●固定費を見直す

固定費は一度見直せば放っておいても継続的に節約できる項目です。たとえば、賃貸住宅に住んでいる場合の家賃。駅からの距離や築年数などの条件を緩めて今より安い物件を見つければ、一時的に引越し費用がかかっても長期的にはかなりの節約になるでしょう。

他にも携帯を格安スマホに変えたり、生命・医療保険や自動車保険などを見直して乗り換えることで月々の支払い額を減らすという方法もあります。

●個人型確定拠出年金のiDeCo(イデコ)を利用する

個人型確定拠出年金のiDeCoは老後資金を貯めるための仕組みです。iDeCoでは掛け金が所得控除になったり、運用益が非課税であったり、年金または一時金を受け取る際にも各種控除が適用されるなど節税メリットが大きいのが特徴。

また、貯蓄が苦手だったり、ついついお金を使ってしまうという人にとっては、毎月掛け金を積み立てて原則60歳まで引き出せないということも、確実に貯まるという点でメリットになるでしょう。

運用するのに投資信託など元本割れのリスクがある商品に抵抗がある場合は、元本確保商品である定期預金なども選ぶことができます。夫婦それぞれにiDeCoで老後資金を貯めれば、お互いに相手が貯蓄していると思っていた、という落とし穴にはまらずにすみますね。

■おわりに

一時的に節約をしたとしても続かなければ貯蓄を増やしていくことはできません。固定費を見直すことで効率的に節約を行い、iDeCoを利用して毎月掛け金を積み立てていく方法は、着実に貯蓄をしていく第一歩になります。

せっかく共働きで2人の収入があるのに、貯蓄が少ないと「時間もないし、お金もない!」と、マイナスな気分になってしまうのではないでしょうか。無駄遣いを減らして、将来のために貯蓄が増やせるような仕組み作りをしていきましょう。

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