事業構造改革が進まないキヤノンが約22年ぶりの安値! 日経平均株価は続落

− 【東京株式市場】 2020年10月12日 −


■株式市場の振り返り−日経平均株価は続落、様子見スタンスが強まり厳しい薄商い

2020年10月12日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,558円(▲61円、▲0.3%) 続落
  • TOPIX 1,643.3(▲4.0、▲0.2%) 続落
  • 東証マザーズ株価指数 1,351.2(+16.3、+1.2%) 6日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:815、値下がり銘柄数:1,276、変わらず:88
  • 値上がり業種数:12、値下がり業種数:21
  • 年初来高値更新銘柄数:77、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は8億5,007万株、売買代金は1兆7,455億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。目新しいニュースに乏しい中、米国の大統領選が終盤を迎えて様子見スタンスが一層強まりました。売買代金は2兆円を大きく割り込み、約1カ月半ぶりの薄商いとなっています。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しましたが、非常に狭いレンジ内での値動きとなりました。最後は小幅安で続落となりましたが、積極的な売買がほとんど見られなかったようです。取引時間中の高値は23,597円(▲22円)、安値は23,501円(▲118円)となり、値幅(高値と安値の差)は約96円となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きで続落となりました。

■東証マザーズ株価指数は6日続伸、売買代金は120日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は9,441万株、売買代金は2,844億円となり、いずれも先週末より減少しました。

減ったとはいえ、依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は120日連続で1,000億円を超え、8日連続で2,000億円を上回っています。

また、主力株が買われたこと等から、株価指数も今年2度目の6日続伸で引け、約2年10カ月ぶりの高値水準で引けました。

■キヤノンが約21年8カ月ぶりの安値、決算不振の吉野家HDは一時▲8%超安へ急落

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

  • ソフトバンクグループ(9984)
  • エムスリー(2413)
  • KDDI(9433)

ソフトバンクグループが再び年初来高値を更新し、ファーストリテイリング(9983)も取引時間中に連日の年初来高値更新となりました(ファストリの終値は小幅下落)。

また、小売り株の一角が買い戻され、先週末に今期業績(2021年8月期)の大幅増益見通しを公表したビックカメラ(3048)が一時+9%超高へ急騰し、眼鏡のジンズホールディングス(3046)は+12%高へ爆騰して年初来高値を更新しています。

その他では、楽天(4755)やZホールディングス(4689)などが連日で年初来高値を更新しましたが、目立った動きまでには至りませんでした。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • ファナック(6954)
  • 安川電機(6506)
  • 第一三共(4568)

ハイテク株が総じて下落する中、とりわけ、精密機器株の一角が売られました。デジカメ事業とオフィス機器事業の不振が顕著なキヤノン(7751)は値を下げて約21年8カ月ぶりの安値を付け(株式分割考慮後)、同じように事業構造改革が進まないニコン(7731)は約25年5カ月ぶりの安値となりました。

一方で、デジカメ部門をリストラし(投資ファンドへ売却)、得意とする内視鏡など医療機器事業に注力を果たしたオリンパス(7733)は上場来高値水準にあります(注:この日は下落)。それと比べると、上記2社は大きな後れを取ったと言えましょう。

その他では、先週末に大幅赤字転落となった上期決算を発表した吉野家ホールディングス(9861)が、一時▲8%超安の急落となったことが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、メルカリ(4385)が大幅高で年初来高値更新となり、弁護士ドットコム(6027)も上場来高値を更新しています。

関連記事(外部サイト)