テレワークを続けたい? 早く終わってほしい? 在宅勤務になった6人の場合


新型コロナの拡大防止策として、勤務先でテレワークが導入されたという人もいることでしょう。その中では、「今後もテレワークが続いてほしい」と願う人と「早く終わってほしい」と思う人に分かれるようです。今回は、テレワークをしている6人に、満足している点と不満に思う点について聞いてみました。

■何と言っても通勤がないのはテレワークのよさ

まずはテレワークのよさについて。ある金融機関で働くAさんは、「通勤がないのは何より素晴らしいこと」と話します。実はAさん、都心の勤務先に通うため通勤には片道1時間半かかるのです。1日24時間のうち3時間を通勤に使うため、通勤中には本を読んだり新聞を読んだりしているようですが、何より体力を使うのだと言います。

「もうそんなに若くないから、座れないとしんどい。片道1時間半立ちっぱなしで、電車の揺れや満員電車の人の重さに耐えながら鞄を持って、本やスマホを片手でささえる。これが結構大変で、通勤が憂うつだった」とのこと。同じ思いの人は多いのではないでしょうか。通勤の苦痛から解放され、その分の時間が浮くのは大きなメリットです。

■テレワーク+フレックスで働き方の自由度が増した

続いてウェブ系企業に勤めるBさん。「正直、朝がすごくニガテだった。毎日寝坊の恐怖との闘い。でも、テレワークだと通勤もないし、うちの場合はテレワークになったら始業時間を縛らなくていいよね、という話になった。お子さんが家にいる人も、子どもがお昼寝に入る時間から仕事を始めたいと言う希望もあったし、かなり理解のある会社だと思う」と言います。

「コアタイムはあるものの、フレックスを同時に導入する形になったので、結果的にテレワークで通勤時間も省略できて、フレックスの導入でより働く時間の自由度が増した。テレワークの導入がフレックス導入のきっかけになったので本当にありがたいと思う」と話してくれました。

■子どもと一緒にいられる時間が増えた

金融機関で働くCさんもテレワークのよさを感じている一人。「会社に行っているときには当然子どもと接することができないし、帰りも遅かったから子どもたちとちゃんと向き合ってこられなかった。最近は妻とも話をする時間が増えたし、子どもと遊ぶ時間も取れるようになった」とのこと。

「勤務時間中は部屋にこもって仕事。定時過ぎたらすぐに勤怠を入力して仕事を終え、妻が夕食の準備をするまで子どもたちと遊ぶ」と言います。専業主婦の奥様も理解があるようで、「仕事の時間中は子どもの相手も家事もしなくていい」と言ってくれているのだそうです。

「日中、家にいると子どもが駄々をこねているのも聞こえてきて、改めて子育ての大変さもわかったし、妻に感謝する気持ちが湧いた」とのこと。テレワークが家庭円満に結びつくというのは理想的かもしれません。

■オフィスの快適さを思い知る人も

一方、テレワークで不便さを感じている人もいました。メーカーで働くDさんは「オフィスがいかに快適か思い知った」と嘆きます。

「ウォーターサーバーもあるし社食もある。室内は常に快適な温度に保たれているし、ネットを使うのに何も問題はない。大きなディスプレイもあるし、長時間デスクワークをしても体が痛くなるようなイスでもない。気分転換に喫煙所にも行けるし、こう思うと何不自由ないオフィスだったなと思う」と話します。

Eさんは家では喫煙しないと決めているそうで、喫煙するのは会社と外出先のみ。今はお店にも行けず、喫煙の機会が激減。ストレスがたまると話していました。そもそも自宅は働くことを前提にした環境ではないでしょうから、いきなりテレワークになったことで不便に感じることは多いかもしれません。

■テレワークだと「ちょっとした確認」が面倒に

ウェブ系企業に勤めるBさんは、テレワークのいい面も教えてくれましたが、その一方で少し不便さも感じていると言います。

「会社にいれば、ほんの一言二言で済むような『ちょっとした確認』が大変になった。ぱっと資料を見せて『これでいいですか?』っていうのができない。チャットを使ってもいいけど、すぐに返事がもらえるとは限らないし、資料を見せるにも添付で送って、何ページのどこの部分か説明を書かなければならないのは面倒」と言います。

こうした「ちょっとした確認」や、面と向かって話せば簡単なことを文章にするのに時間を取られるというのは、確かにテレワークの不便な点でしょう。

■家族みんながテレワークで部屋の争奪戦に

金融機関勤務のEさんは、社会人2年目の娘と夫がともに在宅勤務になって部屋の争奪戦が発生しているとため息をつきます。「ネット環境が必要だし、娘も私も原則顔を映してZoomで会議というのが上司の方針。すると背景がごちゃごちゃしている部屋は嫌なので、そうした場所をお互いに融通する必要がある」と言います。

「それに、快適に仕事をするにはちょうどいいデスクとイスが必要だということで、在宅勤務を始めるにあたって家族みんなでデスクとイスを調達。仕事に耐えられるスペックのPCも新調したので、モノが揃うまでとても大変だったしお金もかかった」と話していました。

■家事・育児の分担で夫婦対立も

最後は化粧品メーカーで勤めるFさん。「テレワークがきっかけで夫婦の溝が深まった」と言います。

「お互いに在宅勤務、でも2人の子どもは家にいる。夫は家事も育児も一切しない。『仕事中だからできないに決まっているだろう』というけれど、それは私も同じ。小学2年生の長女は両親と遊びたいのを我慢してくれるし、妹の世話をしようと頑張ってくれるけれど、次女はまだ3歳だから聞きわけがないこともある」とこぼします。

「ごはんも作らないといけないし、洗濯物はいつも通り溜まるし、部屋は散らかる。9時から17時までの間には到底仕事が終わらない。でも、その間、子どもの世話や家事をしている罪悪感があるので、残業をつけないで子どもが寝てから仕事を片付ける日々。寝るのが1時を超えることもあり、大変すぎてもう倒れそう。夫のことが心底嫌になった」と怒り心頭です。家庭環境によってはテレワークがかなり負担になることもあるのでしょう。

■おわりに

テレワークで快適な生活が送れている人がいる一方、子どもの休校や同居家族のテレワークが重なったりして不便さを感じる人もいました。今後、テレワークがいっそう広がるとも言われていますが、そのための課題は多々あるようです。

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