業績悪化で本社ビル売却のエイベックスが乱高下! 日経平均株価は3日ぶり反落

− 【東京株式市場】 2020年12月25日 −


■株式市場の振り返り−日経平均株価は3日ぶり反落、売買代金は今年最低を記録

2020年12月25日(金)の主要指標 カッコ内は前日終値比

  • 日経平均株価 26,656円(▲11円、▲0.04%) わずかに3日ぶり反落
  • TOPIX 1,778.4(+4.1、+0.2%) 3日続伸
  • 東証マザーズ株価指数 1,162.1(▲5.3、▲0.5%) 3日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,312、値下がり銘柄数:764、変わらず:112
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:45、年初来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は6億9,480万株、売買代金は1兆2,547億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。

特段目新しい材料がない上、クリスマス休暇で外国人投資家の参加がほとんどなかったことで、超閑散相場となりました。売買代金は1兆円割れを回避したものの、今年最低を記録しています。

そのような中、日経平均株価は完全な膠着状態で狭いレンジ内の推移となり、最後は3日ぶりに反落しました。取引時間中の高値は26,716円(+48円)、安値は26,638円(▲30円)となり、値幅(高値と安値の差)は約78円となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後はプラス圏を維持して3日続伸となりました。

■東証マザーズ株価指数は3日ぶり反落、IPO一巡で売買代金は4日ぶり2,000億円割れ

東証マザーズの出来高は9,415万株、売買代金は1,730億円となり、いずれも前日より減少しました。

IPO銘柄の売買が一巡したため、売買代金は171日連続で1,000億円を超えたものの、4日ぶりに2,000億円を下回っています。

また、株価指数も3日ぶりの反落となり、依然として1,200ポイント割れの状況にあります。

■テレビ朝日HDが追加出資の東映が急騰、本社ビル売却で急場を凌ぐエイベックスは乱高下

日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄

  • ファーストリテイリング(9983)
  • 信越化学工業(4063)
  • TDK(6762)

小売り株では、前日に上場来高値を付けたイオン(8267)が引き続き買われ、ザラバで連日の上場来高値更新となりました。

また、自動車関連では、EVと脱炭素社会の本命銘柄と目されるデンソー(6902)がこの日も年初来高値更新となり、約2年10カ月ぶりの高値を付けています。

その他では、前日にテレビ朝日ホールディングス(9409)が東映(9605)への追加出資(株式取得)を発表したことを受け、東映株が一時+9%高に迫る急騰となったことが目を引きました。「鬼滅の刃」の超大ヒットで快走する東宝(9602)に大きく水を開けられた東映の挽回策が講じられると期待した投資家が多かった模様です。

日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄

  • ソフトバンクグループ(9984)
  • エムスリー(2413)
  • 中外製薬(4519)

コロナ禍を背景にオンライン教育の拡大が見込まれる中、本来はその筆頭として評価されても不思議でないベネッセホールディングス(9783)ですが、著しい収益悪化等により連日売られており、この日も大幅安で年初来安値を更新しました。年初来安値更新ということは、3月のコロナ暴落時の安値を下回っていることを意味しています。

また前日に、2017年に完成したばかりの南青山にある本社ビル売却を発表したエイベックス(7860)は一時+9%高へ急騰しましたが、逆に一時▲6%安に迫る急落となるなど乱高下しました。

収益源である音楽イベントが相次いで中止になる中、希望退職や本社ビル売却で資金繰りが取り敢えず落ち着くという好意的な見方と、コロナ感染再拡大で来年はさらに厳しくなるという悲観的な見方が交錯したようです。

その他では、ジャスダック市場において、コロナ禍で急成長期待が高まった出前館(2484)が、前日に発表されたQ1(9-11月期)決算で▲35億円の大幅赤字に転落。

これを受け、現在の時価総額3,200億円超(注:12/24時点)は過大評価という見方が広まり、一時▲17%安に迫る大暴落となり、終値も▲14%強安のまま引けたことが目を引きました。

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