離れて暮らす親に聞いておきたい4つのこと〜みんなが終活でやっていることは?


自分が死んだ後に子どもや孫になるべく迷惑をかけたくない……そんな思いから生前に終活を始める人が増えています。

しかし、離れて暮らしている自分の親が終活をしているのかどうか、知っている人は意外と少ないかもしれません。葬儀や終活の実態、そして親に確認しておきたいことを見ていきます。

■葬儀にかかる費用はいくらくらい?

そもそも、葬儀そのものにはいくらくらいの費用がかかるのでしょうか。

終活サービスを提供する株式会社鎌倉新書では、直近2年以内にお葬式を行った(携わった)経験がある全国40歳以上の男女を対象に、「第4回お葬式に関する全国調査(2020年)( https://www.atpress.ne.jp/news/210169 )」として葬儀をめぐる諸々の費用について調べています(2020年2月調査、有効回答数:2,000件)。

同調査によると、「葬儀にかかった費用」は全国平均で119.2万円(火葬場使用料および式場使用料を含む。ただし、飲食・返礼品費用、お布施は除く)。最も多い価格帯は「100万円以上120万円未満」の14.0%、次に「80万円以上100万円未満」の13.6%となっています。

また、「葬儀の飲食にかかった費用」の平均は31.4万円、「葬儀の返礼品にかかった費用」は平均33.8万円という結果でした(n=1,979)。

このように葬儀には相応のお金がかかります。最近では家族葬などのこじんまりとした規模のものなど、葬儀のバリエーションも増えています。本人が希望する葬儀の形に応じたお金を準備しておくことが必要と言えるでしょう。

■終活ではどんなことをしている人が多い?

SBIグループが2019年5月に発表した「”終活”に関するアンケート調査(第2回)( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000034556.html )」では、同社の保険契約者2,225人から回答を得ています。その中の、終活として「あなた自身がすでに行っていること」については、次のような結果になっています(複数回答)。

  1. お金の準備(保険等):48.3%
  2. 物の整理、片付け:43.57%
  3. 旅行や趣味など、いまの人生を楽しむこと:40.4%
  4. お墓の準備:25.1%
  5. お葬式の準備:24.5%
  6. 介護、延命治療、臓器提供などの意思表示:22.4%
  7. エンディングノートの作成 16.3%
  8. 遺言書の作成、相続の準備:9.3%
  9. ペットの行く末:5.1%
  10. ネットサービスの管理(データの削除、IDやパスワードの伝達):3.8%

このように、4割〜約半数の人がお金の準備(保険等)や物の整理・片付けなどの「身辺整理」をしていることが分かります。

また、お墓やお葬式の準備、介護や延命治療などの意思表示などを挙げる人もいるなど、残された家族に負担をかけたくないという気持ちが伝わってくる結果です。

■離れて暮らす親に聞いておきたい4つの項目

内閣府の調査によると65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、一人暮らし、もしくは夫婦のみで暮らしているという世帯は、2017年で58.9%と全体の過半数を超えています。

離れて生活していると、親の身の回りのことがわからないということもあるでしょう。万が一に備えて、どんなことを確認しておくと良いのでしょうか。

●通院・服薬はしているか

突然体調を崩して救急搬送された場合、既往症や服薬内容について細かく聞かれることがあります。本人の意識がなく答えられない場合に備え、通院・服薬をしているかの確認も大切です。

どんな病気でどんな薬を飲んでいる(いた)のか、アレルギーはあるのか、かかりつけ医と通院の頻度などについては、日頃から確認しておきましょう。

●通帳や印鑑などの保管場所

もしものことがあった場合、どこに何が保管されているかわからず慌てるということは少なくありません。

中でもお金にまつわる通帳や印鑑については、「認知症になり場所が分からなくなってしまった」「死後通帳が見つからない」いうことにならないよう、親が元気なうちにきちんと確認しておくと良いでしょう。

また、急な病気やケガの際に必要となる、健康保険証、生命保険や医療保険の証書などの保管場所も知っておきたいものです。

●連絡をとってほしい人は誰か

親の交友関係は、特に離れて暮らしていると分かりにくいものです。そのため、もしものときに連絡をしてほしい人についてはリストアップしておいてもらいましょう。

また、親族でも兄・姉・親など、「自分より年上の相手には心配をかけたくない」と感じる高齢者は多いそうです。親の側の気持ちを大切にしながら、丁寧に対応しましょう。

●普段どんなサービスを利用しているのか

介護サービスや訪問診療などを利用している場合、もしものことが起きた場合にはケアマネージャー、医療機関などへの連絡をしてサービスを停止する必要があります。

また、携帯電話、新聞販売店、日用品や食事などの宅配、ホームセキュリティーなど、日常生活で契約・利用しているサービスがあればそちらも解約の連絡をしなくてはいけません。

解約を忘れて「利用していないのに引き落としが続いていた」ということにならないよう、契約しているサービスについても一覧を作っておくと安心です。

■おわりに

お金まわりのことを整理しておいたり、葬儀やお墓の準備をしたりという終活。自分の親が終活をしているかどうか、聞いたことがない人も多いかもしれません。

もしものときのことはを聞きづらいものですが、終活をしておくことで、親本人が自分の望むような形で物事を進めることもできます。ぜひ一度、話をする機会を作ってみてください。

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