ニューヨーカーが今いちばん読んでいるビジネス書は?(2020年10月調べ)

- 米書店バーンズ&ノーブルのビジネス書売れ筋トップ10 -


この記事では、某商社ニューヨークオフィスに勤務するビジネス書大好き人間が、日々通う書店のビジネス書コーナーで感じたことをお話ししていきます。

11月のNYは、ぐっと気温が下がり街中が冬らしくなります。気温が氷点下を下回る日もあり、街には厚手のコートを着ている人が増えてきます。今月末からサンクスギビングやブラックフライデーなど年末を見すえた休暇シーズンが始まります。今年は大きなイベントはできないかもしれませんが、お家でゆっくり休暇を過ごすのもアリですよね。

それでは、先月のランキングを見ていきましょう。

■バーンズ&ノーブル(BARNES & NOBLE)の10月のビジネス書売れ筋ランキング

※ 順位/タイトル/邦題(翻訳書がないものは編集部で独自に訳した仮題)/著者

1.Too Much and Never Enough:How My Family Created the World's Most Dangerous Man/(仮題)過剰なのに満たされない:わが一族はいかにして世界で最も危険な男を生み出したのか/著:メアリー・L・トランプ

2.Quantum Marketing:Mastering the New Marketing Mindset for Tomorrow's Consumers/(仮題)飛躍的マーケティング:明日の消費者のための新しいマーケティングマインドセットを身につける/著:ラジャ・ラジャマナー

3.Disloyal: A Memoir: The True Story of the Former Personal Attorney to President Donald J. Trump/(仮題)不誠実:回想録:ドナルド・J・トランプ大統領の元個人弁護士による真実のストーリー/著:マイケル・コーエン

4.How to Win Friends and Influence People/(邦題)人を動かす(創元社)/著:デール・カーネギー

5.Rich Dad Poor Dad: What the Rich Teach Their Kids About Money That the Poor and Middle Class Do Not!/(邦題)金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学(筑摩書房)/著:ロバート・キヨサキ

6.The 4 Disciplines of Execution:Achieving Your Wildly Important Goals/(邦題)実行の4つの規律 行動を変容し継続性を徹底する (キングベアー出版)/著:クリス・マチェズニー

7.Atomic Habits: An Easy & Proven Way to Build Good Habits & Break Bad Ones/(邦題)ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣(パンローリング)/著:ジェームズ・クリアー

8.The 48 Laws of Power/(邦題)権力に翻弄されないための48の法則 上・下(パンローリング)/著:ロバート・グリーン

9.Doesn't Hurt to Ask:Using the Power of Questions to Communicate, Connect, and Persuade/(仮題)質問しても害はない:質問力を使ったコミュニケーション、つながり、そして説得/著:トレイ・ガウディ

10.The Five Dysfunctions of a Team: A Leadership Fable/(邦題)あなたのチームは、機能してますか?(翔泳社)/著:パトリック・レンシオーニ

■マスターカードCMOが語るマーケティングの真髄

まずは、2位にランクインした『Quantum Marketing』です。本書の著者であるラジャ・ラジャマナー氏はマスターカードの最高マーケティング責任者(CMO)であり、世界広告主連名(WFA)の代表も務めています。また、マスターカードにおけるマーケティングアプローチの軸足を、「伝統的な広告」から、スポーツイベントのスポンサードなど「体験的なマーケティング」へと大きく移した中心人物としても知られています。

現代のビジネスはかつてないスピード感で進化し続けていると語る著者。本書ではその経験をもとに、進化していくビジネスに合わせてマーケティングの環境全体を再考していく戦略を提案しています。経営者やマーケティングに興味のある方はオススメの一冊です。

■「7つの習慣」の組織での実践書とチームワークに関するベストセラー

そして、6位にランクインしたのは『The 4 Disciplines of Execution』です。会社やビジネスにとって重要なのは個人の能力に加えて組織の基盤が強固であるかです。2016年に邦訳が出版されて日本でもベストセラーとなっている本書では、個人を育てる「7つの習慣」を組織で実践するための4つの規律を紹介しています。これらを総合的に鍛えることで、バランスのよい、突然の事態にも耐えることのできるシステムやプロセスを持った組織になることができると筆者は言います。ビジネスリーダーは必読の本かもしれません。

最後に紹介するのは、10位の『The Five Dysfunctions of a Team』です。本書は、ある業績不振の会社が復活を遂げるまでのストーリーを小説のように描きながらチームワークに必要なものを端的に伝えています。チームの衝突の原因やその解決方法を、ストーリーを例に学べるのが本書の特徴で、日本を含む10カ国以上で翻訳・販売されているベストセラーです。チームワークについて悩んでいる人やチームを率いる立場の人はぜひ読んでみてください。

■まとめにかえて

今月は組織やチームに関するビジネス書もベスト10に入っています。来月はどんな本がランクインするのでしょうか。

それでは次回のランキングもお楽しみに!

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