自主的に勉強する子どもを育てるために、意識したい3つのポイントとは?


新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、小学生の子どもたちの学習環境にも大きな影響を与えています。長期にわたった休校措置、授業の遅れを取り戻すために出される多くの課題・・・。以前に比べて家庭学習が占めるウエイトが大きくなったと感じる人も増えているようです。

この先、秋から冬にかけての感染拡大状況によっては、同様の休校措置が今後も再びとられる可能性も否定できません。子どもたちが自ら前向きに勉強に取り組み、力を伸ばしていけるような学習習慣を身に付けてほしいと願う親は多いでしょう。子どもの学習意欲アップのために、みんなはどんな取り組みをしているのでしょうか。

■日々の宿題のサポートは母親が中心…算数は父親の割合が比較的高めに

株式会社バンダイが2020年2月に発表した「小学生の宿題に関する意識調査( https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question257.pdf )」によれば、子どもたちの「宿題の相談相手」として学習をサポートしているのは、すべての教科において「母親」が多く、全体の約6~7割を占めていたのです。

宿題の内容についての相談、解答の丸つけ、音読の練習相手など、母親に見てもらいながら毎日の宿題をこなしている子どもたちが大半のよう…また、算数の宿題については、相談相手として「父親」を挙げた回答が他教科より多く、全体の16.5%となっています。

学童や放課後スクール・学童クラブの職員、塾の講師や上のきょうだいに宿題を見てもらっている子も少数ながらいますが、日々の宿題を中心とする小学生の家庭学習において、母親が重要なサポート役であるのは間違いなさそうです。

■向上心を持って取り組める子に育てるための3つのポイント

毎日の宿題を見ながらママたちは、子どもに意欲的に勉強に取り組み、力を伸ばしてもらいたいと思っていることでしょう。学力をつけるために「塾に入る」「進学校に通う」などの選択肢もありますが、子どもの力を伸ばす方法は決してそれだけではありません。

家庭学習における親子の関わり方を意識することで、子どもたちの可能性をどんどん広げられるはずです。そのために重要とされるのが「待つ」「褒める」「肯定する」という3つのポイント。

●@ 「待つ」

まず1つ目は「待つ」ことです。

「まだ宿題を始めないの?」「早く机に向かいなさい」と、つい子どもを急かしてしまう人も少なくないのでは…。けれど、勉強に取りかかるスイッチが入るタイミングには、個人差があるものです。親から催促されることで、かえって子どもたちがやる気を失ってしまわないよう、自分から取り掛かるのを待ってみましょう。

●A 「褒める」

そして2つ目は「褒める」ことです。

大人だって、周囲から評価されたり認められたりするとモチベーションの向上につながりますよね。同じように、子どもたちも褒められれば褒められるほどやる気がアップします。

「宿題をきっちり終わらせた」「以前は読めなかった漢字が読めた」などのちょっとしたことでも「すごいね!」「そんなこともできるなんて、びっくり!」と言葉や態度で褒めてあげましょう。

自分の頑張りや成長を見ていてもらえたという喜びが、子どもたちの「もっと頑張ろう!」という向上心につながって、学習への意欲も高まっていきます。

●B 「肯定する」

最後は「肯定する」ことです。

いわゆる「頭の良い人」は、自己評価が高い傾向にあると言われます。子どもたちの「これが気になる」「やってみたい」という意志を尊重して、どんどん挑戦させてあげてください。自分の興味や関心を肯定してもらえた子は、次々と新たな知的好奇心を抱くようになり、様々な分野の学習に前向きに取り組んでいくはずです。

■イライラしてしまったら学習にメリハリを。

ここに挙げた3つのポイントのほかにも、世のママたちは「子どものためになるような家庭学習の時間にしたい」と、様々な工夫をこらして日々の宿題をサポートしています。

それでも毎日のように宿題に付き合ううちに、子どもの「どうして?」「なんでこうなるの?」といったいわゆる『質問攻め』や、学習の内容をなかなか理解できないといった状況にイライラしてしまうことも多々あるでしょう。

「一生懸命に勉強している子ども相手にイライラしてしまうなんて、私って親失格…?」と自己嫌悪したり、感情をコントロールできない自分にますますイライラを募らせてしまったりするママもいるかもしれません。けれど、仕事や家事に追われながら子どもの勉強に付き合うのはとても大変なことです。

そんなときは、子どもや自分自身の感情ではなく、「学習環境」を整えてイライラを軽減する、という方向で考えてみてください。

そのために大切な方法が「学習時間にメリハリをつける」ことです。人間がひとつのことに集中していられる時間には限りがあり、それは大人も子どもも同じです。特に年齢が低いほど、集中力は長続きしません。宿題を目の前に広げていても「心ここにあらず」な状態では、内容なんて頭に入りませんよね。

何より、集中できていないのに嫌々やらされる勉強は、子ども自身が楽しいと思えない大きなデメリットがあります。

そうした事態を防ぐため、たとえば「学校から帰ってきてちょっと休憩したら、午後3時半からの30分で宿題をがんばろうね」と、事前に子どもと話し合って決めておきましょう。取り決めた時間だけは勉強に集中する、というルーティンを毎日続けることで、幼い頃から「時間を決めて学習に取り組む」という習慣が自然と身に着いていきます。

■おわりに

親がどんなに「子どもの学ぶ力を伸ばしてあげたい」「そのために日々の勉強時間を有意義なものにしたい」と考えていても、思い通りにならないのが子育てというもの。

まずは親子ともに、なるべくストレスの少ないやり方を見つけて、毎日コツコツ続けていくことが大切です。それを通して子どもたち自身が「新しいことを学ぶのは楽しい」「できなかったことができるようになると嬉しい」という気持ちを抱けることでしょう。

幼少時に、こうした前向きな気持ちをもつことで、モチベーションを自分で探していくチカラが育まれていくのではないかと筆者は思っています。

【参考】
バンダイこどもアンケートレポート Vol.257「小学生の宿題に関する意識調査」結果( https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question257.pdf ) 株式会社バンダイ
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