先輩社員や上司が考える「こんな新入社員は嫌だ」「こんな新入社員はかわいい」


春は新しい社会人がデビューする季節。しかし今年度の新入社員は、新型コロナの影響で入社式が中止になったり、入社早々テレワークになるなど、異例の対応となっているケースも少なくありません。

そんな中、配属先の上司や先輩・同僚とこの先どう付き合っていけばいいかと不安に思う人も少なくないと思います。そこで今回は、実際に何度も新入社員を受け入れている先輩社員や上司として働く人たちに、かわいがられる新入社員と嫌われる新入社員について聞いてみました。

■絶対NGなのは「知ったかぶり」や「わかったふり」

あるIT企業に勤務する30代のAさんは、新入社員に絶対やってほしくないこととして「知ったかぶり」や「わかったふり」を挙げます。

「自分もそうだったけれど、社会人になりたての頃は仕事の仕方も当然知らないし、右も左もわからない状態。それが当たり前だと思ってこちらも受け入れているので、『わかりません』とか『知りませんでした』と言われることは想定内」だそう。

「でも、わかったふりをされると、ミスをする前にフォローができない。『この業務は正直よく理解できていません』と言ってくれれば横について教えられるけれど、『これは一人でできますんで』と言われたら任せるしかない。それでミスをされてもかばいようがない」と言います。

電子機器メーカー勤務のBさんも、「知ったかぶりされると教えづらい。こちらも『コレを知っているのなら、アレも知っているかな』と思ってしまい、あえて言わなかったところに知識の穴があると困る。多少知っていることでも復習のつもりで、イチから聞いてくれるとこちらも助かる」と話していました。

知ったかぶりはミスコミュニケーションやトラブルのもとになりがちです。基本的なことからしっかり身につけていけるよう、真摯に話を聞くのが無難でしょう。

■メールやチャットだけで済まそうとするのに違和感

最近の若者と30代以上の世代では、コミュニケーションの取り方が少し異なるようです。それに違和感を抱く人がいるのも事実。金融機関で働くCさんは、「飲み会をすごく嫌そうにされたり、顔も知らない相手からチャットやメールだけで用件を済まそうとされるとちょっとイラっとする」と言います。

「自分が新入社員のときは、面識のない人にいきなりメールして用事を済ませようなんて怖くてできなかった。物理的に会えない距離にいる人には電話をしてからだし、社内の人なら会いに行って事情を説明していた。顔を知っているだけでも文面から受け取る印象は違うと思うけれど、最近の新人は極力メールだけで用事を済ませようとする」と話します。

Cさんの会社ではここ数年でチャットが導入されたそうですが、「チャットだと若者はLINE気分で連絡してくることが多いのも違和感がある」と言っていました。

こうした点は世代間ギャップの一つなのでしょうが、このままテレワークが広がると、実際に会って話をする機会が減ることも考えられます。ウェブ会議で顔を合わせてコミュニケーションを取るようになってくると、Cさんの見方も変わるかもしれません。

■素直に質問をしてくれるのはありがたい

また別の金融機関で働くDさんは、「素直に話を聞いてきたり、質問してきたりする人は男女問わずやっぱりかわいい」と言います。

「何でもかんでも聞いてくるのは困りものだけど、自分で調べたり、いろんな人に聞いたりして『コレで合っていますか?』と確認してくるなら全然うっとうしくない。逆に、聞かないで間違われるほうが厄介だから、何をするにも素直に聞きにきてほしいと思う」と語ります。

たしかに何も聞かないで勝手にやって、間違っていたり、取返しのつかないミスにつながったりすると後処理が大変です。そうならないうちに早めに聞いて、正しいやり方で仕事をこなしたほうが好感を持たれることは間違いないでしょう。

■コミュニケーションを取りたがってくれる

人材系企業で働くEさんは、「コミュニケーションを積極的に取ろうとしてくれる新人はありたがいし、かわいいもの」と話します。「最近はセクハラやパワハラの規制が厳しくて、こっちがよかれと思って飲み会に誘っても、ハラスメントとして訴えられるのではないかという恐怖感がある」のだそう。

「向こうから来てくれたらそんなことを考えずに『じゃあ飲みに行くか』って言えるし、コミュニケーションを取りやすい。でも、無理して飲みに行きましょうと言う必要はない。飲みに行きたい派と飲みに行きたくない派がいると思うから、そこをはっきりさせてくれると助かる」と語ります。

「自分はそうやって先輩に飲み会に連れ出してもらい、いろんな人に顔を覚えてもらって仕事がやりやすくなった経験があるので、飲み会にはそれなりの効用があると思っている。でも、自分にはたまたまそのやり方が合っていただけで、人それぞれ」とEさん。

「自分は人とのコミュニケーションでなんとか仕事をやってきた。自分の同期の中には圧倒的に仕事がデキるやつもいたし、先輩社員とのコネクションがなくてもちゃんと仕事をこなしているやつもいた。自分に合う方法を見つけるまでは大変かもしれないけれど、自分と同じようにコミュニケーションで仕事を推進するタイプがいたら全力で手伝ってあげたいとは思う」と言っていました。

新型コロナの収束がいつになるかわからない今は、オンライン歓迎会や飲み会という形での交流を図る会社もあるようです。テレワークによる孤立感を防ぐためにも、コミュニケーションを厭わないスタンスが必要かもしれません。

■おわりに

先輩や上司も同じ人間。普段わざわざ口に出して語ることはなくても、いろんなことを考えているものです。先輩や上司には気軽に会話できない、という人もいるかもしれませんが、積極的にコミュニケーションを取ろうとしてくる相手を不快に思う人ばかりではありません。勇気を持って自分から話しかけてみてはいかがでしょうか。

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