お金が貯まらない人たちがやっている「残念な節約法」

− 誰でもできる、お金の「超」基本テクニック −


 どうなるかわからないコロナ禍の中で、先行きの不安が日に日に増しています。その中でも心配なのは、お金のことではないでしょうか。近年、話題になった「老後資金2000万円不足問題」もあり、何か対策をしなければとお金への関心は高まっています。ただ「結局どうしたらいいかわからないので、何もできていない」という声もよく聞きます。

 書籍『1日5分で、お金持ち』の著者で、月300万PV超の女性向けマネーサイト『Mocha(モカ)』を運営しながら、5000人以上の資産運用に関わってきたマネーコンサルタントの頼藤太希さんは、「いきなり貯蓄や投資を行う前に、まず『支出を抑える工夫』をすることで、きちんとお金が貯まっていきます」と話します。

 この記事では同書をもとに、頼藤さんにうまく節約できるポイントと、「住宅関連」「水道光熱費」「スマホ」など、今すぐできる具体的な節約テクニックを解説してもらいました。

■「努力しているのに貯まらない」効果の薄い節約法とは?

 お金について悩む方に話を聞くと、意外と多いのが「一生懸命節約しているのに、なかなかお金が貯まらない」という答えです。節約はダイエットと似ています。あまり頑張りすぎても長続きしませんし、そのうち反動がやってくることもあります。

 まず、節約するときに気をつけてほしいのが、「やみくもに節約しないこと」です。たしかに、どんな費用であっても節約できればいいのですが、中には労力のわりに節約効果が小さいものもあります。

 貯まらない人に具体的に何をしているのかを聞いてみると、

・スーパーの特売をチェックしている
・使わない電気は極力消している
・寒くても、ヒーターを使わないようにしている
・水を無駄遣いしないように、気をつけている

といった答えが返ってきます。ただ、これだけ毎日頑張っているのに「せめて旅行だけは贅沢にしたい」「バッグにはこだわりたい」といった具合に、急に節約をやめて大きな出費をしてしまうことも、うまくいかない人の共通点です。

■節約がうまくいくポイントは「固定費」にあり

 もちろん、日々の細かな節約も大切なのですが、これではお金は貯まっていきません。節約するなら「優先順位」をつけて行いましょう。

 具体的には、

(1) 固定費の節約
(2) 無駄遣いの節約
(3) 変動費の節約
(4) 時間の節約

の順番で進めていきます。

 家計を見直し、節約するときにまずやるべきは「固定費」の削減です。固定費とは、収入の増減に関係なく、毎月あるいは毎年、一定額かかる費用のこと。家計でいえば、月々の家賃、住宅や車のローン、習い事、水道光熱費、スマホやインターネットの使用料金(通信費)、生命保険料、新聞購読料、NHKの受信料、クレジットカードの年会費などがあります。

 固定費は、まとまった金額を減らせる可能性が高い費用です。そのうえ、一度見直してしまえば、その後は節約効果が持続しますし、我慢も不要です。がんばって日々の食費を100円減らすよりもはるかに効果的です。

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■すぐできる!「固定費」を見直す具体的な方法とは

 それでは具体的に、固定費を見直してみましょう。大きく減らすために、私は「住宅関連」「スマホ」を重点的に検討することをおすすめしています。ここでは4つのポイントを解説します。

●1.賃貸住宅の家賃の見直し

 家計の理想の住居費の割合は、「手取り金額の20〜25%」です。首都圏は家賃の相場が高いので、30%程度までは許容できますが、それ以上になると確実に生活を圧迫します。もう少し安い部屋への引っ越しを検討しましょう。

 新居の敷金や礼金、引っ越し費用などはかかりますが、たとえば30万円かかっても、毎月の家賃が1万円削減できれば2年半ほどで回収でき、年12万円多く貯められるようになります。最近では都心を中心に「3畳ワンルーム」やシェアハウスなども増えています。家賃を抑える手段は、昔と比べて多いといえます。

●2.住宅ローンの見直し

 住宅ローン返済中の方は、借り換えを検討しましょう。借り換えとは、より金利の低い住宅ローンを組んで、現在の住宅ローンを一括で返済することです。こうすることで、金利を安くできます。

 借り換えでメリットが出る条件は「ローンの残り返済期間が10年以上」「ローン残高が1000万円以上」「現在の金利と借り換え後の金利差が0.3%以上」の3つが揃ったときです。諸費用(登記費用や保険料など、住宅購入代金以外の費用)が安い金融機関が増えているため、金利差0.3%程度でも積極的に検討しましょう。

●3.水道光熱費の見直し

 注目すべきは「電気代」です。電気代の基本料金は「契約アンペア数」で決まります。契約アンペア数が大きいほど、一度にたくさんの電気が使えますが、その分、基本料金も高くなるという仕組みです。そのため、契約アンペア数を下げることで、基本料金を下げることができます。ただし、無理に下げすぎると、ちょっとしたことでブレーカーが落ちるので、家電製品の利用状況との兼ね合いを考えたうえで下げるようにしてください。

 また、今や電気はさまざまな会社から選んで購入できます。ガスやスマホなどとセットで契約すると割引になる「セット割引」や「ポイント付与」などのサービスも展開されています。ライフスタイルによってお得度が違ってくるので、「でんき家計簿」や「エネチェンジ」などの電気料金比較サイトを利用して確認しましょう。

●4.スマホ代の見直し

 ここ数十年の家計の中で、最も上昇率の高い費目は「通信費」、とくにスマホ・電話代でしょう。大手三大キャリアを利用すると、それだけで1人毎月1万円、家族も含めると数万円かかってしまうことも珍しくありません。

 格安SIMを利用すると、大手キャリアと同等の通話・データ通信を月2000円程度で利用できます。これだけで月に数千円、1年で数万円の節約になります。かつてはスマホの乗り換え時に必要だった9500円の違約金も1000円になっていますので、乗り換えもしやすくなっています。ただし、料金プランが旧プランのままだと、9500円の違約金がかかる場合がありますので、新プランに変更してから「他社への乗り換え」や「解約」を行うようにしましょう。

 この記事ではポイントを絞ってご紹介しましたが、今回ご紹介したテクニックをぜひ、あなたのご家庭でも活用してみてください。

■ 頼藤太希(よりふじ・たいき)
株式会社Money&You代表取締役/マネーコンサルタント
日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員、中央大学客員講師。外資系生命保険会社に勤めた後に、2015年に(株)Money&Youを創業。女性向けWebメディア『FP Cafe』や月300万PV、250万UUの『Mocha(モカ)』を運営すると同時に、マネーコンサルタントとして、資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『1日5分で、お金持ち』(クロスメディア・パブリッシング)など著書多数。

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頼藤氏の著書:
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